更新日:2025年11月19日
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理科(生物科)有馬 千弘教諭の夏期講習で、7月29日(火)に帝京科学大学 生命環境学部 生命科学科の岩瀬礼子先生のご指導のもと、
「薄層クロマトグラフィーによるDNAの酵素分解生成物の観察」を行いました。
今まで、DNAがA(アデニン)、T(チミン)、C(シトシン)、G(グアニン)からできていて、AとT、CとGが相補的な関係であるということを学習してきましたが、本当にそうなのか?確かめてみよう!ということから、今回の実験を行いました。
生徒からは、
「シャルガフの法則やDNAの塩基のことを実際に実験をすることでより理解することができた。」
「実験を行う前から多くの結果を予想して、実際に結果が出た時にどのように受け止めるかが大事だと学んだ。」
「遺伝子の証明は難しそうだったけれど実際時間かけてやれば出来ることがわかった。他の証明もしてみたい。」
など普段は気にしない当たり前思っていた知識や定義が作られたきっかけを知ることができたと好評でした。


理科(生物)有馬 千弘教諭の夏期講習で、8月5日(火)に中外製薬会社に見学にいきました。
施設の紹介や新薬ができるまでの過程をグループディスカッションで検討しました。
最後には、グループディスカッションの内容を発表するとともに、他の班との意見交換もでき、多様な考えを知ることができました。


生徒のコメント
・薬ができるまでのプロセスが長いことに驚いた。
・実際に自分の頭で考えて手を動かすのが好きだし、それをすることで中外製薬の方の説明にも身が入った。
・ひとつの化合物から医薬品が作られるまでの確率の低さやかかる時間とコストに驚いた。治験をする際の計画は副作用や期待できる効果などをさまざまな方向から考えなくてはいけないと知った。
・職員の方の出身学部が薬学部だけでないことを知ったのが特に印象に残った。勝手な自分の考えにもなってしまうかもしれませんが、製薬会社なだけあって薬関連は全て薬学部が担うものだと思っていたのに、理工学部や文系寄りの方もいて驚いた。最初は薬学部の人しか居ないと思っていたため、仕事内容や会社の見学、体験だけでなく、自分の進路にも関わってくるような内容を知れたのがすごく良かった。
理科(生物)有馬 千弘教諭の夏期講習で、8月7日(木)・8日(金)に遺伝子組換え実験を行いました。
この実験は、オワンクラゲがもつ緑色蛍光タンパク質を発現させる遺伝子を大腸菌のプラスミドの中に入れる実験です。また、最終日には、神奈川大学 化学生命学部 生命機能学科の朝倉 史明教授に講演をしていただきました。

培養した大腸菌を取り出し、GFP遺伝子を添加

GFP遺伝子を大腸菌の中に入れることに成功しました!
生徒の感想
「初めて扱う道具が沢山あり、実験の幅が広がった。」
「プレート同士の違いを考える時に、この物質が加えられているのでこういう違いが出る」という対照実験の知識を使って考えられた。」
「朝倉先生が講義の中で、人は様々な国の人のDNAを持っているから、DNAの観点で言えば世界に国境なんて存在しない。違う国同士で戦争しているように見えても、元を辿れば親戚同士で争っているようなものだといった言葉が印象に残りました。」
など実験の手法だけでなく、遺伝情報であるDNAについても考える機会になりました。
また、神奈川大学 朝倉教授の「なんのために勉強をするのかー自由になるため」というお言葉は、SSH校として、これから探究活動をしていく生徒の心に火をつけたと思います。