ひとこまコラム リターンズ

 毎月1回、会員が書くコラムが復活しました!
 本の紹介や本と人、人と人とをつなげるエピソードなど、学校図書館の日常の一コマを切り取ったコラムです。
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☆コラムで紹介している書籍の表紙画像は、 出版社の許可を得て掲載しています。


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ひとこまコラムリターンズ 第75走者

本の映像化、楽しみ派です!   2025/01/07更新

『宙(そら)わたる教室』
『宙(そら)わたる教室』
 伊与原新【著】
 文藝春秋
 (2023.10)

 ある日の昼休み、図書室のカウンターの映画・ドラマ化原作本コーナーでたむろしていた図書委員たちとの会話です。
委員A「『宙わたる教室』がNHKでドラマ化するんだ!」
委員B「ドラマにしやすいんじゃない?」
司書「その通り。定時制高校に通う年齢や国籍の違う生徒たちが科学部の一員となり、火星のクレーターを作る話だから、映像のイメージが浮かぶよね。」
委員たち「確かに!」
司書「主役の理科の藤竹先生の役は窪田正孝だけど、知ってる?」
委員たち「知らなーい!」そう答えるとチャイムが鳴った。
司書(独り言)「そうだよね、君たちに聞いた私が悪い!イッセー尾形が生徒役の元町工場経営者か。なるほど、彼以外にいないわ……」
 この作品は、昨年出版社から高校生直木賞参加校の生徒たちに紹介されました。この本を読んでコメントをお願いしますとの依頼で、めずらしく図書委員全員が読んだ作品です。同年代の高校生の話なので、入りやすかったのでしょう。そして、本の帯に図書委員の女子のコメントが掲載されることになりました。
 “定時制高校について、この本を読まなかったら、わたしはずっと知らないままだった”
 5時限目、原作本が大好きという女性の先生が来室。
先生「『宙わたる教室』、話題になってますよね。絶対ドラマ見ます」
司書「そうなんです。ぜひ借りてください。それとこの本、伊与原新さんのサイン入りなんですよ」
 司書は心の中で、ですから、汚さないようにお願いします。と呟いた。


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