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更新日:2023年9月26日

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学齢期の児童生徒の教育相談

こんなことはありませんか?

「子どもの目の見え方が心配…」

「小学校に通っているが、黒板の字が見えにくいようです。」

「視覚に関する支援が必要な児童のための教材・教具が知りたいです。」

「近づいて見るので、読む姿勢が悪くなっています。」

「読み間違え・書き間違えが多くて、気になります。」

「文字の大きさは、どれくらいがいいのでしょうか。」

「近づいてくるボールに気が付かないようです。」

「ずいぶん、まぶしがります。」

 

平塚盲学校は、ご相談を受け付けています

  • 見え方に関する支援が必要な児童生徒やその保護者、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校等の先生等、どなたでも相談することができます。
  • 必要に応じて他の教育機関や医療機関、県内の視覚障害関係諸機関などと連携して、相談を行います。
  • 相談に関する費用はかかりません。
  • 教育相談は本校への転入学を前提とはしておりませんので、まずはお気軽にご相談ください。
  • 研修の講師も行います。

 

相談方法

(1)電話による相談

お電話をいただきましたら、担当者がお話を伺い、今後の支援方法などを一緒に考えていきます。

 

(2)来校による相談

  • 来校前に電話での連絡をお願いします。担当者と日程を調整し、平塚盲学校に来校していただいて、直接お話を伺います。
  • お子様が一緒に来校される場合は、保護者の方が相談をしている間、お子様は別の担当者と遊びや学習などに取り組むこともあります。
  • 必要に応じて、学校の見学を行ったり、学校にあるルーペ・単眼鏡・拡大読書器や教材・教具などを紹介したりすることも可能です。
  • 学校及び関係機関の方からの来校相談も受け付けています。

 

(3)学校などへ訪問しての相談

学校などから依頼があった際には、訪問して相談を行います。授業等見せて頂いた後にケース会議を行います。

 ~見えにくさへの支援④~tablet07_girl
 本校は盲学校という名称のため、全盲である全く目が見えない人だけが通う学校と誤解されることがあります。実際は、弱視と言われるさまざまな見えにくさのある幼児児童生徒も通っています。外を歩くときは白杖(はくじょう)を使う方もいれば、休み時間は友達と鬼ごっこで走り回っている子どもたちの姿を見ることもあります。
 学習場面では、点字の教科書を使っている子どもと、通常の文字を拡大した教科書を使っている子どもがいて、一緒の教室で同じ内容を学んでいることもあります。さらに、最近ではタブレットでPDF版拡大図書を使ったり、黒板をiPadで撮影して手元で拡大して見るなど、自分に合った方法で見えにくさを補助して学んでいます。blackboard
 通常、黒板の文字を読むためには、一番前の席でも(矯正)視力が0.3以上必要となり、黒板の端の方や光の反射具合によっては見えにくさが増すこともあります。そこで、座席を前にするだけでなく、光の反射の影響が少ない位置にしたり、黒板やプリント拡大できる補助機器を活用したりします。

ある日の出来事
 毎朝通勤途上に通る公園での出来事です。いつもすれ違う盲導犬を連れた視覚障害の方がいらっしゃるのですが、ある日、いつもとは違う道路の端の水飲み場のところにいらっしゃいました。連れている犬に水でも飲ませているのかなと思いながら通り過ぎると、その方がつぶやいている声が耳に入ってきました。
「ちょっと待ってね。私たち迷子になっちゃったの。白い線が分からなくなっちゃったの。」
 ん?休憩じゃないのかと、通り過ぎるところだったのですが、踵を返して声を掛けました。
 すると、近くをウォーキングしている年配の男性も同時に気づいたらしく、「こっちだよ。もうちょっと前に進んでごらん。」と声を掛け白線に誘導しました。hakujou_sos
 おそらくですが、声をかけた男性も、盲導犬を連れている方が普段と違うところにいたので気になったのでしょう。その後、その方は白線を見つけて普段通りに歩いて行かれました。
 白杖を持っている方は、街中などで道に迷ってしまったり何か困ったことに遭遇してしまったりした時には、白杖を高く掲げて援助を求めることがあります。私は、その盲導犬を連れた方が、歩道の白線を頼りにされていたことに初めて気づいたことと、盲導犬を連れていらっしゃるから道に迷うことなどないと思い込んでいました。見えにくさに関medical_helpmark_tagわらず、ヘルプマークを身につけていらっしゃる方など、周囲のサポートが不意に必要になることは、自分の身にも起こりうることです。仕事柄、今回はちゅうちょなく声かけをできましたが、そのような経験がなかったとしたら、どうやって声を掛けたらいいんだろうと、戸惑っていたでしょう。日頃から“何かお困りのことありますか。お手伝いしましょうか”といった申し出る心構えをしておきたいと思いました。

 

 

お問い合せ

0463-31-1341(職員室)

相談支援担当

バックナンバー

<見えにくさへの支援①>(PDF:144KB)
<見えにくさへの支援②>(PDF:144KB)
援助依頼について
<見えにくさへの支援③>(PDF:127KB)
保護者が支援するために、保護者を支援すること

 

 

 

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