更新日:2024年8月29日
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令和6年8月4日(日曜日)、平塚盲学校のグラウンドと体育館を会場として「NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会」による「視覚障害スポーツ体験会」の2日目が実施されました。
平塚盲学校が会場であるため、広報チームが午前中のサウンドテーブルテニス(STT)の体験会の様子を取材しました。
「サウンド(音)」「テーブルテニス(卓球)」。その名の通り、音を使ってプレーする卓球です。
卓球台も、ラケットも、ボールも、その名称を聞いた感じでは普通の卓球と似ていますが、ボールには小さな鉛の玉が4つ入っていて、転がるときに音が出ます。木製のラケットにはラバーがついておらず、羽子板に似ています。卓球台の一部には1cmほどのへりがあり、プレイヤーのいる側面には真ん中の位置を触って確認できる印がついています。
写真1通常の卓球ではネットの上をボールが通過しますが、サウンドテーブルテニスではネットの下を通ります。ネットは、台に置いたボールよりも2mm高い位置に張ります。
写真2プレイヤーはアイマスクをつけます。サーブを打つ人が「いきます」と言い、相手が「はい」と返事をしたら打つ、など音を頼りにする競技ゆえのルールがあります。ラケットにボールが当たる音、ボールが転がる音に耳を澄ませます。
写真3動いていると、だんだん、自分の立っている位置がずれてきます。そのため、台にある印を触って、位置を確認しながらプレーします。
午前の体験会終了後、参加者からは
「自分が思う方向に打てなくて難しかった」
「意外と、音を聞いて打つことができて、楽しかった」
「耳に集中力を使うことを実感できた」
「音だけを頼りに打つのは難しいと思っていたが、やってみたらできた」
という感想がありました。
今回は視覚障害スポーツということで体験しましたが、アイマスクを使うことにこだわらず、車椅子ユーザーなど多くの方々が幅広く楽しめるのもサウンドテーブルテニスの魅力ですね。
令和6年7月28日(日曜日)、平塚盲学校のグラウンドと体育館を会場として「NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会」による「視覚障害スポーツ体験会」の1日目が実施されました。
午前中はグランドソフトボール、午後はフロアバレーボールの体験会でした。平塚盲学校が会場であるため、広報チームが午前中の様子を取材しました。
準備体操。ユニフォームを着ているのは神奈川代表チームの皆さんです。全盲の選手は赤い腕章をつけています。地面の円形の白線はピッチャーマウンドです。
始めて体験会に参加した小学4年生。選手が手を添えて、打ち方を教えてくれました。
特別支援学校の先生。怪我をしないよう気を付けながら参加しました。
普段はバスケットボールをしている方も、この日は他の種目に挑戦!
1塁に注目。守備がいる塁と、走者のための塁は少し離れて設置されています。
バッターボックスから1塁へ走っていく様子を連続写真でご覧ください。
初心者にも打ちやすい球を投げてくれた選手の投球。美しいフォームです。そばに立っているのは「コーチャー」です。
キャッチボールを終えて歩いてくる選手がアベンジャーズに見えました。
午前の体験会終了後、参加者からは
「ピッチャーで球を投げたり、バットで打ったりできて楽しかった。本気を出せば、もっと速く走れたと思う!」
「バスケットボールとは違ってボールを下投げするなど、難しい部分もあったけれど、楽しかったです。今回2回目でしたが、またやりたいです。」
「普段、教える側なので、今回教えていただくことで、どのように教えたらよいかヒントがもらえました。」
「使うボールには鈴が入っているんだろうと思っていた。自分にとっては音のしないボールなのに、選手の皆さんはいろいろな感覚を使っているんだと思った。」
という感想がありました。
8月4日(日曜日)は午前中にサウンドテーブルテニス、陸上競技(ランニング種目)、午後にフライングディスク、ボッチャの体験会が予定されています。
各競技についてはインターネットで検索すると、たくさん情報がでていますのでご興味ある方はぜひ調べてみてくださいね!