更新日:2024年5月27日

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2021年度の主な取り組み

2021年度の主な取り組み

★食品科学科ニュース★

夏休み洋菓子講習会を行いました!

 7月29日(木曜日)にエコール辻東京の大川先生と中濱先生を講師としてお迎えし洋菓子講習会を実施いたしました。
食品科学科1・2年生を対象として希望者を募集し、当日は13名の生徒が参加、内容はオレンジのタルトレットを製造しました。
 生地の仕込みから型への敷き込み、アーモンドクリーム作りなど、普段の授業では学ぶことのできない本格的な実習となりました。マジパンを使用した、型への生地の敷き込みの練習では慣れない作業に戸惑いを見せていましたが、練習を重ね、本番の生地ではスムーズに型への敷き込みを行うことができました。

 自分たちで作ったアーモンドクリームを型入れした生地に詰め、オーブンで焼成します。
その間に飾り付けのためのオレンジの房取りも教えていただきました。1人ひとつのオレンジを片手に集中して取り組んでいました。
 焼き上がり、粗熱をとったタルト生地の上に房取りしたオレンジと生クリームをデコレーションし、ミントを乗せて完成です。

 講師の先生方の丁寧なご指導により、参加した13名の生徒も大変充実した講習会となりました。今後もこのような講習会を実施し、より専門的な技術を身につけられるよう企画していきたいと思っています。

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●相陵みその天地返し実習

 昨年11月に仕込んだ520kgの麦みその天地返しの実習を食品科学科3年生が行いました。
天地返しとは、樽の下の方と上の方の発酵ムラを無くすために上下を返し、混ぜ込む作業の事です。混ぜることにより酸素が供給され、麹菌や酵母などの働きが活性化します。

 仕込みから8ヶ月が経過したみその上下を入れ替えるように混合し、みそ漉し機を通して樽に詰め直します。その後、表面に塩を振りかけ、再度熟成させます。
今後は熟成の状況を確認しつつ、2学期にパック詰めの実習を経て「相陵みそ」として販売します。

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●とうもろこしの収穫

 食品科学科1年生が「農業と環境」の授業でトウモロコシの収穫を行いました。
4月15日に播種(種をまくこと)をして、4月30日に畑へ定植(苗床から畑に移して植えること)を行い、栽培管理をしてきました。
 7月8日(木曜日)に収穫を行い、サイズや重量を記録し収量を出します。収穫したトウモロコシは、各自で自宅に持ち帰り試食を行います。自分たちで育て収穫したトウモロコシに笑顔がいっぱいの一年生でした。
 7月の後半には、エダマメの収穫も行います。

●「農業と環境」の授業について

 1年生で行う「農業と環境」の授業では、農業と環境の関わりから、栽培や飼育の基礎などを1年間かけて学習します。
 食品科学科では、1学期にエダマメとトウモロコシの栽培、2学期にはハクサイやダイコンの栽培を通して、農業の基礎知識を学ぶとともに生産された作物の加工までを学習します。
 今年度も4月15日にエダマメとトウモロコシの播種(種子をまくこと)を行いました。気持ちのいい青空の下で、しっかりと取り組む姿が見られました。
 播種した種は、5〜10日ほどで発芽するまでの間、放課後などを使い潅水(水やりのこと)や観察を行います。

 育った苗は、4月30日に畑へ定植(苗を畑に植え付けること)を行いました。自分の管理する区画に、苗を植え付けます。一つ一つの作業を丁寧に行い、協力する姿が多くみられました。今後は、生育管理と観察を行い、7月の収穫を目指します。

●農業クラブ食品科学分会の紹介
 農業クラブの活動として食品科学分会には、食品製造班・微生物班・栽培流通班・食品化学班の4つ活動班があり、生徒は興味のある活動班のどこかに所属することになります。今回は、その中の栽培流通班と食品化学班の活動を紹介します。
 栽培流通班の活動は、圃場を利用し野菜や作物の栽培を行います。栽培した野菜などは、校内で不定期ではありますが販売をしています。5月に入り、ソラマメが収穫の時期を迎え、収穫・袋詰め・販売の作業を行なっています。

 食品化学班では、焼き菓子やパンなどの商品開発や地域交流活動などを行なっています。最近では、相原高校畜産科学科で生産された「相こっこ卵」(あいこっこらん)を使用した焼き菓子やプリンの試作に力を入れています。