更新日:2023年12月27日

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ICTすぐ使えるTips(活用事例)

神奈川県立総合教育センター学校支援室に提出された県内各学校の研究成果物等より、すぐに活用できるICT活用事例を引用しています。

知りたい校種をクリックしてください。ページ内のリンク先に進みます。

 

小学校

中学校

高等学校

特別支援学校

 

基本操作の解説

Googleの基本操作について動画(YouTube)で説明しています。知りたい操作についてクリックすると動画が再生されます。

1.Classroomを作る(外部サイトへリンク)

2.Classroomに生徒を招待する(外部サイトへリンク)

3.Classroomに教師を招待する(外部サイトへリンク)

4​​​​​​.ストリームで共有する(外部サイトへリンク)

5.アンケートを作る(外部サイトへリンク)

6.アンケートの結果を見る・見せる(外部サイトへリンク)

7.Jamboardを使う(外部サイトへリンク)

8.Jamboardを共有する(外部サイトへリンク)

9.Jamboardで課題を設定する(外部サイトへリンク)

10.Jamboardで提出された課題にフィードバックをする(外部サイトへリンク)

11.スプレッドシートを共有する(外部サイトへリンク)

12.ドキュメントで課題を設定する(外部サイトへリンク)

13.ドキュメントで提出された課題にフィードバックをする(外部サイトへリンク)

14.Classroomの質問機能を活用する(外部サイトへリンク)

 小学校

タイトルをクリックすると詳細な内容が確認できます。

  タイトル 教科等 活用が想定される場面 アプリ等

1

「垂直・平行と四角形」 算数 作図 Pyonkee、タブレット、大型テレビ
2 「速さ」 算数 計算

Sphero(スフィーロ)、タブレット

3 「体つくりの運動遊び」 体育 振り返り タブレット
4 「四角形と三角形の面積」 算数 導入、共有

オクリンク(ミライシード)、Google Jamboard、タブレット、大型テレビ

5 欠席連絡フォーム     Google Forms、Googleスプレッドシート
6 鉄棒運動・マット運動 体育 展開、共有、振り返り タブレット(カメラ機能)
7 夏の校庭マップを作ろう 生活 導入、展開 Googleレンズ
8 わたしもかぞくのひとり 生活 展開、共有 プロジェクタ、iPad、Google Jamboard
9 町をすきになろう 生活 展開、共有、振り返り プロジェクタ、iPad、Google Classroom
10 じしゃくのとくちょうを知ろう 理科 導入、展開、共有 PC、iPad、Google Jamboard
11 箱根町の寄木細工 社会 展開 Google Classroom
12 日本の自動車づくり 社会 展開 Googleスライド、Google Jamboard
13 海老名市のリーダーを選ぼう 社会 展開 iPad、Google Forms

 中学校

タイトルをクリックすると詳細な内容が確認できます。

  タイトル 教科等 活用が想定される場面 アプリ等

1

プレイ原則の理解に向けた取組 保健体育 導入 タブレット
2 「India, My country」 外国語 導入 iPad、プロジェクター
3 「漢詩の風景」 国語 展開、共有 Google Jamboard、Googleスライド、Chromebook、大型テレビ
4 「データの分布」 数学 展開

SGRAPA(統計ソフト)、表計算ソフト、タブレット

5 長期休業中の課題のオンライン化 社会 課題 Google Classroom、Googleドキュメント
6

創作・鑑賞

音楽 課題 Song Maker(Chrome Music Lab)
7 創作 音楽 課題 Flat(オンライン楽譜作成ソフトウェア)
8 器械運動(マット運動) 保健体育 振り返り、個人ワーク、課題 ロイロノート
9 保健分野 保健体育 共有、個人ワーク、課題、アンケート Google Meet、ロイロノート
10 生物育成の見方・考え方に気付く 技術 導入、共有 Microsoft Forms
11 3DCADを利用した設計や電気回路のシュミレーション 技術 共有、個人ワーク Tinkercad(AUTODESK)
12 実技試験の評価 家庭科 展開、共有 オクリンク
13 和歌の詠み手になりきって、和歌の世界を読み味わう 国語 展開

Google Classroom、Googleスライド、ドライブフォルダ

14 空間図形「回転体」 数学   回転体 forWin32
15 関数全般 数学   GRAPES
16 電流とその利用 理科 共有 ロイロノート、Chromebook
17 運動とエネルギー 理科 展開、共有 タブレットPC、OneDrive、Excel(Microsoft Office Online)

 高等学校

タイトルをクリックすると詳細な内容が確認できます。

  タイトル 教科等 活用が想定される場面 アプリ等

1

学習の自己調整を促す取組 数学 導入、展開、振り返り

デジタル教科書、デジタルホワイトボード、Google Classroom、Googleスプレッドシート

2 アプリを活用した個人ワークの共有 国語 個人ワーク Padlet(パドレット)
3 学習の動機付けと家庭学習課題の取組 数学 導入、課題 Classi、Google Jamboard
4 生徒の記述を、プリントを回収せずに見取る方法 地歴公民 振り返り Google Classroom、スマートフォン(BYOD)
5 予備実験を提示動画とした、一人TT制度 理科 導入、展開、共有 Google Classroom、スマートフォン(BYOD)
6 「波」 理科 展開、共有、振り返り、個人ワーク GoodNotes、iPad
7 実験レポートの共有 理科 展開、共有、振り返り、個人ワーク Googleドキュメント、Google Classroom
8 記述問題の添削 理科 課題 Google Classroom、iPad、appleペンシル
9 Web地図を用いて地球の大きさや形を調べる学習活動(地球の構造) 理科 展開 Googleマップ、国土地理院Webページ、Googleスプレッドシート、Googleスライド
10 球技(ネット型・バレーボール) 保健体育 展開 タブレット
11 球技(ベースボール型・ソフトボール) 保健体育 展開 タブレット
12 Google Jamboardを使用したライティング活動 外国語 展開 Google Jamboard
13 要旨や要点を把握するための活動 国語 展開 ELYZA DIGEST
14 小説の舞台や時代背景を知るための活動 国語 導入

Google Earth、YouTube

15 小説を読むことを通して自己の考えを形成しよう 国語 共有、個人ワーク Google Classroom、Mentimeter

16

被服製作 家庭科 実習 Chromebook、プロジェクター
17 作品発表 家庭科 実習 Chromebook、プロジェクター
18 GIS(地理情報システム)とは 地歴公民 展開 地理院地図(ウェブサイト)
19 フォームによる自己調整を促す振り返り 商業科 振り返り Google Forms

 特別支援学校

タイトルをクリックすると詳細な内容が確認できます。

  タイトル 教科等 活用が想定される場面 アプリ等

1

Jamboardを活用した対話   集団授業

Google Forms、Google Jamboard

2 Orihime等を活用した接客業務 作業学習 接客場面 Orihime、ビックマック、3Dプリンタ
3 ビデオ通話でリモート集会   集団授業 Google Meet、大型テレビ、スピーカー
4 iPadを活用した「おはなし」の授業づくり   集団授業

keynote、i-movie、カメラ、TVモニター

5

「遠足へ行こう(遠足事前学習)」   集団授業 パワーポイント、プロジェクター、タブレットPC 
6

係活動(給食発表係)

日常生活の指導 朝の会 iPad(カメラ)
7 スイッチとiPadを連携させたコミュニケーション表出 自立活動 日常生活全般 Droptap、スイッチ4、スイッチ(1~4種類)
8 プロジェクターを使った光遊び 自立活動 集団授業 PC、プロジェクター、Windows Media Player
9 プレゼンテーションソフトを使ったプロジェクションマッピング 特別活動 集団授業 PC、プロジェクター、パワーポイント
10 手順の提示   集団授業 iPad
11 集団参加が苦手な生徒への対応   日常生活全般 iPad、Google Meet
12 Orihimeを活用した訪問籍の児童・生徒との交流授業   集団授業

iPad、Orihime

13 清掃技能検定に向けた練習 作業学習 集団授業 iPad、TVモニター
14 音声ペンで絵本を読もう 国語・自立活動 課題学習 音声ペン
15 ピーマンの観察(野菜を育てよう) 日常生活の指導  

iPad、keynote、大型モニター

16 書画カメラを使った手順提示、作品共有   集団授業 書画カメラ
17 音声読み上げソフトを活用したコミュニケーション 自立活動 教科学習 音読さん(音声読み上げソフト)

