更新日:2025年11月12日

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令和7年度活動の記録(カレッジニュース)

第8回かながわ教育学講座「児童・生徒指導」

児童・生徒指導講義

令和7年11月9日(日曜日)に第8回かながわ教育学講座を実施しました。神奈川県立総合教育センター加藤教育指導員からの講義を受けた後には、各グループで「いじめ」についてロールプレイを行いながら、いじめを未然に防ぐ方法について考えました。

【受講者の振り返りより】

  • いじめに関する児童・生徒指導のロールプレイを行って生徒の立場に合わせて指導することの難しさを実感した。その中で今日のロールプレイで学んだ大切なことは、被害者に対して寄り添い、先生が味方であると思わせることである。生徒指導と聞くと加害者を更生させることに意識が向きがちだが、一番は被害者を守り安心させることが目的だということが理解できた。また問題が起きないようにするためにも日々の生徒との関わりから注意深く生徒の状況を知る発達支持的生徒指導が重要である。
  • 教員が、いじめを絶対に許さない姿勢を持つこと、それが生徒に伝わっていることを常に意識していきたい。校内のいじめは、必ず起こっている意識、それを見逃している可能性があるという意識と、教員だけでは解決できない、他の教員との協力が大切という意識が必要だと考えた。また、生徒にいじめを起こさせない、傍観者にならせない指導を心掛けていきたい。

ロールプレイ1ロールプレイ2第8回グループ活動

第7回かながわ教育学講座「インクルーシブ教育」

令和7年10月26日(日曜日)に第7回かながわ教育学講座を実施しました。指導主事より「インクルーシブ教育」についての講義の後、事例を基に「子どもの困っていること」を考え、困っていることに対する「支援の手立て」についてグループで協議を行いました。

【受講者の振り返りより】

  • インクルーシブな学校づくりをするためには、生徒に平等な学びを与えるのではなく、目の前にいる生徒に今、何が必要か、どんなことができるか考えることが大切だと学びました。インクルーシブの基盤を築くためには、学びに公平に参加し、子どもが自己選択できる環境づくりを心掛けていくことが重要だと思いました。まずは「多様性」の意味を正しく理解する必要があると感じました。
  • 「困った子ども」から「困っている子ども」に考え方を変えることで、見方がとても変わることに驚きました。生徒の中には対応することが難しい生徒もいて、そのような生徒にはつい「困った子ども」として接しがちになってしまうので、注意したいと思いました。また、インクルーシブ教育やユニバーサルデザインを意識した授業はどの生徒にも大切なことで、多様性を認め合うことができる環境づくりや授業づくりをしていくことがより一層大切になっていくと改めて学びました。

第7回グループ活動1第7回グループ活動2第7回グループ活動3

第6回かながわ教育学講座「授業づくりを学ぶ1」

外国語小学校国語数学

令和7年10月12日(日曜日)に第6回かながわ教育学講座を実施しました。各校種、教科に分かれ、指導主事による模範授業、単元指導計画の作成についての講義を受講した後、グループや個人で実際に学習指導案を作成しました。

【受講者の振り返りより】

  • 一つの学習指導案づくり、授業を考えることの難しさを改めて感じた。模範授業からは日常生活と内容を結び付けた題材を使用したり、目標で見通しを立てつつ、そのワードを授業中に何度も登場させ、理解の定着を図ったりとたくさんの工夫があり、とても勉強になった。またグループ活動では、他のメンバーと授業で気を付けたいポイントを共有し、より生徒が取り組みやすく、理解できるようにするために何を使うかなどを話し合えたので、これを参考にして学習指導案を作成したいと思う。
  • 授業づくりにおいて目標を設定し、生徒に身に付けさせたい力をどのようにアプローチして修得させるかということの重要性を学びました。その中でも特に、計画を立てて毎授業で生徒に新しい学びにつながる活動を取り入れていくことや、その活動が評価規準からずれていないかなど、たくさん留意すべき点があり、それを実践することが難しいと感じました。今後は、さまざまな場面で適切に授業づくりができるように、今から自身のレパートリーを増やし、教科の専門性を磨きたいと思います。

