相原高等学校 > 学校生活 > TOPICS&NEWS > 食品科学科ニュース 「食科フェア」開催のお知らせ

更新日:2023年11月30日

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TOPICS&NEWS(食品科学科)

食品科学科の学科紹介

2023年度の主な取り組み

★食品科学科ニュース★

 ●食品科学科「食科フェア」開催のお知らせ
 食品科学科「食科フェア」を次の日程で開催いたします。

 日時:12月16日(土曜日)14時00分~
 場所:相原高校 直売所
 販売物:パン類・菓子類・相陵みそなど

 ※購入品の持ち帰り用の袋は、有料(1枚10円)となります。
 袋のご用意をお願いいたします。
 ※販売物は変更する場合があります。
 ※数に限りがあります。個数制限をさせていただくことがあります。
 ※販売物がなくなり次第、終了させていただきます。

 

●「二本松小学校対象 パン作り教室&酒まんじゅう作り教室」

 今年度も相模原市立二本松小学校の5・6年生を対象としたパン作り教室と酒まんじゅう作り教室を開催することができました。
 8月1日に実施したパン作り教室には41名の児童の皆さんが参加をしてくれました。メロンパンとリボンの編み込みパンを作りました。参加したみなさんの手際がよく、スムーズに進めることができ、美味しいパンを手に笑顔いっぱいの1日になりました。

 また、8月3日には、酒まんじゅう作り教室を開催し、こちらも21名の児童の皆さんが参加し、生地作りから分割・成形と、高校生の指導のもと一生懸命取り組んでくれました。
 酒まんじゅうは、相模原の伝統的な郷土料理です。現在では家庭で作られることも少なくなっていることを知り、地域の伝統食の継承を目的に毎年実施している「酒まんじゅう教室」です。今後も継続していきたいと思っています。

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●「夏休み 製菓講習会」

 夏休みを利用して、希望者対象の製菓講習会を実施しました。日本菓子専門学校の先生に来校いただき、レモンクリームのロールケーキを製造し、卵の泡立て方や生クリーム・レモンクリームの作り方、ロールケーキの巻き方など丁寧に教えていただきました。製造したロールケーキは、包装して各自持ち帰りました。
 ロールケーキの実習は、専門学校でも基本となる実習とのことで、それぞれの工程で必要な技術や作業のポイントがあり、大変勉強になりました。参加した18名の生徒も真剣に取り組む姿が見られ、充実した製菓講習会となりました。

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●食品科学科「食科フェア」開催のお知らせ

食品科学科「食科フェア」を次の日程で開催いたします。

日時:8月25日(金曜日)14時00分~

場所:相原高校 直売所

販売物:パン類・菓子類・相陵みそなど

 ※購入品の持ち帰り用の袋は、有料(1枚10円)となります。
 袋のご用意をお願いいたします。
 ※販売物は変更する場合があります。
 ※数に限りがあります。個数制限をさせていただくことがあります。
 ※なくなり次第、終了させていただきます。

 

●2年生 「食品微生物」

今回は、食品科学科2年生から学習する「食品微生物」という科目について紹介します。

「食品微生物」の授業では、食品に関わる様々な微生物の培養や観察を通して、微生物実験の技術、食品と微生物の関わりや食品衛生などについて、実験実習を中心に学習します。


2年生最初の実験では、「落下性菌の調査」や「手指の細菌検査」を行い、身の回りの微生物について学びました。空気中に浮遊する微生物は、落下し食品に付着することで、汚染の原因となるため、落下性菌の調査は室内の衛生状態の指標となります。また、手指の汚染状況を調べることで、製造時における食品の汚染防止や生徒の衛生管理意識の向上につなげます。

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●1年生 「農業と環境」

1年生の「農業と環境」の授業では、4月に播種(種をまくこと)をしたエダマメとトウモロコシの畑への定植(トレーから畑に植え替えること)を行いました。水やりなどの日々の管理を丁寧に行った苗は、すくすくと伸びて定植できる大きさにまで生長しました。

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エダマメとトウモロコシの苗を定植している様子です。

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定植後も日々の管理は続きますが、7月から8月にかけて収穫する予定です。収穫できることを楽しみにいている様子も見られました。