詳細

 「垂直・平行と四角形」

  • 小学校4年
  • 教科等:算数
  • アプリ等:Pyonkee(ピョンキー)、タブレット、大型テレビ
  • 内容:
  1. 前時に行った活動の画面をテレビに映し、振り返る。
  2. 正方形の特徴や既習の作図方法をもとに、正方形の作図手順を考え、タブレットに手順を箇条書きする。
  3. 書いた画面をテレビに映し、全体で手順を確認する。
  4. Pyonkeeに正方形の作図プログラムを入力する。
  5. Pyonkeeを使って正方形をいくつも作り、模様を描く(ペンの太さや色などの工夫もさせる)。
  6. 作った模様をカメラで撮り、テレビに映しながら発表する。
  • 児童・生徒の反応:作図プログラムの入力や模様づくりを通して、正方形の角度や辺の長さの特徴を確認することができていた。
  • 出典:秦野市立北小学校 令和元年度研究報告
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 「速さ」

  • 小学校6年
  • 教科等:算数
  • アプリ等:Sphero(スフィーロ)、タブレット
  • 内容:
    • 公式を導き出す活動
      Spheroに秒速(0.8/s)と走る時間(2秒ごと)をタブレットに入力する。
      Spheroを2秒、4秒、6秒と走らせた場合の道のりと時間をワークシートに記録する。
    • 公式をいかしたゲーム
      くじ引きでSpheroを走らせる時間(秒単位)の札を引く。
      引いた時間でSpheroの走る道のりを公式で求める。
      Spheroを実際に動かし、予想を確かめる。
  • 児童・生徒の反応:プログラミングを取り入れることにより、理由や根拠が明確になり、「伝え合う」「学び合う」の学習を深めることができた。自分の意図した動きを実現することの楽しさを体験することで、自然とアプリやロボットに手を伸ばして遊ぶようになった。
  • 出典:秦野市立北小学校 令和元年度研究報告
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 「体つくりの運動遊び」

  • 小学校2年
  • 教科等:保健体育
  • アプリ等:タブレット
  • 内容:友達同士の肯定的な関わり合いを築く活動(友達を応援する、励ます、褒めるなど)を行う。
  1. ペアの良いところを伝える際に、ペアのタブレット画面に向かって話すようにし、その姿を撮影する。
  2. 毎時間撮りため、単元の後半で動画視聴の時間を設け、ペアからの声かけを振り返る。
  • 児童・生徒の反応:単元の後半には友達を大きな声で応援したり、全員が友達の良いところを見付け伝えたりするなど、友達同士の肯定的な関わり合いを築くことができるようになった。友達同士の肯定的な声かけが運動に対する自信につながった。
  • 出典:長期研究員研究報告第21集 二宮町立二宮小学校 生沼美紗樹
  • 保管場所:神奈川県立総合教育センターウェブページ研究成果物

 「四角形と三角形の面積」

  • 小学校5年
  • 教科等:算数
  • アプリ等:オクリンク(ミライシード)、Google Jamboard、タブレット、大型テレビ
  • 内容:児童の考えを共有する方法
  1. オクリンクで自分の考えを写真に撮ってクラスに送信し、提出ボックスで解き方を共有する。
  2. Google Jamboardを使って解き方を書き込んだファイルを提出して、テレビ画面で共有する。
  • 児童・生徒の反応:自分の考えを説明する際、詳しく説明したいところを拡大したり、色を変えたりするなど視覚的によりわかりやすく伝えることができた。
  • 出典:足柄上郡中井町立中村小学校 令和3年度研究紀要
  • 保管場所:学校支援室 棚15

 欠席連絡フォーム

  • 小学校
  • アプリ等:Google Forms、Google スプレッドシート
  • 内容:保護者がGoogle Formsを用いて欠席連絡をする。連絡帳での連絡方法や緊急時の電話連絡方法を残しつつ、欠席連絡フォームを運用する。
  1. 保護者への通知文には使用にあたっての回答マニュアルを添付する(保護者への周知)。
  2. スマートフォン等ですぐに回答できるように、二次元コードを作成し、保護者向けメールに添付する(保護者への周知)。
  3. 遅刻・早退については急を要する事態を想定して、基本連絡帳や電話連絡にて行う。
  4. 日々の回答結果データ集約はGoogleスプレッドを使用し、クラス担任は担任用タブレット端末を使用し、各教室から出席状況を確認する。
  5. 蓄積された回答結果のデータについては、教務と教頭で管理を行った。
  • 児童・生徒の反応等:欠席をする保護者の中には、欠席理由やその経緯の話をする際に、学校に対して遠慮する方もいたため、欠席連絡フォームを活用することで、気軽に連絡できると保護者から概ね好評であった。また職員からも電話連絡のために教室を離れることが減ったとの声があった。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター 

 鉄棒運動・マット運動

  • 小学校
  • アプリ等:タブレット(カメラ機能)
  • 内容:鉄棒運動・マット運動等の個別で取り組む運動を動画で撮影した。

(展開)動画を活用し、技能の習得を目指して自分の動きを繰り返し確認する(客観的に自分の動きを見る)。
(共有)自身の動きに対して友だちと共有することで、具体的なアドバイスをもらう。
​​​​​​(振り返り)毎時間の動きを撮影することで、自己変容を確認する。

  • 児童・生徒の反応:「自分の思っている動きと違った」という児童の言葉が印象的である。「自分はできているはずなのに、何が違うかわからない」と話していたが、客観的に確認できたことで、具体的な修正箇所を明確にすることができた。また、修正箇所に対する具体的なアドバイスをもらえたことで、技を習得しやすくなり、技の習得までの動きを自身で確認することができたため、具体的に振り返ることもできていた。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター 

 夏の校庭マップを作ろう

  • 小学校
  • 教科等:生活
  • アプリ等:Googleレンズ
  • 内容:春に見つけた草花や虫の写真・動画をスクリーンに映して見る。夏の校庭マップをGoogleレンズを活用しながら作成し、春の校庭マップと比較する。春と夏のマップ作りで、同じところや違うところについて、気づいたことを発表する。
  • 児童・生徒の反応等:映像で昆虫などの鳴き声を聴かせることで、導入の興味付けができた。気付かせたいポイントを拡大でき、注目してほしい点をよく見せることができた。植物や昆虫単体の写真や動画だけでなく、児童がそれらと関わり合っている写真や動画があったのがよかった。
  • 出典:海老名市立上星小学校 令和4年度研究紀要
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 わたしもかぞくのひとり

  • 小学校1年
  • 教科等:生活
  • アプリ等:プロジェクタ、iPad、Google Jamboard
  • 内容:
    • プロジェクタで一日の生活の絵を映し、自分の一日を振り返る。
    • Google Jamboardを使い、一日の生活の中にどのような仕事があるか、子ども同士で共有する。
    • 自分でできることや仕事を見つけて、家で挑戦し、取り組んだ様子をiPadで撮影する。
    • iPadで撮影した写真や動画を提示しながら伝えあう。
  • 児童・生徒の反応等:写真や動画を用いることで、家庭での取組をより詳しく伝え合い、家庭での取組を伝えたいという気持ちをさらに高めることができた。また、聞き手も興味を持って聞きやすく、具体的な質問もしやすかった。
  • 出典:海老名市立上星小学校 令和4年度研究紀要
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 町をすきになろう

  • 小学校2年
  • 教科等:生活
  • アプリ等:プロジェクタ、iPad、Google Classroom
  • 内容:
    • プロジェクタで写真を映し、これまでの町探検を振り返る。
    • 町の人の願い、おすすめ、工夫など、自分たちの住む町のよさをiPadで撮影した写真を用いて発表する。
    • 「2年生からのメッセージ」として全校に向けてZoomを使って発表する。
    • 児童の活動の様子を教師用iPadに撮影し、児童に見せたい写真や資料をGoogle Classroomで送り、年間を通した町探検や発表会を振り返る。
  • 児童・生徒の反応等:iPadを使うことで、1学期から集めてきた多くの資料を振り返ることができた。今までの活動をその順番で振り返ることで思い出しやすくなった。
  • 出典:海老名市立上星小学校 令和4年度研究紀要
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 じしゃくのとくちょうを知ろう

