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更新日:2023年7月20日

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名教自然について

 初代校長 鈴木達治(煙洲)先生のこと.....

 『名教自然』は、鈴木達治(煙洲)先生が横浜高等工業学校(現・横浜国立大学理工学部)校長と県立商工実習学校(現・県立商工高等学校)校長を兼ねて学校を運営されるに当たって、ご自身の教育経験のなかから思いつかれた言葉です。「すぐれた教育は自然を尊ぶ」という意味に使われています。また、この言葉とともに教育方針として、いつも自ら進んで学ぶという意味の『自由啓発主義の教育』を力説されました。

 煙洲先生は、東京帝国大学(現東京大学)を卒業後、旧制第二高等学校(現・東北大学)、広島高等師範学校(現・広島大学)、東京高等工業学校(現・東京工業大学)の教授として長年指導されました。先生の言う『自由』とは、わがまま・気ままではありません。自主的・自発的・自覚的に責任をもって行動するという意味です。先生が『名教自然』『自由啓発』という言葉に託した、一人ひとりの個性と自主性を尊重しようとする考え方は、現在でも見失われてはなりません。『名教自然』を考えた時、「自分で自分を切り開いていく」ということを、私たちは改めて考えていかなければならないでしょう。

(商工高校同窓会発行90周年記念誌「名教自然」より抜粋)

鈴木達治

名教自然の碑が商工高校と横浜国立大学理工学部にあります。
商工高校の碑は横書きで、横浜国大の碑は縦書きです。

名教自然