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更新日:2024年9月12日

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校長室より

校長あいさつ(令和6年8月始業式)

 2学期がスタートしました。まだまだ暑い日が続きますが、夏休み気分から、気持ちを切り替えていきましょう。来週末には、第2回瀬谷虹祭が開催予定です。教室を見て回りましたが、夏休み中にどのクラスも準備に取りかかっていましたね。また文化祭スタッフも夏休み中、頑張って中庭の準備をしていましたね。
 もちろん最高の思い出となる文化祭にしてもらいたいのです。と同時に、皆さんは、ホスピタリティーを持って来場されたお客様に楽しんでもらえるような文化祭を目指してほしいと思います。ホスピタリティーとは、一言で言えば「おもてなし」です。そしてこれからも進化していけるように文化祭終了後も改善点を見つけてほしいと思います。

 ディズニーランドのホスピタリティーは有名だと思うのですが、それは、「相手を期待以上に喜ばせること」だそうです。期待以上だからこそ、何度もディズニーに行く人がいっぱいいるのだと思います。
 ディズニーランドの生みの親、ウォルトディズニーは、1955年に世界初のディズニーランドがオープンした時に訪れたゲストに「ディズニーランドは永遠に完成しない。この世界に想像力が残っている限り、成長し続ける」と話したそうです。横浜瀬谷の文化祭は楽しかった。来年も行ってみようと言われるような進化し続ける文化祭でありたいですね。

 昨日聖マリアンナ医科大学西部病院で、吹奏楽部がサマーコンサートを行ってくれ、見に行きました。外来の患者さんだけでなく、パジャマ姿の入院されている患者さんもいらっしゃっていました。演奏が終わるたびに大きな拍手をしてくれ、アンコールのあとはひときわ盛り上がりました。事務局長さまからも多くの患者さんが聞きに来てくれて、とてもよかったです。ありがとうございましたと挨拶されました。吹奏楽部の演奏は、多くの患者さんにとって、ひと時でも安らぎの時間となったと思いました。横浜瀬谷のホスピタリティーの一端となったことでしょう。

 また昨日ベネッセの担当者が、教員対象に7月の実力テストの振り返りのレクチャーをしてくれました。詳しくは、今後キャリア支援からお話しいただけると思いますが、その時に言われたことで、一番印象に残っているのは、どうしても偏差値や判定を気にしてしまいがちだが、大切なのは、誤答だったところ、弱点だった箇所をClassiの活用を含めて、何度も復習すること、自分のものにすることだと言う話です。
 もちろん学校という小さい集団での定期テストと違い、実力テストは全国のライバルと比較して、自分がどの程度学力がついたかを判定するのに役立ちます。自分が間違えたところ、弱点を復習して克服するのと、そのままにするのでは、全然違ってくるとのことなので、実力テストが返却されたら、是非取り組んでください。

 また1学期に行われた進路集会後の皆さんの振り返りアンケートを読みました。「学習する習慣」「学習する時間や量」「学習に対するモチベーション」が足りないと感じている生徒が多かったようです。そして、その原因としてはやはり「スマホやゲームに気を取られる」という回答が多かったようです。
 では、どうしたらスマホやゲームに気をとらわれず、学習に取り組むモチベーションが上がるのでしょうか。自分が将来やりたいことや職業、言い換えれば夢を実現するためならば、本気で全力で取り組むのはないでしょうか。それが、なんだかわからず、取り組めないのかもしれませんね。大学に入り、こんな勉強をしたい。研究をしたい。または専門学校に入り、こんな技術をつけ、就職したいなど、夢や目標がはっきりとすることが一番大切でしょう。

 未来共創という総合的な探究の時間で、様々な社会課題を学校外の方と考えたり、解決しようと考えたりする活動も行っているところだと思います。このような学校外の色々な企業の方や大学生から話を聞く、実際に活動し、汗を流す中で、自分がやりたいこと、大学で研究していきたいことのヒントが見つかるかもしれません。
 探究力は、答えのないゼロから一を創りだす上で重要な力です。大学での研究は、答えのまだ見つかっていないものに、問いを立て、解決を見つけるものです。未来共創や各教科科目を自分で学ぶ中で、何に興味があり、自分がやりたいことは何か、どんな社会課題を解決したいか、そのためには、大学で何を研究したいのかどこの大学が良いのか、もしくは専門学校に行くのが良いのか。日本全国、世界まで見回して、探してみてください。そして、それを実現するためにどのような対策が必要かを研究してください。キャリアの先生に相談してみるのもよいでしょう。実力テストで弱点を克服していくことは、一般入試に直結しますし、大学入学後も必要な学力となるでしょう。また未来共創での探究力と学力をつけることは、総合選抜、学校型推薦で大きな力になるでしょう。いずれにしろ自分の夢を実現するための努力ならば、全力でできるのではないでしょうか。

 2学期は、3年生にとっては自分の進路に向かって、勝負の時期になります。1、2年生は、自分の夢を実現するために、何が必要なのか考え、行動する時期になります。
 進路の手引きにも書きましたが、失敗がなければ、成功はないのですから、チャレンジと失敗を繰り返しながら、成長してもらいたいです。

 現在公開中の「ブルーピリオド」という映画は、1年前に旧瀬谷西高校の校舎を使用して撮影されました。お邪魔させていただく機会があり、主演の眞栄田郷敦さんはじめ、映画撮影のスタッフの皆さんを拝見しましたが、多くの方が、良い映画を撮るために頑張っている姿に感動しました。人を感動させられる仕事に関われるのは素敵だなと思いました。