  • 小学校3年
  • 教科等:生活
  • アプリ等:PC、iPad、Google Jamboard
  • 内容:
    • 磁石の特徴を知るために、動画を見る。
    • Google Jamboardを使用して、磁石に引き付けられるものと引き付けられないものを予想する。
    • 磁石に引き付けられるものを実験して調べる。その実験の様子を撮影する。
    • 磁石に引き付けられたものと引き付けられないものの相違点や共通点を見つける。実験の様子を撮影したものを提示しながら、伝え合い共有する。
  • 児童・生徒の反応等:Google Jamboardを使用した話合い活動は、書いたり消したりする手間が省けたり、意見を変えたい時の操作が容易にできたりするので、有効だった。また自分の意見を伝えることが難しいなどの支援の必要な児童にとっても有効だった。
  • 出典:海老名市立上星小学校 令和4年度研究紀要
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 箱根町の寄木細工

  • 小学校4年
  • 教科等:社会
  • アプリ等:Google Classroom
  • 内容:
    • Google Classroomで資料を配付する。
      箱根寄木細工の製作工程や歴史を調べ、まとめる。
      箱根寄木細工を発展させるためのそれぞれの取組を整理する。
    • Google Classroomでヒントカードを配付する。
      箱根町で寄木細工作りが盛んに行われているわけを考え、表現する。
  • 児童・生徒の反応等:資料やヒントカードをいつでも見られるようにすることによって、自分の考えを持つための有効な手段となった。
  • 出典:海老名市立上星小学校 令和4年度研究紀要
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 日本の自動車づくり

  • 小学校5年
  • 教科等:社会
  • アプリ等:Googleスライド、Google Jamboard
  • 内容:
    • Googleスライドでまとめる。
      1. <Googleスライドでまとめを考える>
      • 自動車工場の立地や規模、施設、生産の概要について調べる。
      • 工場に関わる資料の読み取りから、自動車の生産工程を調べ、そこに見られる工夫や努力について話合う。

2.<Googleスライドでまとめる>

  • 組立ラインで働く人たちの様子を調べ、自動車生産の様々な工夫や努力を整理する。

3.<Googleスライドでまとめを考える>

  • 部品を生産し届ける工場について各種資料で調べ、部品調達における工夫や関連工場の役割について考え、話合う。
  • 自動車の輸送の流れを複数の資料から読み取り、新車を運ぶ人たちの工夫や努力、輸送手段の違いや工場立地との関係について分かったことを整理する。
  • 自動車の新しい機能やその加発について、収集した資料から調べ、消費者ニーズとそれに応えようとする仕事内容や思いについて考え、話合う。
  • 今求められている自動車について収集した資料から調べ、多様な人々のニーズや社会の動向と自動車生産との関連について、分かったことを整理する。
  • Google Jamboardで意見をまとめる。
    • これまでの学習をもとに、自動車生産に関わる人々の工夫や努力について整理し、キャッチコピーの形式にまとめる。
  • Googleスライドに意見を書く。
    • これまでの学習をもとに、これからどのような自動車があったらよいかを考える。
  • 児童・生徒の反応等:単元を通して、スライドを使って児童一人ひとりがまとめを作る活動により、児童に大事なことやキーワードは何かを考えてまとめる力が身に付いた。Google Jamboardを使って話し合う活動により、児童一人ひとりの考えを大切にしながらまとめていくことができるようになった。多くの考えが見える、分類しやすい、誰でも伝えられるという点において有効だった。多くの意見を短時間で共有することができ、その分話合いの時間を十分に確保することができた。
  • 出典:海老名市立上星小学校 令和4年度研究紀要
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 海老名市のリーダーを選ぼう

  • 小学校6年
  • 教科等:社会
  • アプリ等:iPad、Google Forms
  • 内容:
    • iPadを使用して、自分の意見をみんなに見てもらう。
      みんなが「海老名市に住み続けたい」と思うために必要なことを話合う。
    • iPadを使用して、資料を探す。
      市議会のしくみを知り、政治のリーダーを選ぶ時、どんな資料を見ればよいかを考える。
    • Google Formsで投票をする。
      立候補者のマニフェストを資料として、自分の考えを持って投票する。(第一回模擬選挙)
    • iPadを使用して、自分の意見の根拠となる資料を探す。
      海老名市に関する資料から、改めてどの人に投票したらよいかを考える。
      自分の選んだ立候補者と同じ人を選んだ友達と集まり、自分の考えを深める。
    • Google Formsで投票する。
      それぞれの立候補者のよさについて話し合い、自分の決めた立候補者に投票する。(第二回模擬選挙)
  • 児童・生徒の反応等:膨大な資料でもiPad一つで見ることができるため、配付のための準備の時間を削減したり、紙の削減をしたりすることができた。Google Formsでアンケートをとることによって、結果がすぐに見ることができる。児童は単元を通してほぼ全ての時間でタブレットを使用し、相手にわかりやすく根拠を示すことができていた。
  • 出典:海老名市立上星小学校 令和4年度研究紀要
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 プレイ原則の理解に向けた取組

  • 中学校1年
  • 教科等:保健体育
  • アプリ等:タブレット
  • 内容:プレイの原則を整理したフローチャートや見本動画を生徒が一人一台端末でいつでも確認できるようにする。
  • 児童・生徒の反応:視覚的に確認できることで、プレイの原則と状況を判断するための判断材料、プレイの優先順位の理解に有効だった。
  • 出典:長期研究員研究報告第21集 大和市立上和田中学校 佐藤香里
  • 保管場所:神奈川県立総合教育センターウェブページ研究成果物

 「India, My country」

  • 中学校2年
  • 教科等:外国語
  • アプリ等:iPad、プロジェクター
  • 内容:
  1. インドについての写真やピクチャーカードを使いながら、イメージをわかせる。
  2. iPadを活用し、新出単語やイディオムの発音と意味をフラッシュカードを使いながら理解する。
  3. iPadを活用し、単語の順番をランダムにし、繰り返しテンポよく発音練習をする。
  • 児童・生徒の反応:映像を映すことによって、生徒全体の視線が前に集まるので、集中しやすい環境が整えられた。生徒にとっては新出単語を学習するというより、クイズ感覚で楽しみながら取り組む姿がみられた。
  • 出典:藤沢市立六会中学校 平成29年度 研究紀要
  • 保管場所:学校支援室 棚15

 「漢詩の風景」

  • 中学校2年
  • 教科等:国語
  • アプリ等:Google Jamboard、Googleスライド、Chromebook、大型テレビ
  • 内容:
    • Google Jamboard
      グループによるパズルゲーム形式で、書き下し文をもとに白文を訓読文に直す活動を取り入れ、返り点の動きを視覚的に理解する。
    • Googleスライド
      現代語訳を行う際、各グループで行った現代語訳をモニターに提示し、全体共有を図る。
  • 児童・生徒の反応:意欲的に学び合ったり、認め合ったりする姿がみられた。
  • 出典:小田原市立白山中学校 令和3年度 校内研究報告
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 「データの分布」

  • 中学校2年
  • 教科等:数学
  • アプリ等:SGRAPA(統計ソフト)、表計算ソフト、タブレット
  • 内容:体育祭の企画書の説明のためにグラフを作成することや、企画書の発表の際にグラフを提示するために使用することを、タブレットを活用する目的とし、箱ひげ図・ヒストグラムの作成ではSGRAPA(統計ソフト)、棒グラフは表計算ソフトを活用した。
  • 児童・生徒の反応:「他教科や委員会でも、グラフとまとめ方を活用してみたい」等の生徒の記述が見られ、学んだことをどういかすかと考える生徒の様子がうかがえた。
  • 出典:長期研究員研究報告第21集 横須賀市立馬堀中学校 家村亮
  • 保管場所:神奈川県立総合教育センターウェブページ研究成果物