暑さが厳しい日が続きますが、体調管理には気を付けて、今後も畑での管理を続けていきます。

 

 

 

●2年生創作パウンドケーキ製造

2年生の「食品製造」の授業で、創作パウンドケーキの製造を行いました。

生徒自らパウンドケーキのコンセプトを考え、材料の準備から製造までをこれまでの授業で学んできたことを活かしながら作ってもらいました。放課後に試作を繰り返し、試行錯誤しながら、思い思いのパウンドケーキを作っている姿が見られました。

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製造後は、創作パウンドケーキのコンセプトや工夫したところを発表してもらいました。さらには、創作パウンドケーキの品評会も実施し、見た目や味、こだわりなどを評価しました。

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2年生になり、専門科目の授業もより本格的な内容になってきました。今後も授業の様子をHPで紹介していきたいと思います。

 

 

●1年生初めての専門科目授業

 

令和5年度となり、食品科学科の専門科目の授業もスタートしています。4月に入学した1年生も少しずつ相原高校での生活に慣れてきました。

1年生の「農業と環境」の授業では、エダマメとトウモロコシの播種(種をまくこと)を行いました。トレーに培養土を入れて、一粒ずつ種をまいていきます。先生の話をしっかりと聞いて、丁寧に作業に取り組む姿が見られました。1週間後には発芽し、もう少し大きくなったところで、畑へ定植を予定しています。

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また、初めての「食品化学実験」では、ガスバーナーを利用してガラス攪拌棒を作製しました。ガラス管の先端をガスバーナーの炎で加熱し、溶かして塞ぎます。真剣な表情で、集中して実験することができました。

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食品科学科での専門科目の学習はここからスタートします。今後も授業の様子などHPで紹介していこうと思います。

2021年度の主な取り組み

★食品科学科ニュース★

 

夏休み洋菓子講習会を行いました!

7月29日(木曜日)にエコール辻東京の大川先生と中濱先生を講師としてお迎えし洋菓子講習会を実施いたしました。
食品科学科1・2年生を対象として希望者を募集し、当日は13名の生徒が参加、内容はオレンジのタルトレットを製造しました。
生地の仕込みから型への敷き込み、アーモンドクリーム作りなど、普段の授業では学ぶことのできない本格的な実習となりました。マジパンを使用した、型への生地の敷き込みの練習では慣れない作業に戸惑いを見せていましたが、練習を重ね、本番の生地ではスムーズに型への敷き込みを行うことができました。

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自分たちで作ったアーモンドクリームを型入れした生地に詰め、オーブンで焼成します。
その間に飾り付けのためのオレンジの房取りも教えていただきました。1人ひとつのオレンジを片手に集中して取り組んでいました。
焼き上がり、粗熱をとったタルト生地の上に房取りしたオレンジと生クリームをデコレーションし、ミントを乗せて完成です。

 

講師の先生方の丁寧なご指導により、参加した13名の生徒も大変充実した講習会となりました。今後もこのような講習会を実施し、より専門的な技術を身につけられるよう企画していきたいと思っています。

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●相陵みその天地返し実習

昨年11月に仕込んだ520kgの麦みその天地返しの実習を食品科学科3年生が行いました。
天地返しとは、樽の下の方と上の方の発酵ムラを無くすために上下を返し、混ぜ込む作業の事です。混ぜることにより酸素が供給され、麹菌や酵母などの働きが活性化します。

 

仕込みから8ヶ月が経過したみその上下を入れ替えるように混合し、みそ漉し機を通して樽に詰め直します。その後、表面に塩を振りかけ、再度熟成させます。
今後は熟成の状況を確認しつつ、2学期にパック詰めの実習を経て「相陵みそ」として販売します。

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●とうもろこしの収穫

 

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食品科学科1年生が「農業と環境」の授業でトウモロコシの収穫を行いました。
4月15日に播種(種をまくこと)をして、4月30日に畑へ定植(苗床から畑に移して植えること)を行い、栽培管理をしてきました。

7月8日(木曜日)に収穫を行い、サイズや重量を記録し収量を出します。
収穫したトウモロコシは、各自で自宅に持ち帰り試食を行います。
自分たちで育て収穫したトウモロコシに笑顔がいっぱいの一年生でした。

