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更新日:2020年3月24日

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2019年度の活動

昆虫ライトトラップ見学会

6月8日(日)に、相模原市立博物館で昆虫ライトトラップの見学会に参加しました。ライトトラップとは、昆虫が光に集まる習性を利用た調査方法です。ライトトラップで採集できる昆虫は、実施する時期や天候に左右されます。今回は残念ながらカブトムシなどの昆虫を見ることはできませんでした。その分、講師の方に蛾の奥深さについて語って頂いたり、関西で主にみられるはずのハラグロオオテントウが採集できたことから、生態系の変化の原因について考えるきっかけを得ることができました。次年度は自分たちでライトトラップを行うことが目標です。

ライトトラップ

弘法山公園森林ボランティア

7月6日(土)に、かながわトラストみどり財団が主催する県民参加の森林ボランティアに参加しました。場所は秦野の弘法山公園です。この活動の目的は、1年前に植林したカエデとサクラの木の下に生えてしまった下草を刈り、この2つの樹木の成長を手助けすることです。ヘルメットや鎌を刈り、ベテランの県民の方々に指導をしてもらいながら、しっかりと整備をしてきました。鬱蒼と茂る下草がきれいに刈り取られた様子を見て達成感を得ることができ、森にいる生き物に触れることができ、また若者が参加してくれたということで大変喜ばれ、とても充実した一日となりました。

弘法山公園森林ボランティア

 八瀬川調査(神奈川県水産技術センター内水面水産試験場ご指導)

 7月24日(水)、本校から徒歩20分ほどで行くことのできる相模川支流の八瀬川で調査を行いました。この活動は、神奈川県水産技術センター内水面試験場専門研究員農学博士の勝呂尚之様に淡水生物の種の同定法や評価方法についてご指導いただきました。ここでは、準絶滅危惧種のアブラハヤやホトケドジョウが生息していることを知り、相模川水系の保全に対する意識を持つことができました。八瀬川は本校のフィールドとして活用していく予定です。

八瀬川

 標本づくり講座(県立高校谷田教諭ご指導)

8月7日(水)、県立高校教諭の谷田教諭を講師に招き、昆虫の標本づくりについてご指導いただきました。谷田教諭は以前上南で勤務されており、上南SFPを立ち上げた方でもあります。相模原の地形とそこに住む昆虫の関係性とともに、標本で自然を記録することの大切さについても教えていただきました。今回は、コガネムシなどの甲虫とチョウやガの展翅(※)にチャレンジしました。

※展翅とは、標本にするために昆虫などの羽をひろげることを言います。

 標本づくり1

標本づくり講座(相模原市立博物館ご指導)

8月17日(土)、相模原市立博物館にて株式会社むし社の方のご指導の下、昆虫の標本づくり講座に参加しました。今回は、光明学園の生物の生徒さんとともに、カブトムシやクワガタなどの大型の甲虫の標本づくりにチャレンジしました。そのほか、前回に引き続きチョウの展翅や、自分たちで採取したトンボについても羽を広げた形での標本の作り方を教わりました。今回の講座では、きれいな標本は、図鑑に載っている形を参考にすればよいことを学びました。

 標本づくり2

上南祭文化部門への展示

9月7日(土)・8日(日)、上南祭文化部門で展示発表を行いました。主にはこれまでの活動報告となりましたが、上南周辺で採集した昆虫の標本箱や水槽の展示は好評をいただきました。来年度はグレードアップできるように活動を進めたいと思います。

 文化祭

 文化祭展示01

 展示2

文化祭展示03

文化祭展示04

 アオバトの観察会および展示会の見学

 9月29日(日)、アオバトの集団飛来地として神奈川県の天然記念物に指定されている照ケ崎海岸でバードウォッチングを行いました。平塚市のバードウォッチングの団体である「こまたん」の方々にお話を伺いながら、アオバトの生態について伺いながら観察しました。その後、小田原にある生命の星・地球博物館にて「アオバトの不思議展」を見学しました。博物館では、アオバトのほか生命の進化や多様性に関する展示も見ることができ、学びの多い時間を過ごすことができました。

 アオバト

バンダパンダまつりへの出店

 10月5日(土)、本校で実施されている恒例のバンダパンダまつりにて「ザリガニ釣り」と「昆虫標本づくり」の企画で出店しました。多くのお客さんに本企画を楽しんでもらえました。今後は楽しみながら相模川水系や上南周辺の生態系についても考えてもらえるような企画を考えていきたいと思います。 

バンダパンダまつり

道保川の調査(私立海城中学高等学校とのコラボ活動)

 

11月4日(月・祝)、JR相模線の下溝駅からすぐの道保川で生物の調査を行いました。今回の活動は、東京都の私立海城中学高等学校の実績ある生物部とのコラボ活動でした。八瀬川と同様にカワムツなども見られましたが、ドンコやムギツク、モクズガニ、カジカガエルなどいつもと違う生物にも出会えました。今後も場所や季節の違いによる生物の違いを調査していきます!

 

道保川

相模川ふれあい科学館の展示見学

12月25日(水)、相模川ふれあい科学館の展示見学に行きました。地元の相模川水系の魚や水生昆虫、両生類などの生物についての理解を深めることができました。小さいながらも魚の生態を活かした展示や、地域の小中高校の展示があり、いつか私たちもここに展示ができるように活動を行っていきたいと思いました。また、科学館のインターン生にたまたま上南の卒業生がいるなど、偶然の出会いもあり、新たな活力を得ることができました。

 ふれあい科学館

大磯の竹林整備ボランティア

2月1日(土)、かながわトラストみどり財団の森林ボランティアに参加しました。今回の整備地は大磯で、長らく放棄されてしまった手つかずの竹林でした。ここにイノシシが住み着いてしまい、近隣の田んぼに被害が出ているとのことで竹を間伐する作業をお手伝いしました。ノコギリでの伐採作業は思った以上に力仕事で大変でしたが、ベテランの方々に優しく丁寧に教えていただきながら楽しく作業を進めることができました。今年度は2回目の参加でしたが、様々な目的の森林整備があることを知ることができた良い機会となりました。

 竹林整備