 長期休業中の課題をオンライン化

  • 中学校
  • 教科等:社会
  • アプリ等:Google Classroom、Googleドキュメント
  • 内容:1学期に学習した江戸幕府に関して、徳川家の人物を1名選び、Googleドキュメントでレポートを作成するGoogle Classroom上で、「授業」タブから「作成」、「課題」の順で選択する。
  1. 課題作成欄でGoogleドキュメントを「添付」する。添付するGoogleドキュメントは生徒に配付されるプリントのため、書き方についての諸注意等を記載する。
  2. 生徒への配付形式を「各生徒にコピーを作成」にする。
  3. 「割り当て」を押す。
  • 児童・生徒の反応:調べながら作成したり、構成を工夫できてよかったとの感想が見られた。文章の打ち直しや修正がしやすく、写真の挿入も多くの生徒ができていた。Google Classroomの限定公開コメントの機能を活用し、作成時に困った生徒の質問を受けることができた。
  • 出典:鎌倉市立腰越中学校 金子達也(令和5年度 神奈川県立総合教育センター長期研究員)

 創作・鑑賞

  • 中学校
  • 教科等:音楽
  • アプリ等:Song Maker(Chrome Music Lab)
  • 内容:「さくらさくら」のテンポや音色を変えると、どのような「さくらさくら」になったか、聴き取り、感じ取る。それをもとに、自分だけのオリジナルの「さくらさくら」を創作する。各自の創作した「さくらさくら」変奏曲を鑑賞する。
  • 児童・生徒の反応等:Song Makerを使用することで、音楽を形づくっている要素を捉えやすくなる。また記譜が困難である生徒も取り組みやすくなる。音を実際に出しながら、創作することができ、自分の思いや意図と技能を結び付けやすくなり、より創作を楽しむことができる。また創作と鑑賞を合わせることで、鑑賞の学習がより深まる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 創作

  • 中学校
  • 教科等:音楽
  • アプリ等:Flat(オンライン楽譜作成ソフトウェア)
  • 内容:日本語のイントネーションを確認した後、俳句をつくる。その俳句に、日本語のイントネーションに合うような旋律をFlatを使用して創作する。
  • 児童・生徒の反応等:記譜が困難である生徒も取り組みやすくなる。音を実際に出しながら、創作をすることができ、自分の思いや意図と技能を結び付けやすくなり、より創作を楽しむことができる。また、データでの提出や共有も可能であり、楽譜として印刷をし、他の活動につなげることも可能である。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 器械運動(マット運動)

  • 中学校
  • 教科等:保健体育(体育分野)
  • アプリ等:ロイロノート
  • 内容:
  1. 技の出来映えを確認するために動画を撮影する。
  2. ロイロノートで見本動画と自分の技の動画を表示して比較し、動きの違いを分析する。
  3. 分析内容と解決のための練習の仕方について、自身の考えをまとめ、ロイロノート内の提出箱に提出する。
  • 児童・生徒の反応等:見本動画と自分の技を同時に再生することができ、出来映えの分析に役立っていた。またその活動を通して、自分や仲間の技に関する課題を見付けることに高い効果が見られた。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 保健分野

  • 中学校
  • 教科等:保健体育(保健分野)
  • アプリ等:Google Meet、ロイロノート
  • 内容:
    • Google Meet
      保健の授業で使用するスライド資料を画面共有する。
    • ロイロノート
      自分の考えを提出し、一斉に共有したり(匿名表示もできる)、グループで出た意見を整理するためにシンキングツールを活用したり、課題を提出したりする。
      学習内容によってはアンケート機能も活用する(投票するとタイムリーに集計され、グラフとして表示される機能)。
  • 児童・生徒の反応等:Google Meetは、手元で資料を見ることができ、オンラインで授業を受ける生徒も参加できる。ロイロノートは、考えの共有、思考の整理、課題の提出を瞬時に行うことが可能である。学習内容によってICTの機能を精選することが重要である。端末上で行う活動に加えて、他者と議論する場面を意図的に設定し、思考を深める活動につなげることが大切である。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 生物育成の見方・考え方に気付く

  • 中学校
  • 教科等:技術・家庭科(技術分野) 
  • アプリ等:Microsoft Forms
  • 内容:「B 生物育成の技術」において生徒が野菜を選ぶ時に大切にすることをアンケートで調査する。また同じアンケートを保護者にも回答してもらい、消費者として何を大切にしているのか比較し、考えを広げられるようにする。また生産者(農家)にもアンケート回答に協力してもらい、生産者が野菜を育てる上でやりがいを感じていること、課題と感じていることを共有する。
  • 児童・生徒の反応等:生徒が考えていることと保護者が考えていることで意見が違うことに生徒は驚きを感じていた。アンケートを簡易にとることができ、身近な消費者や生産者の意見を知ることができた。
  • 出典:横浜国立大学教育学部附属横浜中学校 佐々木 恵太 

 3DCADを利用した設計や電気回路のシミュレーション

  • 中学校
  • 教科等:技術・家庭科(技術分野)
  • アプリ等:Tinkercad(AUTODESK)
  • 内容:製作物の設計についてブロックを組み合わせた3DCADを用いることで容易に立体的に表現できる。電気回路の設計において、必要な部品を組み合わせてつなげれば回路のシミュレーションができる。どちらも容易に試行錯誤できる。

 3DCAD例 電気回路シミュレータ

  • 児童・生徒の反応等:設計図を紙にかくことが苦手な生徒を支援するツールとして効果が期待できる。また、設計図を紙にかくのか、CADにかくのかを生徒が選択できる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 実技試験の評価

  • 中学校2年
  • 教科等:技術・家庭科(家庭分野)
  • アプリ等:オクリンク
  • 内容:実技試験を二人組で行い、一人が実技試験を行っている時に、もう一人がその様子を撮影する。授業後にオクリンクの提出ボックスに提出させ、評価をする際に活用する。また試験の次の時間等にペア同士で動画を見ながらアドバイスし合うことで、振り返り・改善にいかすことができる。
  • 児童・生徒の反応等:撮影する生徒は、必然的にペアの人を観察することになるので、「もう少しこうしたら」「いいね」などと声かけをしながら撮影をしていた。撮影される生徒は、緊張しながらもアドバイスを聞きながら一生懸命取り組んでいた。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 和歌の詠み手になりきって、和歌の世界を読み味わう

  • 中学校3年
  • 教科等:国語
  • アプリ等:Google Classroom、Googleスライド、ドライブフォルダ
  • 内容:教科書に掲載されている和歌(万葉集・古今和歌集・新古今和歌集)の中から班で一首選び、当時の人になりきって和歌を詠む再現動画を作成する活動。動画撮影する内容は、時代背景及び歌人の境遇についての説明と、歌人になりきって歌を詠む場面とし、リハーサルと本番用として二度撮影する。各グループ用のドライブフォルダ内でスライドに撮影した動画を組み込んで一つの作品とした。
  • 児童・生徒の反応等:当時の人になりきることで、古典を詠み味わうことを実感しながら、和歌を読み解くことができていた。動画の撮影からスライドの作成までChromebookですべて行えるため、活動もしやすかった。撮影した再現動画を班で何度も視聴し、当時の人たちの気持ちにより近づけるように試行錯誤しながら主体的に取り組む姿があり、ICTの活用効果を見取ることができた。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 空間図形「回転体」

  • 中学校1年
  • 教科等:数学
  • アプリ等:回転体 forWin32
  • 内容:1人1台端末のタブレットでソフトを使える状態にしておく。ソフト上で好きな平面を描き、それを回転軸を軸として1回転させたときの立体を作成する。はじめは自由に立体を作成させ、その後課題として、回転させてできた立体をいくつか見せて、もとの平面を考えさせる活動を行った。
  • 児童・生徒の反応等:自分の作りたい立体を自由に作ることができるだけでなく、平面が回転している様子を見ることができる。また色をつけたり、ワイヤーフレームにして、透けた立体を表示したりすることもできる。さらに、軸から平面を離すことで筒状の立体を作ったり、視点を変えてあらゆる角度から立体を見ることができたりするため、数学が得意な生徒から苦手な生徒まで主体的に取り組んでいた。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 関数全般

  • 中学校
  • 教科等:数学
  • アプリ等:GRAPES
  • 内容:数式を入力することで中学校数学から高等学校数学まであらゆる関数のグラフを表示することが可能。複数のグラフの作成、色分け、拡大、縮小、平面図形の作成など応用もできる。