7月の後半には、エダマメの収穫も行います。

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●「農業と環境」の授業について

1年生で行う「農業と環境」の授業では、農業と環境の関わりから、栽培や飼育の基礎などを1年間かけて学習します。
食品科学科では、1学期にエダマメとトウモロコシの栽培、2学期にはハクサイやダイコンの栽培を通して、農業の基礎知識を学ぶとともに生産された作物の加工までを学習します。

今年度も4月15日にエダマメとトウモロコシの播種(種子をまくこと)を行いました。気持ちのいい青空の下で、しっかりと取り組む姿が見られました。
播種した種は、5〜10日ほどで発芽するまでの間、放課後などを使い潅水(水やりのこと)や観察を行います。


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育った苗は、4月30日に畑へ定植(苗を畑に植え付けること)を行いました。自分の管理する区画に、苗を植え付けます。一つ一つの作業を丁寧に行い、協力する姿が多くみられました。今後は、生育管理と観察を行い、7月の収穫を目指します。

 

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農業クラブ食品科学分会の紹介

農業クラブの活動として食品科学分会には、食品製造班・微生物班・栽培流通班・食品化学班の4つ活動班があり、生徒は興味のある活動班のどこかに所属することになります。今回は、その中の栽培流通班と食品化学班の活動を紹介します。

栽培流通班の活動は、圃場を利用し野菜や作物の栽培を行います。栽培した野菜などは、校内で不定期ではありますが販売をしています。5月に入り、ソラマメが収穫の時期を迎え、収穫・袋詰め・販売の作業を行なっています。

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食品化学班では、焼き菓子やパンなどの商品開発や地域交流活動などを行なっています。最近では、相原高校畜産科学科で生産された「相こっこ卵」(あいこっこらん)を使用した焼き菓子やプリンの試作に力を入れています。

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2020年度の主な取り組み

神奈川県の新型コロナウィルスに罹患された方々の受け入れ施設である湘南国際村センターのスタッフの皆さんに向け、マドレーヌの製造を行いました。

1年生の食品製造実習で行い、100個のマドレーヌを製造し感謝の言葉とともに送らせていただきました。緊急事態宣言発令に伴い、たくさんの方々を受け入れている湘南国際村センターの看護師さんや職員の方々が、大変な業務の中で少しでも心休める時間を持っていただけたらと思います。

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お忙しい中、心温まる素敵なお礼状を送っていただき、生徒・職員ともに大変嬉しく思っています。ありがとうございました。

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食品科学科3年生課題研究発表会

食品科学科の3年生で行う課題研究は、食品に関連するテーマを生徒1人1テーマ設定し、1年間かけて計画・実験や実習・評価・まとめを行なっていきます。それぞれの研究成果については、11月の文化祭での中間発表(ポスター発表)、1月の課題研究発表(個人発表)にて報告をしてもらいます。

今年度の課題研究発表会は、令和3年1月20日(水曜日)に本校視聴覚室で実施しました。1年間、各自が設定したテーマに沿って実施した課題研究についてプレゼンテーションソフトを使用し、1人5分で発表を行いました。一人ひとりが真剣に取り組み、質疑応答も積極的に発言がありました。大変良い発表会になったと思います。

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令和2年度相陵みその仕込み実習

毎年、4月〜5月に食品科学科の2年生が行なっている相陵みそ仕込み実習ですが、今年は新型コロナウイルス感染症のまん延防止策としての学校休業により実施できていませんでした。

今年度は例年とは違う日程ですが、11月に入り実施することができました。生徒が宿泊実習で製造していた麦麹については、今年度に限り教員が製造しましたが、みその仕込み実習は授業内で行いました。食品科学科2年生38名が2週にわたり実習を行い、約520kgの麦味噌を仕込みました。しっかりと熟成させ、来年度の相陵祭(文化祭)で販売したいと考えています。

 

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麦麹 1.大豆の洗浄・浸漬

 

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2.大豆を蒸す 3.大豆と麦麹、塩を混合

 

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4.味噌こし機で砕く 5.樽に詰めて熟成

 

