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更新日:2024年11月25日

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生物環境科

生物環境科について

生物環境科の科目には海洋を中心とした水生生物の特徴や生息環境等について基礎知識を習得するとともに、資源管理と増殖、環境保全の方法など実践的な技術について学びます。

実習の様子

主な授業・科目履修例

具体的な科目については下記のPDFを参照してください。

生物環境科科目一覧(PDF:70KB)

総合実習の授業風景


2年生より『資源増殖』、『海洋生物』の授業中に実習が行われ、実技を通してさまざまな内容を学習します。この写真は海底に生息する底生生物を採集し、それを実体顕微鏡で観察しながら同定を試みている様子を撮影したものです。採集は小型船や採泥器などを利用して行い、基本的な海洋調査を体験します。野外調査では磯の生物をコドラート調査し、動物の分類について学ぶ実習等も行います。下の写真は魚類の同定を行っている様子です。採集した魚類の鰭を伸ばし(展鰭)、鰭条数を数えて記録します。記録したデータと検索図鑑の記載を比較して魚の名前を調べます。他にも水生生物について知るために魚類の解剖、食性の調査やタンパク質分解酵素の働きの確認など多様な実習を行います。

海洋生物


さらに地域の水産業へ貢献するために漁協や神奈川県水産技術センター、神奈川県栽培漁業協会等と協力してヒラメ、アワビ、ナマコの種苗生産と放流を行っています。下の写真(左)は長井海洋実習場の飼育室にて生産したヒラメの種苗を生徒たちが観察している様子です。稚魚の生息環境にあわせて、普段は光を遮った薄暗い環境で飼育しています。下の写真(右)は本校で生産されたヒラメの種苗の写真(ふ化後1か月半程度)です。近年は1月にふ化した仔魚を飼育し、4月末に放流することを目標に実習を行います。生徒は実習中に仔魚の観察や飼育についての基礎知識を学ぶとともに、休日に飼育日直を行ってその実際を学びます。

 

海洋生物海洋生物

 


下の写真(左)はヒラメの仔魚に与える初期餌料生物『シオミズツボワムシ』の飼育作業を行っている様子です。水生生物の子供(幼仔稚)は非常に小さく、人工飼料に餌付かないものが多いため、餌となる生物の飼育が欠かせません。このような生物の取り扱いや餌の与え方なども種苗生産のために必要な事項として学習します。

このようにして育てた種苗を地域の海に放流します。放流場所は種苗が生き残れる場所を選ぶため、ヒラメではアマモ場が近い浅瀬の砂地に放流します。下の写真(右)は50mm程度に成長したヒラメ稚魚が生徒の手で放流された後、砂地にもぐっていく様子です。以上のような体験的な学習をもとに資源管理と増殖の方法について学び、生物が増殖しやすい漁場管理と造成について考えていきます。

海洋生物海洋生物


将来、海洋や生物に関わる勉強がしたいと考えている中学生の諸君はぜひ、本校の生物環境科に入学し一緒に学んでみませんか?

活動内容

 

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