関数のグラフの作成、特徴の確認、課題解決の問題での活用:A社とB社の料金体系をグラフで表現し、どちらがどのような時に得かを考察する。あるいは商品の販売価格と仕入れ価格をグラフで表し、利益になるのは何個以上売った時かなどを考察する。

  • 児童・生徒の反応等:自分の作りたい関数のグラフを作ることができるため、グラフの特徴をつかみやすい様子だった。また課題解決の問題でも、グラフを作成することで視覚的に解くことができるので、計算が苦手な生徒も積極的に取り組むことができていた。タブレットの内容はモニターで映すことができるので、生徒が説明する際の有効なツールとなった。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 電流とその利用

  • 中学校2年
  • 教科等:理科
  • アプリ等:ロイロノート、Chromebook
  • 内容:班ごとに組み立てた回路の写真を撮り、ロイロノートで全体共有をする。実験の記録等についてはプリントを使用する。
  • 児童・生徒の反応等:ICT機器とプリントを併用することで、教員が生徒の主体的な活動につながるようなChromebookの効果的な使用を意識するようになった。
  • 出典:大和市立引地台中学校 令和3~4年度校内研究報告
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 運動とエネルギー

  • 中学校3年
  • 教科等:理科
  • アプリ等:タブレットPC、OneDrive、Excel(Microsoft Office Online)
  • 内容:フリースロー時のバスケットボールの運動、平面を転がるボールの運動、ボールの自由落下運動、遊園地の観覧車の回転運動について、0.1秒毎の連続写真及び動画を提示した。生徒それぞれの理解に応じて写真や動画を繰り返し見ることができるように、一班一台ずつタブレットPCを配付した。
  • 児童・生徒の反応等:多くの生徒が動画を繰り返し再生し、ボールの間隔が広がったり狭まったりする様子から、速さが変化していることに気付いていた。
  • 出典:長期研究員研究報告第16集 大和市立上和田中学校 鈴木芳延
  • 保管場所:神奈川県立総合教育センターウェブページ研究成果物

 学習の自己調整を促す取組

  • 高等学校
  • 教科等:数学
  • アプリ等:デジタル教科書、デジタルホワイトボード、Google Classroom、Googleスプレッドシート
  • 内容:
    • デジタル教科書、ビデオ会議
      黒板に投影する。
      画像に端末上で書き込みながら授業を行う。
      黒板が見えづらい生徒のために投影画面を共有する。
    • デジタルホワイトボード
      グループワークで情報共有、まとめ、発表をさせる。
    • Googleスプレッドシート
      毎回の授業で振り返りシートに入力させ、次回の授業の最初に、前回の内容を確認させる。
    • Google Classroom
      連絡欄に本日のねらい等を授業前に投稿しておき、黒板に投影して授業の最初に確認させる。
      投書したものの画像や解答解説等を授業後に投稿したり、課題の配信や回収を行ったりする。
  • 児童・生徒の反応:学習内容が何かを瞬時に把握でき、授業後の振り返りもしやすい。
  • 出典:長期研究員研究報告第21集 県立鶴見高等学校 本多勇士郎
  • 保管場所:神奈川県立総合教育センターウェブページ研究成果物

 アプリを活用した個人ワークの共有

  • 高等学校
  • 教科等:国語
  • アプリ等:Padlet(パドレット)
  • 内容:
  1. 「働くこと」のイメージを個人ワークで記述した後、Padletで共有し、その後「働くこと」に関する考えをまとめた文章である成果物Aを作成する。
  2. 「働くこと」に関する文章を読み、初読の感想をPadletで共有する。
  3. 「働くこと」に関する統計資料を使用し、考えを深める。
  4. クラスメイトの意見の中から自己と異なる意見を集約する。
  5. 取り入れたい意見を検討した上で、今まで触れてきた教材文、統計資料、クラスメイトの意見等を根拠にしながら成果物Bを作成する。
  6. 成果物Aと成果物Bを比較する。
  • 児童・生徒の反応:匿名性から自分の意見に自信のない生徒も安心して意見交換ができたり、意見交換を通して別の見方や考えに触れることで、様々な見方ができる面白さに気付いたり、「人と違う考えでも伝えることは大事」等の記述がみられた。
  • 出典:長期研究員研究報告第20集 県立麻生高等学校 齋藤正幸
  • 保管場所:神奈川県立総合教育センターウェブページ研究成果物

 学習の動機付けと家庭学習課題の取組

  • 高等学校
  • 教科等:数学
  • アプリ等:Classi、Google Jamboard
  • 内容:
  1. 授業前に単元内容と関係があるコラム動画(5~8分程度)を各自視聴する。
  2. 授業の最後に理解度5分間アンケートを実施し、生徒自身の取組を振り返らせ、自身の理解度を把握する。
  3. 5分間アンケートで把握した理解度に応じて、家庭で行う課題を生徒に配信する。
  4. 生徒は家庭課題学習に取り組み、提出する。
  • 児童・生徒の反応:理解度に応じた家庭学習課題や毎日数学に触れる機会を設定することで理解度の向上がみられた。授業に欠席しがちな生徒や、数学が苦手な生徒も、諦めずに問題に取り組む姿勢がみられた。授業後の課題や、欠席した分の授業内容の配信動画等が影響していると考える。
  • 出典:長期研究員研究報告第20集 県立神奈川総合産業高等学校 永野健史
  • 保管場所:神奈川県立総合教育センターウェブページ研究成果物

 生徒の記述を、プリントを回収せずに見取る方法

  • 高等学校
  • 教科等:地歴公民(日本史A、政治・経済)
  • アプリ等:Google Classroom、スマートフォン(BYOD)​​​
  • 内容:
  1. 事前にGoogle Classroom上に、課題提出用の「課題」を配信しておく。
  2. ワークシート(紙)を用いて、問いに取り組ませる。
  3. 終了3分ほど前に、ワークシート(紙)を写真で撮るように指示をする。
  4. あらかじめ配信したGoogle Classroom上の「課題」にプリントの画像を送らせる。
  5. 次回の授業の冒頭5分間を使い、模範となる記述や模範に一歩届かなかった記述を紹介し、振り返りを行う。
  • 児童・生徒の反応:繰り返し行うことで、どのような記述がよいのかという基準を生徒が理解するようになり、記述の精度が上がった。
  • 出典:神奈川県立舞岡高等学校 野澤大地(令和5年度 神奈川県立総合教育センター長期研究員)

 予備実験を提示動画とした一人TT制度

  • 高等学校
  • 教科等:理科(実験)
  • アプリ等:Google Classroom、スマートフォン(BYOD)
  • 内容:予備実験(解剖や顕微鏡の実験を主に)を教員がスマートフォンで撮影し、その単元の際にGoogle Classroomに配信したり、モニターに提示したりすることで、手順を生徒たちに確認させる。
  • 児童・生徒の反応等:演示実験をあらかじめ撮影しておくことで、本単元の際に教師が常に机間指導を行うことができ、生徒の個別対応の時間が確保できた。
  • 出典:神奈川県立綾瀬高等学校 小柴直人(令和5年度 神奈川県立総合教育センター長期研究員)

 「波」

  • 高等学校第2学年
  • 教科等:理科(物理基礎)
  • アプリ等:GoodNotes、iPad
  • 内容:あらかじめ教員用端末のGoodNotesにグラフを作成しておき、展開や個人ワークの解説の際に教師が利用した。
  • 児童・生徒の反応等:単元「波」では、作図した波同士を合成したり、時間変化に対しての波の様子を大量に作図したり、さらにそれを合成していく作業があり、黒板では労力と時間を費やす作業となるが、GoodNotesを用いることで、短時間かつ分かりやすく、見やすい形で教師が説明をすることができた。またわからない部分を振り返ることに効果があった。
  • 出典:神奈川県立綾瀬高等学校 小柴直人(令和5年度 神奈川県立総合教育センター長期研究員)

 実験レポートの共有

  • 高等学校
  • 教科等:理科
  • アプリ等:Googleドキュメント、Google Classroom
  • 内容:Googleドキュメントを使用し、生徒がレポートの作成をする。その際、教師用アカウントと共有をかけることで、教師が全生徒の進捗状況の把握、支援の必要な生徒への直接の書き込みや助言等を行うことができる。 
  • 児童・生徒の反応等:全生徒の進捗状況を把握でき、即時にフィードバックすることができた
  • 出典:神奈川県立綾瀬高等学校 小柴直人(令和5年度 神奈川県立総合教育センター長期研究員)