第5回かながわ教育学講座「いま求められる授業」

令和7年9月28日(日曜日)に第5回かながわ教育学講座を行いました。小学校、中学校・高等学校、特別支援学校の校種に分かれ、指導主事による「いま求められる授業」についての講義の後、グループ活動をとおして「いま求められる授業」について理解を深めました。

【受講者の振り返りより】

  • 本日の講義では「学校で学んだことは学校内に留めてはならない」という言葉が印象的だった。学校を卒業し、社会に出た際に学校で学んだことが活かされるように、学校生活で吸収し発散できる学びを展開していきたいと思った。また学びの系統性を意識して、発達段階に合った効果的な授業を提供していきたい。授業を行うことが少ない養護教諭でも「良い授業とは何か」自ら問い、生徒にとっても教員にとっても良い授業をしていきたい。
  • 今日の講座を通して、今まで授業づくりをする時に、「何を子どもに教えるか」をスタートに考えていたが、子どもたちの「目標とする姿」から考える必要があることに気付いた。過去の講座で、「子どもに身に付けさせたい力」を考えたので、それを軸にしつつ、子どもの興味、関心、特性等の実態把握を授業に反映させていきたい。またスモールステップについて、個に応じた指導、支援のために必要な考え方だと考えていたが、ほめる基準のハードルの高さとも捉えられることを学んだ。子どもの目標とする姿から授業を考え、将来につながる学びを子どもたちに与えられるようにしたい。

第5回グループ活動1第5回グループ活動2第5回グループ活動3第5回グループ活動4第5回グループ活動5第5回グループ活動6

第4回かながわ教育学講座「社会人としての自覚と責任、信頼関係の構築」

社会人としての自覚と責任、信頼関係の構築

令和7年9月7日(日曜日)に第4回かながわ教育学講座を行いました。神奈川県立総合教育センターの井上教育指導員より「社会人としての自覚と責任、信頼関係の構築」についての講義の後、「信頼される教員」に必要とされることについて、ワークシートを活用して思考を発展させ、今後するべきことについて考えるグループ活動を行いました。

【受講者の振り返りより】

  • 今回の講座で学んだことは、「信頼される教員」と「授業力」には関わりがあるということです。今まで私の中の信頼される教員とは、「人間性」がしっかりしていたり、「行動力」「協調性」がある人だと思っていました。しかしグループ活動で「授業力」を上位にしている班の人が多いことに気付きました。話を聴いていると「児童にこの先生の授業を受けたいと思ってもらいたい」ということでした。私にはない考えでした。確かに「授業から生まれる信頼もあるのだな」と気付きました。他班からの発表で「公平・公正」や「児童や保護者からの視点」の考え方も知ることができました。
  • グループ活動に取り組み、これまでなんとなく持っていた自分の理想の教師像や教師として何を大切にしたいのかが「信頼される教員」を考える上ではっきりしたような感じがしました。自分だったら「どんな人を信頼しているかな」と考えてみると、具体的に考えることができました。普段はぐるぐると考えてしまうことも、書き出すことで整理できました。今後は、今日考えたことを実行することや、メタ認知をすることを心掛けながら人と関わりたいです。

第4回グループ活動1第4回グループ活動2第4回グループ活動3

第3回かながわ教育学講座「コミュニケーション能力の育成」

コアネット高橋氏

令和7年8月31日(日曜日)に第3回かながわ教育学講座を行いました。コアネット教育総合研究所の高橋氏を講師に迎え、「コミュニケーション能力の育成」についての講義がありました。グループ活動では、講義の内容を踏まえ、「児童・生徒とのコミュニケーションがうまくいっている教員の姿」をイメージしながら、心掛けることや気を付けるべきことについて協議を行いました。

