厚木東高等学校 > 校長だより(令和3年度以前) > 【62】授業改善月間11月の厚木東高校
更新日:2021年1月14日
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中間テスト後の10月下旬から、授業観察期間に入りました。校長・副校長・教頭の3人の管理職が、全ての先生方の授業を見せていただきますが、今期のテーマは『ICTや家庭学習等を活用した生徒の主体的・対話的で深い学びの支援』でした。12月にかけて12人の先生方の研究授業も行われ、特に11月は授業改善月間として、互いの授業から学びあおうと互見も推進しています。
今号は、そうした本校の授業改善の取組の様子を写真でご紹介していきたいと思います。
折り紙で三角形の内心・外心について考えさせる授業 1年数A(岸総括教諭)
グラフを利用して二次不等式の求める値の範囲を説明できるようにする 1年数A(廣瀬教諭)
モニターの絵を見て考えたことを英語で発表するスピーキング活動 3分で準備中!
See-Think-Talk! 見て、考えて、話す!
2年コミ英Ⅱ(押田教諭)
剣道の授業で初めて自分で面をつける生徒たち
1年体育 剣道(山浦教諭)
演示実験による目の前の現象から、力の大きさと支点からの距離の関係に気付かせる
物理式を用いて、現象を考察することができる
2年理科・物理(永江教諭)
2~3人一組になって28メートル先の大的の的中を競い合う
1年体育 弓道(西野教諭)
中国思想のまとめとして、「孟子や孔子なら、現代の諸問題をどう考えるか?」について、生徒間の対話を通して考察させる授業
1年 公民・倫理(三橋教諭)
ウルグアイのムヒカ元大統領のスピーチ動画を聴いて生徒間で対話しながら考察する
こんな時だからこそなおさら、「しあわせ」について考えさせられる
フランス革命のまとめ 資料を活用した考察と流れを理解した表現を目指した授業
2年 地歴・世界史A(村山教諭)
さて、11月4日、学習支援グループ主催の授業研究会が行われました。各教科ごとの分科会で、臨時休業期以来の個人での取組、各科目チームでの取組等を共有した後、各教科の代表が全体会で要点をレポートしました。
授業研究会(数学科分科会)パワポでまとめながら実践内容の紹介と情報共有
情報処理室での授業研究会(全体会)各教科ごとに代表者が発表して情報共有
Google Classroomでの学習活動は当事者以外にはなかなか見えにくいので、6月にも校長だより【54】号でご紹介しました。教員間でも他科の取組は見えないことも多くこのような研修会での情報共有は大変参考になります。この場面は、村尾先生による数学科の発表を全教員で共有しているところです。
三角比を身近な例(木の高さ)に例えて解りやすく説明する 数Ⅰ(山口正教諭)
江戸時代の政治転換について学んだことのまとめとして、クラスルームの事前課題として、東京大学の入試問題(記述問題)に挑戦!「1683年に幕府が武家諸法度を改めたのは、武士の置かれた社会状況のどのような変化によると考えられるか。3行以内で述べなさい。」授業での対話を通じて考えを深め、論述にまとめる力を育てる。教科書に出ていることで答えられるのだ、と解る授業。
3年地歴・日本史研究(鈴木教諭)
カタカナ語を使わずに言葉を説明する伝達ゲーム「ボブジテン」を使って、プレゼンテーション作りに向けて、「効果的でわかりやすい説明の仕方」を学ぶ
3年社会と情報(和田教諭)
子どもの「愛着形成」がどのようになされるか、それがいかに人格形成上大切かを、映像やグループ内での経験談の共有、意見交換等を通して学ぶ。おもちゃの取り合いでけんかを始めた幼い兄妹にお母さんとしてどのように声をかけるか、ロールプレイで演習。まさに『対話的で深い学び』です。
3年子どもの発達と保育(磯田教諭)
インターネットの功罪についての評論文を読むにあたり、まず自分の頭で考えさせる宿題を与えられた生徒たち。グループ活動を通して気づきを得、思考を広げ、人に伝え、要点をまとめる。
1年国語総合・現代文(熊谷総括教諭)
「チリモン」(ポケモンではない)がびっしり詰まったシャーレから生徒が同定したタコの赤ちゃん
3年・生物研究(佐藤教諭)
教材提示装置で、生徒が今発見したばかりの「竜の落とし子」をモニターに映し出しました!
血糖値が上がる/下がるってどういうこと? 1年理科・生物基礎(田渕教諭)
自律神経系と内分泌系(ホルモン)による調節について学んだあとの、まとめの授業です。モニターのアニメーションを使いながら、生徒達がグループを作って説明し合うことで、知識を定着させるねらいがあります。
「問題を解決するためにはどんなホルモンが必要になるのか」「そのホルモンはどこから分泌されるか」という下からの順番で表示することで理解を深めさせ、自分の言葉で説明できるように導きます。
コロナ禍にあたり、各クラスに備え付けたモニターが大活躍しています。
真剣に耳を傾ける生徒諸君
しっかりと教材ワークシートを完成していく
続いてご紹介するのは、世界史の授業です。なんと今日の課題は「期末試験の記述問題を作ってみよう!」でした。ウイーン体制からフランス七月革命にかけてのまとめとして、2人一組で取り組みました。歴史の出来事の原因や結果、影響などの「変化」を意識させ、重要だと思うところ、答えさせたい事柄から逆算して問題を作成させていました。最後は違うペアで問題を出し合って、作成した互いの記述問題に答えられるか、試していました。
各ペアの作問完成後の提出もGoogle Classroomでと、ICTの利活用も着々と進んでいるようすでした。
「いい問題は本当に期末試験に出しますからね。」
2年地歴・世界史A(松浦教諭)
続いては、国語科、古典の徒然草「丹波(たんば)に出雲(いずも)といふ所ありけり」の授業です。前半は前時の復習と読解です。
ワークシートを使って文法や内容の要点を確認しながら読解する
1年国語総合・古典(田所教諭)
後半、全生徒にクロームブックが配られました。「クイズレット」というアプリを用いたクイズ形式の演習で、楽しみながら知識の定着を図っていきます。このアプリはスマホからいつでもどこでも利用でき、家庭学習にも役立てることができます。
2・3年古典担当の河合先生もクイズレットに挑戦!
いかがでしたか?今回は写真を中心に説明は少なめにしてみました。皆さんに本校の授業の雰囲気は伝わったでしょうか?
11月は新人大会など各部活動も徐々に活発になってきました。こちらは11月7日のPTA環境美化委員会の皆さんによる中庭の池周りの花植えです。保護者の皆さんのこうしたご支援をいただきながら、また、日々感染拡大防止対策に努めながら、厚木東高校は教育活動を行っています。
いつもきれいなお花をありがとうございます! 2020年11月7日
イチョウが色づきグラデーションを楽しませてくれました 2020年11月11日
3年生の進路活動も今年は特別の苦労がありますが、皆それぞれに全力で悩み、精一杯頑張っています。進路が決まった生徒も、だらけることなく、例年よりまして、真面目に授業に取り組んでいると報告を受けています。厳しい時代を生きなければならない生徒達には、合格は最終ゴールでないことが、よくわかっているのでしょう。学び続ける未来が幸せな人生につながることを願っています。
生徒たちも先生方も頑張っています。コロナ感染症の一日も早い終息を祈るばかりです。保護者の皆さまには、今後とも、より一層の感染防止・体調管理へのご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
校舎から見た福伝寺の晩秋の風景 2020年12月1日
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