 記述問題の添削

  • 高等学校
  • 教科等:理科
  • アプリ等:iPad、Google Classroom、applePencil
  • 内容:記述レポートや小論文の添削としてiPad、applePencilを活用する。Google Classroomに課題として提出させたものをiPad上でひらき、applePencilを活用して添削する。
  • 児童・生徒の反応等:課題に対して即時にフィードバックを行うことができた。紙面で行う添削と同様の説明やコメントをすることもできた。
  • 出典:神奈川県立綾瀬高等学校 小柴直人(令和5年度 神奈川県立総合教育センター長期研究員)

 Web地図を用いて地球の大きさや形を調べる学習活動(地球の構造)

  • 高等学校
  • 教科等:理科(地学基礎)
  • アプリ等:Googleマップ、国土地理院Webページ、Googleスプレッドシート、Googleスライド
  • 内容:
  1. Googleマップで学校と自宅のそれぞれの緯度・経度・距離を調べ、Googleスプレッドシートに記入する(Googleスプレッドシートにはあらかじめ、2点の緯度・経度・距離を入力すれば、地球全周の長さが表示される式を入力しておく)。
  2. Googleスプレッドシートで結果を共有し、比較する。
  3. 国土地理院Webページの「距離と方位角の計算」に学校と自宅の緯度・経度を入力し、距離を計算する。
  4. Googleマップの結果と国土地理院Webページの結果を比較する(Googleマップは地球を球体として、国土地理院Webページでは地球をだ円体として距離を計算している)。
  5. Googleマップと国土地理院Webページを活用して、地球がだ円体であることを示す方法を考え、Googleスライドに記入する。
  6. 実際に調べてみて、地球がだ円体であることを示せたかを考察し、Googleスライドに記入する。
  7. Googleスライドの結果を共有し、自身の考えと他の人の考えを比較する。他の人の意見を参考に、自身の考えを改善する。
  • 児童・生徒の反応:Googleスプレッドシートで計算しやすくし、クラスの結果をすぐに共有し、結果の傾向を読み取ることができる。Googleスライドで仮説・結果・考察をクラスで共有することができる。他の人の学びを共有することで、自身の学びを深めることができる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター 

 球技(ネット型・バレーボール)

  • 高等学校
  • 教科等:保健体育
  • アプリ等:タブレット
  • 内容:バレーボールのゲームを撮影し、動画を活用しながら、体力や技能の程度、性別等の違いに配慮して、仲間とともにバレーボールを楽しむためのゲームのルールを修正する。(コート内の人数やネットの高さだけでなく、ボールの操作条件の緩和(ボールキャッチの許容、ワンバウンドの許容等))。
  • 児童・生徒の反応等:ゲームを見ることで、あまり積極的にゲームに参加できていない生徒がどのようにすればバレーボールのゲームを楽しめるか、参加できるか、などを考えている姿が表出された。ゲームの対戦相手同士でもボールの操作上限を変えており、自分たちに合ったバレーボールの楽しみ方をする様子がうかがえた。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 球技(ベースボール型・ソフトボール)

  • 高等学校​​​​​​
  • 教科等:保健体育
  • アプリ等:タブレット
  • 内容:自身のバッティングフォーム・バットスイングと見本動画を見比べる。仲間と動画を見せ合い、合理的な動きや改善点を伝え、練習方法を考える。
  • 児童・生徒の反応等:見本動画を示したことで、技術のポイントを知識として理解した上で、自身の動きや仲間の動きを見られるので、生徒はより実感を伴って、学習に臨んでいた
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 Google Jamboardを使用したライティング活動

  • 高等学校​​​​​​
  • 教科等:外国語
  • アプリ等:Google Jamboard
  • 内容:
  1. Jamboardに生徒人数分のシートを作成し、各シートに出席番号の名前をつけておく。
  2. 【ライティング活動】生徒は自分の番号のシートに、指定された英作文(例:行きたい国についての英作文)を行う(写真や画像など貼りつけてデコレーションもOK)。
  3. 【フィードバック活動】自分の次とその次の番号の生徒(No1の生徒はNo2,3の生徒)のシートを見て、感想やコメントを付箋に書いて貼る。
  4. 【スピーキング活動】3で終了してもよいが、ライティング作品をスピーチにして、自分のシートを見せながらグループ内で発表させてもよい。
  • 児童・生徒の反応等:ライティング活動後に生徒同士のフィードバック活動があると、積極的に取り組む生徒がより多い。コメントを与え合う活動はお互いのパフォーマンス向上にも効果的である。スピーチが苦手な生徒であっても、自分が編集した画像の助けがあるとハードルが下がる。ひとつのJamboardファイルに全員分のライティング作品が収められるので、採点する場合も効率が良い。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 要旨や要点を把握するための活動

  • 高等学校​​​​​​1年
  • 教科等:国語
  • アプリ等:ELYZA DIGEST
  • 内容:ELYZA DIGESTで要約した文を生徒に提示し、修正させる。修正した文章はGoogle Forms等を使ってクラスで共有する。
  • 児童・生徒の反応等:ELYZA DIGESTで要約された文に接続詞がないことに気づかせ、生徒が接続詞を補うような仕掛けが必要になる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 小説の舞台や時代背景を知るための活動

  • 高等学校​​​​​​1年
  • 教科等:国語
  • アプリ等:Google Earth、YouTube
  • 内容:井上ひさし「ナイン」において、登場人物が小学生の頃を思い出しながら会話するという構成の小説を読み解くにあたり、高度経済成長期の物価や生活様式がイメージしにくいため、視覚教材として活用した。
    • Google Earth
      生徒が今いる場所(学校)をスタートとして小説の舞台(東京四谷)に至るまでをツアー機能を用いて移動しながら、現在地との上空からの比較をするために使用。また小説に記載された時代に近い時期に撮影された航空写真との街並みの比較を行い、都心の急激な変化という背景に対する生徒の情報の蓄積をはかった。
    • YouTube
      自宅に和室がないという生徒が半数近くに上り、小説の職人の指にできた針だこ等の描写が想起しにくいことから、畳職人について紹介した動画やローカルな記事をClassroom上にリンクを貼って、参考資料として自宅等で閲覧するように促した。
  • 児童・生徒の反応等:小説の背景となる知識の蓄積に差があること、視覚的な支援が必要な生徒が多く存在することから取り入れたところ、興味を持って視聴していた。自宅でも視聴できるClassroom上での資料提供は好評であった。また登場人物の見た風景を疑似体験したことから、展開における情景描写の分析の際にも活発な意見が挙げられていた。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 小説を読むことを通して自己の考えを形成しよう

  • 高等学校​​​​​​
  • 教科等:国語
  • アプリ等:Google Classroom、Mentimeter
  • 内容:読むことにおいて、「精査・解釈」や「考えの形成、共有」を目的とした授業を想定。
  1. 各授業において、授業の展開部分で選択肢の回答をMentimeterで示して、問いに対して教室でどのような考えが多いかを共有する。
  2. 再度Mentimeterを用いて、先ほどの問いに対する理由や根拠を収集して共有する。
  3. 1,2の問いをもとに、授業の後半でノート等に自分の意見を記入、提出し、Google Classroomで共有する。
  4. 単元の最後に、これまで書いて蓄積したものを活用し、具体的な表現を根拠にして大きな問いに対する意見文を書く。
  • 児童・生徒の反応等:このアプリは、授業者が設定した問いに対する回答を生徒が記入すると、即時的に生徒の回答を表示することができる強みがあり、問いに対して他の生徒がどのような考えを持っているかを見ることができる。Mentimeterには選択肢を作る機能だけでなく、短文を掲載する機能もある。また回答を保存することもできるので、Google Classroomと合わせて活用することで生徒が回答を見返すことができる(無料版の場合、作成できる問いは二つまで)。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 被服製作