 

マドレーヌの製造

食品科学科の定番商品であるマドレーヌは、畜産科学科で生産された「相こっこ卵」を使用しています。また、食品科学科で製造された「相陵みそ」を使ったみそ味のマドレーヌも人気の商品です。

不定期ではありますが校内販売や、毎月の相原夢工房などで販売しています。11月27日の夢工房では、総合ビジネス科の3年生がデザインした新ラベルのマドレーヌを販売しました。

これからもお互いの学習分野を活かし、農業科と商業科が連携して相原高校ブランドの商品を作り上げていければと思っています。

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6月9日1年生初めての授業

分散登校が始まって、1年生の初めての授業が行われました。この日は、食品科学科で学ぶ専門科の授業についてのガイダンスや実習服の着こなしについて説明した後、圃場にでて「農業と環境」の授業を行ないました。「農業と環境」の授業では農業と環境の関わりを学ぶ中で作物の栽培や家畜の飼育などについても幅広く学習をする科目です。食品科学科では、作物の栽培から加工までを1年間かけて学びます。

 

   

 

 

 

 

 

 

【圃場での授業の様子】

 

【トウモロコシ】

 

【エダマメ】

 

現在圃場では、トウモロコシやエダマメも順調に生育しています。栽培している作物や圃場の説明、「トウモロコシの間引き」や「生育調査」などの方法について、熱心に説明を聞き丁寧に作業に取り組んでいました。天気も良く暑い中での作業でありましたが、生徒の笑顔があふれる授業となりました。

 

 

【トウモロコシの生育調査】

 

 

【トウモロコシの間引き】



5月27日「アイスクリーム製造機器の講習会」

相原高校の食品科学科棟には、乳加工室という実習室があります。新校舎に移転する際にアイスクリーム製造業の許可を取り、新たに作った実習室で、アイスクリーム製造機器が導入されています。
移転2年目となり製造実習の幅を広げる為、アイスクリーム機器メーカーの方に来ていただき、食品科学科・畜産科学科の職員を対象にしたアイスクリーム製造講習会を実施しました。

 

 

 

 

 

機器のメンテナンスはもちろんの事、アイスクリームのレシピの検討や製造を半日かけて丁寧にご指導いただきました。基本となるミルク、ストロベリー味、さらには相原高校の相陵みそを使用した「みそアイスクリーム」を製造しました。

 

 

【ミルクアイスクリーム】

 

【相陵みそアイスクリーム】

 

今後は、授業でのアイスクリーム製造実習や販売も実施できればと考えています。また、相原高校の畜産科学科で生産された相原牛乳をベースに野菜や果物、もちろん食品科学科の相陵みそなども使って、相原高校の生産物を使ったオリジナルアイスクリームの商品開発を進めていきたいと思います。

 

5月22日エダマメの定植

5月7日に播種をしたエダマメですが、2週間で大きく育ちましたので、畑に植え付け(定植)をしました。右の写真は苗の様子で、子葉に続いて初生葉が発生しています。葉や軸のしっかりした苗を選びます。

 

まず、マルチカッターと呼ばれる道具で畑に張ったマルチに苗を植え付ける穴を開けていきます。移植ごてで土を掘り、エダマメの苗を植えていきます。最後に苗が垂直に立つように土を寄せて潅水をして終了です。

 

     
     

 

食品科学科の「農業と環境」の圃場にはスイートコーン、エダマメ、ポップコーンの苗が植え付けてあります。順調に生育すれば7月にはスイートコーンとエダマメが収穫できる予定です。授業が再開できたら、除草や追肥、生育調査など管理についても勉強しますので1年生の皆さんは楽しみにしていてください。

生徒の皆さん、栽培の管理方法や植物名称、使用器具等については「農業と環境」の教科書P124~130を参考にしてください。



5月7日エダマメの播種


臨時休業期間中ではありますが、授業の準備としてエダマメの播種(種子をまくこと)を食品科学科の教職員で行いました。セルトレイに土を入れて一粒ずつ丁寧にまいていきます。水をたっぷりかけて終了です。1週間ほどで発芽する予定です。

     
     

 

