更新日:2025年1月9日
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みなさんおはようございます!
3学期が始まりました。3年生にとっては実質1カ月の高校生活になります。悔いの残らない生活にしましょう。大学入学共通テストが、18日、19日に行われ、受験の本番を迎えます。体調管理が重要です。そのためには、生活リズムを乱さぬように普段と同じ学校生活を続けましょう。そして受験が終わった人たちも今まで以上に周りに気を遣ってあげてください。1・2年生は、2月に合唱祭がありますね。合唱は、エースが活躍するのではなく、クラス全員が一つになって、チームワーク良くやることが大切だと思います。楽しみにしています。さて、2年生は一般入試まで1年です。年内入試ならあと9カ月です。時間を有効に使いましょう。1年生は、自分がどんな人生を歩んでいきたいか、何をやりたいのか、そのために今何をすべきか考え行動してください。
令和7(2025)年は、昭和で考えるとちょうど100年にあたる年、そして、戦後80年の節目の年です。昭和の前半くらいまでの日本のエネルギーを支えていたのが石炭でした。
年末まで、TBSの「海に眠るダイヤモンド」というドラマを見ました。長崎県長崎市にある「端島」を舞台にしており、南北約480メートル、東西に約160メートルの小さな炭鉱の島です。炭鉱としては、200年以上の歴史があり、1974年に閉山し、その後は廃墟となっているのですが、2015年には、世界文化遺産にも登録されています。
ドラマは、神木隆之介さんと杉咲花さん演じる二人を中心に描かれているのですが、感動的なストーリーで、自然と涙があふれるシーンもありましたので、時間があったらご覧ください。1960年代が舞台で、当時端島は、5千人以上が生活していたとされ、人口密度は、東京の9倍あり、世界一でした。そこで、日本初の7階建てRC造りの集合住宅をはじめ、次々と建設されたために、その姿から軍艦島と呼ばれたようです。当時の炭鉱夫は、高給取りであり、カラーテレビの普及率が平均10%の時代にほぼ100%の人が所有していたようです。石炭産業は、日本の最先端の産業であったと言えるでしょう。
1950年代に世界のエネルギーの主役は石炭から石油にとって代わります。端島を含め、日本の炭鉱は、最盛期に5000以上あったようですが、現在は釧路に一つ残るのみです。
脱炭素については、これまで学んできたと思います。石油、石炭、天然ガスといった有限な資源である化石エネルギーから、太陽光や風力、地熱など、枯渇しない、どこにでも存在する、二酸化炭素を排出しない特徴を持つエネルギーへの転換です。水素やアンモニアからエネルギーを取り出す技術も開発されていますが、ペロブスカイト太陽電池の開発が、次世代太陽電池として注目されています。これまでの太陽電池と異なり、印刷技術などで、生産可能な軽量、薄型の特徴があり、曲げることも可能なので、曲面部分や複雑な形状の壁や床、窓ガラスなどにも設置できるようです。しかし、発電効率の安定さや耐用年数に課題がまだあるようです。いずれにしても、エネルギー問題が、持続可能な社会の大きなテーマと言えると思います。端島という時代の最先端であった場所が、廃墟となっている。この時代の変化は、年々スピードが上がっていると思います。皆さんには、これまでの固定観念に捉われず、その変化に対応できる人になってもらいたい。「持続可能な社会の創り手」として、これからの社会で活躍できる資質能力をつけるというのが、本校の目標です。頑張りましょう。