  • 高等学校​​​​​​
  • 教科等:家庭科
  • アプリ等:Chromebook、プロジェクター
  • 内容:被服製作の実習では細かい作業を確認させるために、動画撮影したものをプロジェクターに映したり、撮影した動画をClassroomのストリームに投稿する。
  • 児童・生徒の反応等:細かい手先の動きをプロジェクターの大きな画面で確認することができる。また投稿された動画を確認しながら作業することにより個々のペースで理解しながら進めることができる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 作品発表

  • 高等学校​​​​​​
  • 教科等:家庭科
  • アプリ等:Chromebook、プロジェクター
  • 内容:被服製作などで製作した作品をChromebookで写真に撮り、スライドやJamboardに載せて、プロジェクターや各自の端末で見られるように共有する。
  • 児童・生徒の反応等:実物を発表するよりも、細部まで作品を見ることができる。また全員の前で一人ひとり発表するよりも時間の短縮になる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 GIS(地理情報システム)とは

  • 高等学校​​​​​​1年
  • 教科等:地理歴史(地理総合)
  • アプリ等:地理院地図(ウェブサイト)
  • 内容:
  1. 教員がGIS(地理情報システム)とは何か、ウェブサイト地理院地図を利用して講義をする。
  2. 生徒にウェブサイト地理院地図にアクセスさせ、GISとは何かについて、体験的理解を促す。
  • 児童・生徒の反応等:GISを理解するには、講義を受けるよりも実際に操作した方がわかりやすい。教員が地理院地図等のGISの操作方法を事細かく説明するのではなく、生徒同士の学び合いや教え合いを促すことが大切である。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 フォームによる自己調整を促す振り返り

  • 高等学校
  • 教科等:商業
  • アプリ等:Google Forms
  • 内容:次の内容を盛り込んだGoogle Formsを作成し、活用した。
  1. 目標を共有する。
  2. 見通し(学習内容のつながり)を持たせる。
  3. 単元全体の内容を反映した課題を与える。(単元を貫く問い)
  4. チェックボックスによる毎時の振り返りにより、知識の理解度を把握させる。
  5. 理解できなかった項目について振り返りがしやすい仕組みを作る。
  6. まとめと振り返りにより、自己の変容に気付かせる。

単元の全体像単元を貫く問い(学習前)単元を貫く問い(学習後)

  • 児童・生徒の反応:生徒は今回初めて単元を通してタブレットを用いた振り返りを行ったが、一時間ごとの振り返りの際に、自身の分かるところ分からないところを的確に把握でき、苦手を苦手のままにしないように取り組む姿勢が普段より多く見られた。電子データで学習の記録を保存していくことによって、いつでも確認することができ、それによって生徒自身の学習の調整がしやすくなったと考える。
  • 出典:令和4年度高等学校教育課程研究会研究報告第2集 商業
  • 保管場所:神奈川県立総合教育センターウェブページ研究成果物

 Jamboardを活用した対話

  • 特別支援学校/知的障害教育部門/高等部分教室
  • 教科等:SST集団授業)
  • アプリ等:Google Forms、Google Jamboard
  • 内容:
  1. Google Formsを活用して、生徒に事前アンケートを行う。
  2. Google Jamboardを活用して、意見を共有しながらグループワークを行う。
  3. Google Formsを活用し、生徒に振り返りのアンケートを行う。
  • 児童・生徒の反応:文章を書くことが苦手な生徒や集団では意見の出せない生徒でも、気持ちや意見を付箋機能や単語で表現でき、また対話内容が視覚的に認識できたことが有効だった。
  • 出典:伊勢原養護学校 令和3年度 校内研究実践のまとめ
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 Orihime等を活用した接客業務

  • 特別支援学校/肢体不自由教育部門/高等部
  • 教科等:作業学習
  • アプリ等:Orihime、ビックマック、3Dプリンタ
  • 内容:
  1. 校内で注文を取り、3Dプリンタで児童・生徒のネームプレートを作成し、できあがった製品を配達する。
  2. ビックマックを用いた接客やOrihimeによる遠隔での接客、注文票の受取、商品の受け渡しと役割を分担。
  • 児童・生徒の反応:各自のできる接客方法で人と接する機会が増えたことで、覚醒度が高まっている様子や、安定して活動に取り組む様子がみられた。
  • 出典:平塚養護学校 令和3年度 研究のまとめ
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 ビデオ通話でリモート集会

  • 特別支援学校/知的障害教育部門/中学部
  • 教科等:集会(事前学習)
  • アプリ等:Google Meet、大型テレビ、スピーカー
  • 内容:
  1. 小田原校舎と湯河原校舎をビデオ通話でつなぐ。
  2. 出題者と回答者の役割分担をして一緒に「動物クイズ」を行う。
  3. 小田原校舎が映した動物のイラスト(生徒が自作の動物のお面をつけて画面に映る)と同じイラストを湯河原校舎の生徒が選んで映し、イラストのマッチングをする。
  • 児童・生徒の反応:テレビ画面で相手の正誤を確認することができ、全体で盛り上がる様子がみられた。
  • 出典:小田原養護学校 令和3年度 研究のまとめ40
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 iPadを活用した「おはなし」の授業づくり

  • 特別支援学校/肢体不自由教育部門/小学部
  • 教科等:おはなし(教科等を合わせた指導)
  • アプリ等:keynote、i-movie、カメラ、TVモニター
  • 内容:児童が登場するオリジナルストーリーを作り、児童の動画を撮影して編集し、教員がナレーションやセリフを吹き込んだものを作成する。
  • 児童・生徒の反応:友達や自分自身が動画で登場することで教材のストーリーに親近感を持ち、普段とは違う目線で見たり、客観的に見たりすることもできた。
  • 出典:小田原養護学校 令和2年度 研究のまとめ39
  • 保管場所:学校支援室 棚10

 「遠足へ行こう(遠足事前学習)」

  • 特別支援学校/知的障害教育部門
  • 教科等:遠足事前学習
  • アプリ等:パワーポイント、プロジェクター、タブレットPC
  • 内容:遠足に行くことについてパワーポイントで事前学習のスライドを作り、日付、場所、交通手段、持ち物などを教室前方にスクリーンを設置して、大きな画面で確認した。
  1. 1枚のスライドに数種類の動物の写真を貼り、それぞれの写真にハイパーリンクで、動画、鳴き声などをリンクに貼る。
  2. 前に出てきた児童・生徒が画面に触った時に、その写真を教員がクリックして、動画などを見られるようにした。タブレットPCで、前に出られない児童・生徒が手元でも操作できるようにもした。
  • 児童・生徒の反応:スクリーンを使っての大画面での共有は、前に出られない児童・生徒も見て確認することができた。またタブレットPCを活用することで、机で確認したい児童・生徒にも対応でき、その児童・生徒が選んだことをみんなで共有することもできた。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 係活動(給食発表係)

  • 特別支援学校/肢体不自由教育部門
  • 教科等:日常生活の指導
  • アプリ等:iPad(カメラ)
  • 内容:給食見本に興味を持っている児童が、朝の会で給食発表係として発表する。校内をSRCウォーカーを使用し歩行する際に、食堂に寄り、カメラで給食見本を撮影し、朝の会でテレビに映し出す。
  • 児童・生徒の反応等:係として発表することで、賞賛されたり認められたりすることで本人の自己有用感が向上し、また歩行する目的意識にもつながった。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 スイッチとiPadを連携させたコミュニケーション表出

  • 特別支援学校/肢体不自由教育部門
  • 教科等:自立活動​​​​​​
  • アプリ等:iPad、Droptap、スイッチ4、スイッチ(1~4種類)
  • 内容:
  1. Droptapの外部入力を使用。
  2. Droptapで「おかわりください」「もういりません」の2択の画面を作成。
  3. 2に対応する2種類のスイッチを用意し、スイッチの表面にDroptapで設定したものと同じ絵を貼り付ける。
  4. 本人が選択したスイッチを押すとiPadから音声が鳴り、フィードバックが得られる。
  • 児童・生徒の反応等:スイッチを使用することで入力する感覚を本人が意識できる。また本人の姿勢や目線等に応じて入力方法を調整することができる。スイッチに絵を貼り付けたり、スイッチの色や形等に変化をつけたりすることで本人が選択するための手がかりにもなる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 プロジェクターを使った光遊び

