更新日:2024年4月9日
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文部科学省が指定する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」は、先進的な科学技術、理科・数学教育を通じて、生徒の科学的な探究能力等を培うことで、将来社会を牽引する科学技術人材を育成するための取り組みです。
本校はSSH基礎枠の「開発型」に申請し、2022年度から2026年度までの5年間を第Ⅰ期として認定されました。「未来の担い手として、他者と協働して課題解決に導く科学的探究力を備えた人材の育成」をめざして様々な事業をすすめ、一人ひとりの生徒の「科学的探究力」「発信力」「協働力」「国際性」を育みます。
【それぞれのタイトルをクリックすれば詳しい内容を見ることができます。】
令和4年度SSH研究開発実施報告書(PDF:6,530KB)
「総合的な探究の時間」と「情報Ⅰ」を融合させた授業です。「科学的探究力」の育成の中核となる課題研究に関する科目として、探究の基礎から実践までを体系的に学ぶとともに、データ分析なども含めた情報活用能力等を育成します。
5月25日(木曜日)「緑の探究Ⅰ」の時間を使って、1年生が研究者に直接お話を聴く機会を得ました。講師は国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)の超先鋭研究開発部門 部門長の高井 研先生です。
まず前半は高井先生の研究について、有人潜水調査船「しんかい6500」での深海探査や、地球深部探査船「ちきゅう」での掘削調査などのお話を伺いました。また、研究者とはどのような生活をしているのか、また外国での研究などグローバルな活躍も多い先生が大切にしていることはユーモアであることなども含め、親しみやすいお話に生徒は親近感を持った様子でした。
後半は代表生徒7名のパネリストが先生に質問をしつつ、対話形式で進められました。プラスチックの分解性、地球の環境問題、宇宙での有機物のでき方など話題は多岐にわたりました。また、土星の衛星エンケラドゥスに水が存在することから地球外生命の可能性についての話では、生徒からその生命体がどのような形で存在する可能性があるのか、それはなぜそう言えるのかという質問が出ました。先生はそれらの質問に、エネルギー量や進化に要する時間の長さなど考慮すべき事柄を含めて丁寧に話をされていました。途中で生徒が外国でも通用するユーモアのヒントを得ようとパフォーマンスを披露する一コマもありました。
私たちの抱く「研究者」という概念を軽々と飛び越えて、普段使いの言葉で明快なお話をしてくださった高井先生。お話の中で私が一番心に残ったのは、「科学の世界では何百人を相手にしようが、証明された理論で渡り合うことができる、だから面白い」という先生のスタンスでした。
文明の利器に囲まれた便利な時代に生きている一方で、地球温暖化や、各地での紛争など世界的に不穏な、未来の予測の大変難しい困難な時代に生きる現代、問題解決につながる、探究活動に期待が募ります。本校の生徒達の研究テーマはどんな形になっていくでしょうか。自ら問いを立て、調べ、考え、解決策を見出すプロセスを通じて、世紀の大発見につながるかも知れませんね。新1年生のキラキラした瞳に明るい未来を感じた初日となりました。
4月11日 (火曜日) 6限は,2学年のSSH学校設定科目「緑の探究Ⅱ」の初回授業を行いました。この科目では,生徒自身が見出した自由課題について,実験などで検証する探究活動を行います。今年度の2学年にあたる77期生は,緑の探究Ⅱを履修する初めての学年です。
今回の授業では,オリエンテーションとともに ”科学とは何か” についてグループで考える活動を行いました。「科学的なもの」「科学的でないもの」「○○科学と名のつく学問」について,思い浮かぶ単語をGoogle Jamboard上に記入する活動です。各クラスでは理科や数学にまつわる単語が「科学的なもの」として多く出ていた一方で,国語,社会,体育は議論の的になっていました。そこで,「○○科学と名のつく学問」を考えると,人文科学,社会科学,スポーツ科学など,文理を問わずさまざまな分野が科学にあたることが分かります。緑の探究2.は,すべての教科の学びを「科学」として捉え,自由な発想で深めていく授業です。77期生はどんな探究活動を行うのでしょうか。
図. 2年G組のJamboard
3年生の「総合的な探究の時間」が4月17日(月曜日)よりスタートしました。
今年度のタイトルは、“TQ so match!! ~Final Season~”です。
目標は、以下の1.2.の通りです。
1.個人orグループ探究に取り組むことで、科学的探究力や協働力を高める。
2.英語によるプレゼンテーションや発表要旨の作成等を通して、国際性を高めるとともに、発信力の向上を図る。
昨年度同様分野に分かれ、課題研究をさらに深めていきます。(今年は個人探究のみならず、ペアやグループを組んでもOK!)
また、最終的に日本語による発表・まとめだけではなく、英語によるポスター発表や発表要旨の作成があります!どんな探究になるのか楽しみですね~!!
6月1日と8日の2週にわたり、1年生の探究の時間を利用し、英語によるディベートの活動を行いました。
探究活動でディベートを行うメリットは、①議題の深堀り 特定のトピックについて深く考える機会を提供し、その議題に関する情報や証拠を集め、分析、論理的な主張を構築できるようになる。②論点を賛成・反対の2つの側面から議論することにより異なる視点や意見を考慮する必要が生じ、より広範な情報源を探究することができるようになる。③コミュニケーションスキルの向上 自分の意見を明確に伝えるための能力と、相手の意見に耳を傾けながら、適切に反論するスキルを磨くことができるようになる。ということにあります。そして、最終的には批判的思考力の強化につながります。
さて、初めて参加した1年生の反応はどうだったでしょうか・・・
初めは難しいと思ったが、自分の意見をまとめることに集中できるようになった。相手の意見を聞いて、自分の意見を再構築することの難しさを感じた。2回目は1回目よりも上達していることが実感できた!など、活動を前向きに自分のものにしようとする意気込みが感じられる意見が多かったように感じます。
POI!!!(Point of Information) 反論に挑戦!