【受講者の振り返りより】

  • 「コミュニケーション」と聞くと、つい「うまく話すこと」「沈黙をつくらないこと」というような、自分が話すことを軸とするイメージが思いつくが、講義を通して社会人に必要な基本的なコミュニケーションスキルとは、話すだけでなく、相手から話されていることをどう聞くか、どう受けとめるか、そしてどう発展させていくかという視点がとても大切になってくるのだと学ぶことができた。また、どう発展させていくかに関しては、話すスキルよりも、相手に集中して聴けているかどうかや会話が広がる質問ができているかどうかなどの聴くスキルが求められると実感をもって学ぶことができた。教員として、良いコミュニケーションをとっていくためには、日常的に意識することで実現できることや、日々の積み重ねが重要になってくることが多いと感じた。
  • 私は、今までコミュニケーションとは「話すこと」だと思ってきました。だから初対面の人には自分から話しかけたり、質問を多くしたりすることは意識してきたつもりです。しかし、傾聴に対してはまだ少し内的傾聴のみになっている部分があるのかなと感じました。「私はこう思う」という意見もすごく大事ですが、相手が今どんな思いでいるのかを知ろうとすること、また寄り添おうとする姿勢がすごく大事なのだということを学びました。

第3回グループ活動1第3回グループ活動2第3回グループ活動3

第2回かながわ教育学講座「神奈川県の求める教職員像」

講義

令和7年8月24日(日曜日)に第2回かながわ教育学講座を行いました。神奈川県立総合教育センター松澤教育事業部長より「めざすべき教職員像の実現に向けて」の概要と「神奈川県のめざすべき教職員像」の講義後、各グループで「めざすべき教職員像」になるために「今できること」について協議を行いました。

【受講者の振り返りより】

  • 今日の講座で学んだことは、めざすべき教職員像の共通していることは、子どもにとって何が「幸せ」かを追求することであり、子どもにどのように接していけば「幸せ」につながるのだろうと考え、行動することが大切であると学びました。このことを踏まえて、私は生徒それぞれの考えを尊重できるよう、人の話を聴いて相手がどのようなことを考えているのかを感じ取ることを心がけていきたいと思いました。
  • 今日の講義ではめざすべき教職員像について自分の意見で発表したり、仲間のめざすべき教職員像を聴いたりして、今一度自分がどのような教員になりたいのかを考えることができた。私は「生徒が夢や目標を目指すにあたって一緒に全力で夢や目標の達成を目指して寄り添うことができる教員になりたい」とカレッジの課題文で提出した。けれど今回の講義を受けて、自分のめざすべき教職員像は抽象的で、言葉に出してみたり質問に対して正確な答えを出せていなかったりすることを感じた。だからこそこれからの講座で生徒に全力で寄り添うとは何か、全力で寄り添うために何が必要かを具体的に考えていきたい。

グループ活動1グループ活動2グループ活動3

第1回かながわ教育学講座「子どもに身に付けさせたい力」

所長講話

令和7年8月3日(日曜日)に第1回かながわ教育学講座を行いました。神奈川県立総合教育センター古島所長(カレッジ長)より「カレッジ生に期待すること」の講話の後に、はじめてのグループ活動を行いました。各グループに分かれて「子どもに身に付けさせたい力」をテーマに協議を行いました。

【受講者の振り返りより】

  • 子どもたちと実際にかかわっていく際に、その子どもの背景や未来を見通し、現在の力を考察できるようになりたい。社会に出てからも学び続けるために学校教育の段階で考え続ける力を身に付けさせる必要がある。グループ活動で「身に付けさせたい力」について他の班も含めてたくさん考えることができたが、それらを実際に身に付けさせるために必要な計画やステップを考えていきたい。また教員自身こそが学び続ける必要を強く感じた。これからの活動の中で自分の意見を考えて出し、他者の考えを参考により高く深く思考できるような力を身に付けたい。
  • グループの話し合いを通して、相手の意見からまた新しい見方が生まれることの面白さを実感することができた。全グループの発表を聞いて、自主性や協調性について考えている人が多いという印象だった。自分のことを大切にすることはとても大事だが、一人では生きていくことができないので他人を尊重できる力もとても大切だと感じた。

グループ活動1グループ活動2グループ活動3

開講式

 

令和6年度活動の記録(カレッジニュース)

これまでの活動の記録

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