更新日:2024年3月13日

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進路支援

ライフステージを意識した進路支援にむけて

瀬谷支援学校では、小学部から高等部までの子どもたちに対して、自立と社会参加を目指してキャリア教育を推進し、本人・保護者の考えを大切に一人ひとりに適した進路選択を支援しています。キャリア教育は小学部から段階的に生きる力を育む学習を重ねていきますが、それぞれの年齢と発達段階に応じて身につける能力について考えていくことになります。

小学部からはじめる進路学習

現在の充実した社会生活と卒業後の職業生活のためには、日常生活の快適な「生活リズム」が土台となります。その上に、いろいろなことにトライするための心身の「安全・安心」があります。それとともに、からだ・あたま・こころの「発達」を促すことで、未知の環境へとチャレンジできる「自信!」が生まれます。

職業生活は、こうした毎日の積み重ねの上に成り立っています。今日から、家庭・学校・地域で子どもたちと一緒に進めていきましょう。

卒業後に進む道、いろいろ

養護学校(特別支援学校)高等部卒業後に進む道は、大きく次の3つがあります。

  1. 生活の軸として福祉事業所の利用や企業へ就職します。
  2. 福祉事業所を利用して、企業への就職をめざし職業生活に必要な力を身につけていきます。
  3. 職業訓練機関(神奈川県の場合、職業能力開発校と能力開発センター)で職業能力を高める1~2年のプログラムに取り組み、企業への就職をめざします。

実際には福祉のさまざまなサービスを受けたり、いくつかのコースを行き来したりすることもありますが、いずれの進路に進んでも、「自分らしく生きる」ことが大切です。

働く学習~高等部での進路学習

1年生「トライ、まずやってみる!」

はたらく意識、社会生活・職業生活で大切な基礎的なことを、作業的な学習活動を通して実地に学びます。

通常の日課ではなく、卒業後の社会生活・職業生活を想定した場面と日程を設定し、2週間続けて取り組みます。

→実習などの評価から日常的に取り組む課題と進路の方向性の確認

  1. プレ実習
  2. 後期校内実習(2学期)

2年生「チャレンジ、挑戦しよう!」

校内実習…卒業後の社会生活・職業生活の擬似的な場面と日程で、2週間続けて作業に取り組みます。

校外グループ実習…指導者と生徒数名で、学校以外の実際の産業現場などでの仕事や通勤、職場の人たちとの触れ合いなど、学校とは違った環境での体験をします。

校外個別実習…単独で、学校以外の実際の産業現場などでの仕事や通勤、職場の人との触れ合い、共同作業など、学校とは違った環境での体験をします。

必要に応じて、企業体験実習を行い、職業能力の課題を見出す。

  1. 前期実習(1学期)
  2. 後期グループまたは個別実習(2学期)…全員が学校以外の場所で実習します。3年生に向けて、学校とは違った環境で取り組み、課題を整理します。
  3. 職業能力評価実習

3年生「アドバンス、社会への一歩!」

卒業後の職業生活を想定し、本人の希望・適性と受け入れ先のマッチングをさぐります。

職業訓練機関の選考試験

進路先が受け入れの可否を見極めるための実習

→卒業後の生活へ

  1. 校外個別実習(前期・後期)
  2. 能力開発センター・能力開発校選考(希望者)
  3. 追加実習・選考実習
  4. 進路支援の取り組みとして、節目の所では、「進路説明会」「進路個別懇談会」「進路意向調査」を行います。その他、「ケースワーカー懇談会」「区分認定調査」などがあり、それぞれ事前にお知らせをしています。