只今、作戦会議中・・・
どんな場面でも、堂々と自分の意見を論理的に展開できるようになる日が訪れるのも、近い!!そんな期待を抱かせてくれる、1年生たちの雄姿でした。
文化系や理科系という枠を超えて探究的な学習に取り組み、リベラルアーツを意識したカリキュラムを実践し、教科横断的に「科学的思考力」を育成します。
長期休業や土日祝日などを利用して、宿泊もしくは日帰りのフィールドワークを実施します。また発展的な実験や観察、応用的なプログラミング等、日ごろの授業で実施できない高度で科学的な体験のできる講座を開設します。
4月24日(月曜日)、26日(水曜日)の2回、探究活動のヒントになりそうなミニ講義がありました。音をグラフで表し、視覚化する方法を紹介するというものです。理科の笹野先生により、放課後、生物室で30分ほど行われました。
まず音階や音色を決める要素について、周波数や倍音の基礎を学びました。次に実際に声や楽器で出した音を倍音成分ごとにグラフ化するソフトで表示しました。物理でも倍音について学びますし、音楽系の部活動に入っている生徒にとっては、日常の活動中によく経験する倍音の存在ですが、明確にグラフ上に現れる倍音の存在にあらためて驚いた様子でした。自分の探究活動に利用したいと感じた生徒もおり、残って質問していました。
「地学部」「数学物理部」「化学生物部」の活動を支援して、活動の高度化と活性化を目指します。
科学オリンピックや各種科学コンテストの参加に向けて、組織的、継続的に取り組みます。
多文化共生の担い手として"Think Locally, Act Globally."の実践を目指し、海外での修学旅行、スタディツアーなどを実践します。国内でも英語ディベート大会への参加をはじめとする外部機関との連携、交流をはかり、コミュニケーション能力の育成を図ります。
12月8日(金)の放課後、地域の横浜インターナショナルスクールの10年生(高校1年生)が本校を訪問してくれました。彼女が立ち上げた、High Five Foundationの活動の中で、余った文房具をアフリカの子供たちに寄付しようとするもので、本校の生徒達への協力を呼び掛けに来てくれました。本校の生徒達の関心は高く、1年生が20名、2年生が3名もの生徒達が集まってくれました。
Kae Maさんの英語によるプレゼンに熱心に聞きいる本校の生徒達
プレゼンの後の質疑応答も、活発に行われました
Kaeさんを囲んで、最後に全員で記念撮影
図書館のラウンジを、会場として使わせていただきました。Kaeさんは、図書館に設置してある返却ポストに感動! Soooo Cute! 池内先生とも写真を撮りました。
左端は、引率でいらしたAsako Clark先生です。
これから先も、本校の生徒と横浜インターナショナル(YIS)の生徒達との交流が末永く続くことを願っています。
8月10日(木)に、SSHの活動の一環として、夏季講習を利用し、鎌倉を訪れる外国人観光客を相手に、英語ガイドを行いました。参加してくれた生徒は、2年生2名、1年生6名の計8名でした!鎌倉駅で待ち構えていて、こちらから声をかけるのです。初めはドキドキしていた皆さんも、後半に入ると随分と度胸がつき、堂々たるガイドぶりでした。鎌倉の歴史だけではなく、日本のサブカルチャーや、学校生活などを紹介し、海外の方々は大変興味深く聞いてくださっていました。「ジェスチャーや、表情を使いながら会話をすれば、思っていたよりも深いところまで通じ合うことができた!」「初めはなかなか声をかけられなかったけれど、自分の殻をやぶって挑戦してみることで、違う世界が広がった!」など、生徒の感想は尽きることがありませんでした。一歩前進できた皆さんの笑顔がとても素敵でした。
8月7日(月)の校内でのガイド研修に引き続いての本番
8月8日(火)にフランス語講座を開催しました。参加人数は、1,2年生併せて28名で、フランスへの関心の高さが伺えました。本校は、南フランスのイエール市にある、ジョンエカー高校との交流会を実施しております。オンラインや、対面交流会を今後も引き続き継続していく予定ですので、その日のために、フランス語をブラッシュアップしていきたいですね!「英語とは違い、発音が難しい」「文法も動詞の活用が想像以上に難しい」「美しい発音をマスターしたい」「とにかく、フランスへ行ってみたい!」等の感想が聞かれました。
生徒の皆さんには、これをきっかけに、英語圏以外の国々へも関心を持っていただきたいと感じました。
6月13日(火)午後16:00―18:00、本校のメディアルームに於いて、第2回目となる、ベトナムのハノイ人文社会科学大学とのオンライン交流会を実施しました。本校からは1年生から3年生まで11名、ベトナムからは9名の女子大学生たちが参加しました。
全員が日本語を学習している学生たちで、たどたどしいながらも、一生懸命に日本語を使ってコミュニケーションをとる姿勢に、本校の生徒達も学ぶことがたくさんあったように感じます。話題は、ベトナムの首都、領土、日本の食べ物、アニメ、学生の暮らしぶりなど、多岐にわたりました。これから先も、両校の文化交流を続けていけるとよいですね。
こちらにまとめています。