更新日:2024年10月28日
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鎌倉支援学校では、高等部については、肢体不自由教育部門を「高等部A」、知的障害教育部門を「高等部B」と呼んでいます。
高等部Bには、本校に通学する「高等部B(本校)」と、県立金井高等学校内に設置された「高等部B(分教室)」があります。
金井分教室では、本校とは施設設備等の教育環境が異なるなかで、自立と社会参加に向けて必要な力の育成に取り組んでいます。そのため、自力通学ができ、集団活動中心の活動が可能であることが志願資格となっている点は、分教室ならではの特徴です。また、給食はないので昼食の用意が必要な点も同様です。
ひと学年ひとクラスのため3年間クラス替えがなく、施設設備は設置校との共用のため3学年そろっての授業が多いです。だからこそ仲間との学び合いやコミュニケーション面を伸ばす機会が多くあることも分教室の特徴です。そのような教育環境のなかで、一人ひとりの自立と社会参加を見据えた取り組みを行っています。
その一例として、職業について挙げます。日頃の職業教育(職業班での学習や進路学習、校内実習)に加え、1年次の3学期には近隣企業等の協力のもと、実際の職場で働く経験を積みます(グループ実習)。その上で、2年次の前後期には、個人での現場実習を体験することで、自身の適性把握の機会とするとともに、働くことの意識や社会人として望ましい態度についての学びを一層深める機会とします(体験実習)。さらに、卒業後の自身の進路について考えます。そして3年次には、現場実習を通して企業や福祉事業所等とのマッチングを経て、進路選択・進路決定にいたります。
どんな場所で、どんなふうに働き、どんな生活がしたいかを学習や体験を繰り返しながら考えていきます。
(1)一人ひとりを大切にして、生きる力、働く力を育む。
(2)自立生活に必要な知識・技能を養う。
(3)社会人として働くことへの関心・意欲・態度を養う。
(4)個別の支援計画、個別教育計画を生徒・保護者と共に考え、一人ひとりのニーズに応じた教育を推進する。
(5)「やる気と元気」(意欲、心身の健康・体力・気力)を育む。
(6)自尊感情、自信を育む。