平塚盲学校 > 地域の方へ > 乳幼児教育相談を更新しました。

更新日:2024年7月2日

ここから本文です。

乳幼児教育相談

aa1

 

アイキッズルームはおひとりおひとりに合わせたあそびの場です。見えない、見えにくいお子さんの成長や日常生活に関すること、学習の基礎になる活動に、一緒に取り組んでいきませんか。

 


   kodomonomanazashi.jpg<<20号>>
 2024年 7月
 ~視覚、そして足元の感覚を大事に活用して歩行する~
 子どもは、幼いうちはよく転びます。ちょっとした段差に注意が向かなかったり、足を思った通りに動かせなかったり、はたまた何かに気を取られたりして、つまずいては泣いてしまう経験は誰しもあることでしょう。amida.jpg
 見えにくさのある子どもの場合、環境を把握しにくいことで歩いて移動することに消極的なことがあります。安心して移動するためには、点字ブロックのような目印が重要な役割を果たします。
 今回ご紹介する遊びは、名付けて“実物あみだくじ”です。段ボール素材の厚めの白いロール紙を用いて、子どもの足の幅くらいに切って床に張り付けてあみだくじにしました。これは子どもの実態とねらいに合わせて素材を選んでいます。そして、ゴールには子どもが好きなものを置いてみました。

footsteps
 






☆★“歩行に必要な力”を実物あみだくじにあてはめると★☆
 1.知識
 前後左右などの方向、自分の体の向き、何歩進むと曲がり角に当たるかなどが分かること。あみだくじの先のおもちゃに行くためのルートの理解や記憶などです。
 2.感覚や知覚
 足の裏の感覚でひもが交差しているところが分かることや、音の聞こえる方向を頼りに自分がどこを向いているか分かること、弱視のお子さんは視覚も合わせて使っていきます。
 3.姿勢や運動
 自然な歩き方や姿勢で線やひもの上を上手に歩きます。平衡感覚や運動感覚を使って、まっすぐ歩くには集中力も必要です。
 4.社会性
 外の道路を歩くときのマナーについて、飛び出さないことや手を上げて渡ることなどを少しずつ学んでいきます。安全に歩くためには、周りの人とのコミュニケーションも大事です。
 5.意欲関心
 あみだくじのゴールに好きなものを置くと、そこに行ってみたいという意欲が増します。そして何より、楽しめるのが一番です。自分から積極的に関わる気持ちを育てることにつながります。

<参考文献>
澤田真弓・小林秀之編 「特別支援教育のエッセンス 視覚障害教育の基本と実践」 慶応義塾大学出版会

tanabata_boy_girl.png

 神奈川県立平塚盲学校~乳幼児教育相談<アイキッズルーム>

月~金:10時00分~12時00分、14時00分~16時00分

0463-31-1341

「乳幼児教育相談の申し込み」と電話でお伝えください

担当(下原・小川)が対応いたします。


<来校相談、訪問相談について>

0歳から5歳児までの見えない、見えにくさのあるお子さんとその保護者、関係者が対象です。
・来校相談では、月に1回程度、遊びを通して、見ること・身体を動かすこと・操作することなどに取り組みます。日常生活に関することや、歩行・視覚補助具の使用・文字や点字の基礎学習に向けての活動に取り組むこともあります。
・通園先や、保健センター等への訪問相談、電話でのご相談も随時受け付けています。
・相談に関する費用はかかりません。

 

<ご相談内容の例>

〇保護者の方から

お医者さんに「見えにくさがある」と言われたのですが、ちょっと話をきいてもらえますか。
見えにくいお子さんやその保護者の方に会える場が少なく、なかなか一緒に話ができないです。

お医者さんに、目のことについて言われています。そちらでは、どのようなことをするのですか?
保育園に入りたいと思っています。どうでしょうか。
幼稚園に通っています。どのようなことに気をつけたらよいでしょうか。
この学校の幼稚部では、どのようなことをしていますか。

〇教育・療育の関係者から

見えにくさのあるお子さんの療育や教育、今後どのように関わっていったらよいかなどについて話を聞きたい。資料などもあったらほしい。
視覚障害についてHPを見るくらいしか情報がない。具体的に話が聞きたい。
nyuuyouzisoudann-yuugu3

お問い合わせ

0463-31-1341(職員室)
乳幼児教育相談担当
<こどものまなざし1号>(PDF:217KB) <こどものまなざし11号>(PDF:368KB)
0歳児、赤ちゃんから年長さんまでの相談 地域に出向いて支援する
<こどものまなざし2号>(PDF:415KB) <こどものまなざし12号>(PDF:391KB)

子どもの興味を引く 見えにくさ以外の課題を併せ有する子どもへの対応
<こどものまなざし3号>(PDF:443KB)  <こどものまなざし13号>(PDF:381KB)
触る経験を増やして、世界を知りたい気持ちを高めていく 触る力を上手に育てる
<こどものまなざし4号>(PDF:443KB)  <こどものまなざし14号>(PDF:352KB)
土台となる体験を増やす 音など視覚以外の感覚を手がかりに環境を把握する
<こどものまなざし5号>(PDF:391KB) <こどものまなざし15号>(PDF:405KB)
遊びを広げる 身の回りの世界をどんどん広げていく準備
<こどものまなざし6号>(PDF:368KB)   <こどものまなざし16号>(PDF:411KB)
描く経験を増やす 子どもと一緒に触れて体験する
<こどものまなざし7号>(PDF:375KB)   <こどものまなざし17号>(PDF:505KB)
一緒にやってみようか! 敏捷(びんしょう)性やしなやかな体の動きを身につける
<こどものまなざし8号>(PDF:418KB)   <こどものまなざし18号>(PDF:505KB)
音声や手指で触ることなどを頼りに歩く 眼鏡に慣れていく
<こどものまなざし9号>(PDF:392KB) <こどものまなざし19号>(PDF:403KB)
文字・点字学習を始める準備 すっきり、シンプルなプリントが見やすい
<こどものまなざし10号>(PDF:373KB)
子どもの自立を願い、笑顔を共有する

 

 

ページの先頭へ戻る

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。