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更新日:2021年4月1日

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2020年度の活動

身近な自然の共有

1年生は入学と同時に自宅でのオンライン学習となりました。そこで、身近な自然について写真を送ってもらい、みんなで共有しました。自宅に来たアマガエルや飼っている熱帯魚の写真を送ってきてくれました。早くみんなでフィールドワークがしたいですね。

 自宅から

植物標本・昆虫標本づくり

 定常活動として、校庭や身近な場所の植生や生態系の調査を行っています。以下、生徒が書いてくれた文章を活動報告誌から抜粋して紹介します。

【活動報告誌より】

今回は高校の正門前に生えている植物を同定(種類を判別すること)作業と保存を兼ねて採取しました。ムクノキやシロヤマブキと言った植物があり、身近に生えている植物について理解を深めることが出来ました。今回の作成では、植物の乾燥に意外と時間を取られてびっくりしました。来年度、作成を続ける中で正門前だけでなく構内の色々な場所で植物を採取して標本を豊かにしていこうと思います。

 植物標本

カイコガの飼育と生糸の採取

相模原市立博物館よりカイコガの4齢幼虫をいただいたので、飼育と生糸の採取を行いました。相模原はかつて養蚕がさかんだったこともあり、クワの葉も手軽に手に入るためこの活動を行うにはもってこいです。

蚕

綿花の栽培

東日本大震災の被災地である福島県のワタ農家の方からいただいた綿花の種子を、本校の校庭で栽培しました。福島県では、コットンの栽培と活用を通して復興を目指しています。この活動を通してそのことを知るきっかけとなることを願っています。また、この綿花栽培を通して私立海城中学高等学校生物部(東京都)と私立愛光学園(愛媛県)とオンラインで交流会を行いました。各校の活動の様子や綿花の成長具合などをざっくばらんに報告しあいました。これもコロナ禍ならではの活動として実現したものだったと思います。

綿花

 

文化祭・体育祭

コロナ禍で思うように活動はできませんでしたが、いくつかの展示を行いました。ゲームのキャラクターと実際にいる生き物の比較、カイコガ、相模川水系の水槽などの展示を行いました。

体育祭では、部活動対抗リレーで文化部門で第1位となるなどの活躍が見られました。

文化祭・体育祭

小網代の森フィールドワーク

8月10日(月)、三浦半島にある小網代の森にフィールドワークに行きました。この森は、森林、河川、干潟が一続きになっている、関東唯一の自然環境です。部としての初遠征ということもあり、1年生は不慣れなところもありましたが、普段見られない多様な生き物が見られてとても楽しめたようです。

小網代

三浦メダカ調査(県内水面試験場に同行)

 2020年11月14日(土)、神奈川県水産試験場の行っている三浦メダカの調査に同行させていただきました。夏以来の三浦半島です。胴長や網を持っての生き物の捕獲だけではなく、しっかりとデータも取りました。以下、活動報告誌より生徒の文章を抜粋します。

【活動報告誌より】

採集した生物は同定を行い、種類ごとに容器を分け、個体数を数えました。捕まえたエビなどは正確に重さを測るためタオルで水を拭き取った後、ノギスを使い全長を測り、電子はかりで体重を測定して結果を記録しました。

僕はこの調査に参加して、途中から生き物を捕まえていくのが楽しくなり気づけば夢中で魚網を動かしていました。あまり川や海に行ったことがないので、こういった普段見られない生き物に出会えたことは僕にとって貴重な経験になったと思います。

三浦メダカ

道保川公園フィールドワーク

2020年10月18日(日)、休日の部活動として学校から徒歩で15分ほどの道保川公園に自然散策に行きました。まだ時期が早かったので、冬鳥には会えませんでしたが、ハグロトンボやカルガモに会うことができました。活動報告誌から生徒の感想を抜粋します。

【活動報告誌より】

 様々な生物が生息しておりとても楽しい公園でした。ですが、近年は開発が進んでおり多くの森林がなくなっているので、自然公園として残していくことが大切だと感じました。

道保川公園

田名塩田森林ボランティア

2020年12月12日(土)、学校から徒歩15分ほどの場所にある塩田自治会館の裏手の竹林整備のボランティアに参加しました。かながわトラストみどり財団主催の県民参加のイベントだったので、地域の方との交流もできました。のこぎりを使った作業1年生はは初めてでしたが、良い経験となりました。

森林ボランティア

 

相模原沈殿池探鳥

2020年12月6日(日)、ギオンスタジアムにほど近い相模原沈殿池にて探鳥を行いました。冬鳥としてたくさんのカモの仲間が飛来しており、楽しんで鳥の名前を覚えられる機会となりました。

【見つけた鳥】

マガモ、コガモ、ヨシガモ、オナガガモ、カルガモ、セグロキレイ、キンクロハジロ、カワウ、カンムリカイツブリ、ハクセキレイ、オオバン、イソシギ、アオサギ

鳥 

相模原市立博物館での勉強会

2020年10月31日(土)、相模原市立博物館にてバックヤードや野鳥の調査の見学をさせてもらいました。以下、活動報告誌より生徒の文章を抜粋します。

【活動報告誌より】

館内を見て回る中で、学芸員さん達が行っている「被災した植物標本の再生」についての活動内容も見る事が出来ました。今回の見学で、普段見られない博物館の裏側まで見させてもらって、とても貴重な体験が出来ました。また、学芸員の秋山さんのアドバイスの下、部員それぞれの2年生からの活動についても考える機会を得られて、とても有意義な時間をみんな過ごせたと思います。

博物館

人と野生動物の関係を考える研修会

2020年12月19日(土)、東京都生物研究会の「人と野生動物の関係を考える研修会」に参加しました。以下、活動報告誌より生徒の文章を抜粋します。

【活動報告誌より】

コロナ禍ということもあり、オンラインでの参加という形になりました。研修会では、猟師である小川岳人(おがわたけと)さんから、猟師についてや自然が自分にとってどういうものかなどの考えをお話ししてくれました。その後、グループごとに分かれて意見交換をしたのちに、全体で意見の共有を行いました。その際、私たち学生にも質問の時間を設けてくださり、考えを深めることができました。それができたのは子供である生徒の意見を真摯に聞いていただき、答えをくださった方々のおかげです。「自然とは何か」それを改めて考えさせられる研修会でした。

研修会