ひとこまコラム リターンズ

 毎月1回、会員が書くコラムが復活しました!
 本の紹介や本と人、人と人とをつなげるエピソードなど、学校図書館の日常の一コマを切り取ったコラムです。
 学校図書館の様子を覗いてみてください。

☆コラムで紹介している書籍の表紙画像は、 出版社の許可を得て掲載しています。


※「ひとこまコラム」のバックナンバーはコチラ
※※「ひとこまコラム リターンズ」のバックナンバーはコチラ

ひとこまコラムリターンズ 第68走者

図書館あるあるが楽しめます。   2024/4/26更新

『税金で買った本』
『税金で買った本(1)』
 ずいの【原作】、系山冏【著】
 講談社
 (2021/12)

 公共図書館を舞台にしたお仕事漫画です。装丁も、図書館のラベルを使ったりして、図書館愛が感じられます。
 そんなつもりはなかったけれど、図書館で利用者カードをつくることになり、10年前の延滞本があることがわかって、バックヤードに呼ばれたヤンキー・石井くん。本を弁償することになり、本屋で本を買い、弁償しに図書館に行って、なんだかんだと図書館でアルバイトをすることに。このヤンキー・石井くん中心に巻き起こる図書館でのドタバタが面白いです。公共図書館の裏側もわかります。
 図書館のヘビーユーザーに人気で、使わなくなった、「禁帯出」とか「貴重書」のラベルをバラにして、カウンターに置いたら、「あっ、これこれ!」「かわいい!」とか言って、この本を読んだ利用者が喜んで持っていきます。
 タイトルは、?「税金」で買った本だぞ返せよ?という本文からきているようです。
 マンガのところどころにある、「図書館だより」には、「長期延滞した図書の弁償」、「本を破ってしおりにする利用者」、「本の修理」など、図書館勤務経験のある著者ならではのコラムがあり、面白いです。
 まだ、まだ、続くようなので、私も楽しみですが、続巻を楽しみにしている利用者も多いシリーズです。


<学校司書暦ながい年>
ホームに戻る