  • 特別支援学校/肢体不自由教育部門
  • 教科等:自立活動​​​​​​
  • アプリ等:PC、プロジェクター、Windows Media Player
  • 内容:天井から薄い白のカーテンを吊るし、そこにプロジェクターでWindows Media Playerの視覚エフェクトを使った映像を映し出す。音楽とともに映像を映すことで、リラックスした上で車いす等でも映像に手を伸ばすことができる。カーテンに風をあてることで、映像が揺れ動き、生徒の興味を引き付けることもできる。
  • 児童・生徒の反応等:生徒の実態に応じて教材への関わりを変えることができるので、一人ひとりにあった活動ができる。プロジェクターを投影させる場所を簡単に変えることができるので、天井や床に映し出すこともできる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 プレゼンテーションソフトを使ったプロジェクションマッピング

  • 特別支援学校
  • 教科等:特別活動(文化祭)​
  • アプリ等:PC、プロジェクター、パワーポイント
  • 内容:ステージ上に箱(高さA4縦2枚分、横ステージ幅より短め、奥行任意)に白い紙を貼って、ステージと客席の間に設置する。箱とスクリーンに別の映像を投影すると、簡易的ではあるがプロジェクションマッピングのような効果がでる。児童・生徒の顔(上半身)が出るところは、白色の背景にすると、スポットライトのような効果がある。
  • 児童・生徒の反応等:ステージ装飾の一部になり、背景等の準備が不要になる。映像の効果や工夫によって、児童・生徒を変身させたり、特殊効果(ビーム光線、星、火など)を発生させたりすることができる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 手順の提示

  • 特別支援学校
  • 教科等:授業全般(複数工程がある活動)​
  • アプリ等:iPad
  • 内容:iPadに手順に関するデータ(写真や動画)を入れておき、それぞれの生徒に合った方法で活動中に確認しながら取り組む。
  • 児童・生徒の反応等:教員が手元のiPadに次の手順を写真で示すと、それを手がかりに一人で活動に取り組むことができる。また児童・生徒が、自分で再生しながら見たい場面を調整し、繰り返し見直しながら活動に取り組むことができる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 集団参加が苦手な生徒への対応

  • 特別支援学校
  • 教科等:日常生活全般
  • アプリ等:iPad、Google Meet
  • 内容:他者に対する恐怖心等から集団参加が苦手で、クラス等に入ることができず、別室で学習を行っていた生徒に対し、学習の様子等が把握できるよう、iPadを用い、クラスと中継をつないだ(保護者・生徒の承諾を得た上で、極力生徒の顔が映らないよう配慮を行った)。
  • 児童・生徒の反応等:はじめは映像を観ることも抵抗があったが、「自分が興味のある時に先生に声をかけてくれればよい」と本人に委ねたことにより、少しずつクラスの様子に興味を示し始め、「今日も観ることができる?」「教室に行ってみようかな」等の発言が増えた。スモールステップではあるが、教室のフロアにいくことができるようになったり、自分のクラスの前まで行くことができるようになったりと、クラスや学年の生徒と同じ空間で過ごすことができる時間を延ばすことができるようになった。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 Orihimeを活用した訪問学級の児童・生徒との交流授業

  • 特別支援学校/訪問学級
  • 教科等:学習場面、日常生活全般
  • アプリ等:iPad、Orihime
  • 内容:訪問学級の児童・生徒宅とオンラインでつないだ授業。朝の会での呼名や会話のやりとり、音楽、図工・美術など本校で使用する教材を訪問担当の教員が訪問時に持参し、一緒に授業を受ける。文化祭や体育祭など学校行事で、発表や買い物をしたり、競技に参加したりする。さらにOrihimeを活用し、接客をしたり、発言したりするなど自分の分身として活動する。
  • 児童・生徒の反応等:Orihimeを活用しての活動は、訪問学級の児童・生徒も本校の児童・生徒も一緒に臨場感やお互いの感情などを共有しながら活動できる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 清掃技能検定に向けた練習

  • 特別支援学校/知的障害教育部門/高等部
  • 教科等:作業学習
  • アプリ等:iPad
  • 内容:清掃技能検定に参加する生徒向けに自在ほうき、モップ、ダスタークロスの清掃技能を身に付けるために活用する。
  1. 清掃手順の見本として教員の動画を用意する。
  2. ペアやグループで、練習の際に清掃している様子をiPadで撮り合う。
  3. 必要に応じて、モニターとつなぎ、リアルタイムで清掃している様子を映す。
  • 児童・生徒の反応等:教員が事前に撮った作業工程の見本動画を繰り返し再生したり、一時停止やスロー再生することで、手順を覚える支援につながった。生徒同士が動画を撮り合い、動画再生で振り返ることで対話的な活動ともなる。また道具の扱いが不器用な生徒はリアルタイムでモニターで映しながら、自分の動きを客観的に見ることで上達することができた。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 音声ペンで絵本を読もう

  • 特別支援学校/知的障害教育部門/小学部
  • 教科等:国語、自立活動
  • アプリ等:音声ペン
  • 内容:絵本の読み聞かせを好む、ひらがなを読めるが、発語が限られた児童を対象。「あっちゃんあがつく たべものあいうえお」(さいとうしのぶ作/リーブル社)に文節ごとに教師が音声シールを貼っておく。子どもは音声シールを音声ペンでタッチする。
  • 児童・生徒の反応等:自分で音声ペンを使って絵本を読み進めることができる。これまで教師がマンツーマンで対応していた休み時間も一人で絵本を読むようになった。また同絵本シリーズのかるたも用いることで、やりとりのある活動へと発展できた。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 ピーマンの観察(野菜を育てよう)

  • 特別支援学校/知的障害教育部門/中学部
  • 教科等:日常生活の指導、生活単元学習
  • アプリ等:iPad、keynote、大型モニター
  • 内容:
    • 日常生活の指導
      ピーマンの水やりを週替わりで分担し、「水やり係」は水やりの際にiPadで野菜を撮影する。
      週末に画像や動画を使って、「今週のピーマンの様子」を発表する。
    • 生活単元学習
      生徒が撮影した画像や動画を使い、keynoteを作成し、大型モニターで映す。
      生徒の水やりの様子、時間の経過ごとに画像を提示、葉、花、実等を拡大、身の回りの植物との比較を行う。
  • 児童・生徒の反応等:生徒自身が映る映像を使用することで興味・関心を引き出せる。分担して毎日継続したことを振り返ったり、協力したことを共有したりする活動ができる。時系列で写真を提示できるので、野菜の成長の変化に対し、気付きを促しやすく、また注目すべき箇所を拡大することで焦点化もできる。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 書画カメラを使った手順提示、作品共有

  • 特別支援学校
  • 教科等:集団授業
  • アプリ等:書画カメラ
  • 内容:制作の手順等を説明する際に、手元を書画カメラで映して解説を加えながら提示する。授業の振り返り等の際に、その場で作品を映して紹介・共有をする。
  • 児童・生徒の反応等:手順やポイント等を提示する際に、拡大できるので見えやすくなり、席の移動の必要もなくなる。また動画なのでわかりやすく、子どもも注目しやすい。自分の作品について伝える際に、見せたい部分をクローズアップすることができる。特に見せたいもののサイズが小さい時に有効である。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター

 音声読み上げソフトを活用したコミュニケーション

  • 特別支援学校/肢体不自由教育部門/高等部
  • 教科等:自立活動
  • アプリ等:音読さん(音声読み上げソフト)
  • 内容:緘黙の生徒のコミュニケーションツールとして活用。
    • 日常のコミュニケーション、やりとりに活用。
      教員の口頭での質問に対し、音読さんで回答する。
    • 英語の授業において活用(長文読解等)。
      音読さんは、多言語対応をしているので英語での回答も可能。
  • 児童・生徒の反応等:緘黙である生徒自身の気持ちを表出する手段として活用できており、自らサイトを開いてやりとりができている。英語の長文読解については、プリントにある問題に対して回答文を英語で打ち、音読さんで読み上げてもらうことで、回答を発表できるだけでなく、自分で入力したものを確かめることもできている。「はい」「いいえ」についても入力をしていたが、活用を始めやりとりの経験が重なっていくと、短いやりとりについては、簡単なジェスチャーで自分の気持ちを表出できるようになった。
  • 出典:神奈川県立総合教育センター