また、4月27日にはスイートコーンの播種も先行して行なっています。こちらは5月7日現在で右側の写真のように元気に成長しています。

これらは毎年、食品科学科1年生で学習する「農業と環境」の授業で生徒の皆さんが行なっている作業ですが播種の時期を逃してしまうとその後の生育にも影響が出てしまうため、学校が臨時休業中の今年度は教職員で行いました。

1年生の皆さんの代わりに心を込めて作業し、管理しています。学校再開後、皆さんと一緒に畑に出て授業ができることを先生達も心待ちにしています。
 

 

 

2019年度の主な取り組み

 

食品科学科微生物実験室の紹介
食品科学科棟の2階には、微生物利用の授業で使用する微生物実験室があります。微生物利用の授業は、2年生、3年生で学習します。食品の製造に関わる微生物を始め、食中毒細菌などについて実験を通して学習を進めていきます。

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これらの写真は、微生物を育てるための培地を作成している様子です。微生物の栄養源となる試薬を溶かし、試験管へ分注していきます。その後、121℃で15分間殺菌をして培地を使用します。

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作成した培地に培養したい微生物を接種していきます。30℃で2日間培養して観察を行います。下段右側の写真は、乳酸菌や納豆菌などの細菌をグラム染色法で染色し、顕微鏡で観察しているところです。乳酸菌などの細菌は非常に小さいため1000倍の倍率で顕微鏡観察を行います。

 

食品科学科製菓製パン室の紹介
新校舎に移り、新しくなった製菓製パン室を紹介いたします。製菓製パン室では、食品製造や総合実習などの授業でパンや焼き菓子などの製造を行う実習室です。大量に製造する際に必要となる大型ミキサーや発酵に必要なホイロ、業務用オーブンなど新しい機器が導入されています。

 

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これらの機器も活用しながら、製造実習を行なっています。授業で行う製造実習は、20名で行い、4時間の授業時間内に座学や材料の計量、製造、片付けまでを行なっています。基本的に製造したものは持ち帰り試食しますが、実習によっては販売するための商品を製造することもあります。写真は、メロンパン実習とマドレーヌ実習です。

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2年生食品化学〜食品成分分析灰分の定量〜
2年生の食品化学では、市販されているお菓子の成分分析を1年間かけて行っています。まずは重量分析と呼ばれる水分、脂質、灰分の定量を行い、タンパク質やデンプンなどの炭水化物の定量実験を行なっています。

写真は、灰分の定量実験です。灰分とは、試料を550℃で加熱し残った灰の重量より求められ、無機質のおおよその総量と考えられています。実験には直接灰化法を用い、るつぼという磁性の器具に試料を正確に秤り込み、550℃の電気炉で1〜2時間加熱し、放冷後電子天秤で質量を測定します。測定に使用する電子天秤は、大変精密な天秤で0.1mgまで測ることができます。

 

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写真は灰分測定に使用する器具です 電気炉を用い550℃で加熱し
試料を灰化します
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電子天秤で0.1mg単位まで精秤します 作業は天秤室で行います

 

 

「微生物利用」〜培地作り〜
食品科学科では様々な専門科目がありますが、2年生から学習する「微生物利用」も特徴的な科目の一つです。この科目では、食品の製造に関係の深い微生物について実験を通して学習しています。
2年生の初めての実験では、微生物の培養に使用するYM培地の作成を行いました。培地とは、微生物の生育に必要な栄養源を含んでいる培養基のことです。酵母エキスやブドウ糖などの栄養源、固化させるための寒天を加え、試験管に分注していきます。その後、121℃・15分間殺菌をして使用します。
作成した培地は、次の実験でコウジカビの培養に使用します。

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みその仕込み実習
宿泊実習で製造した麦麹を使用して、1回目の相陵みその仕込み実習を行いました。仕込み実習前日に大豆180kgを水洗いし一晩浸漬させます。仕込み当日の早朝、水切りをした大豆を高圧蒸気で蒸しあげます。その後、大きな木製の混合槽の中で蒸した大豆、塩、麦麹を混ぜ合わせます。量が多いので大変ですが生徒は交代しながら丁寧に作業を進めます。その後、味噌こし機で細かく砕き樽に詰めていきます。
半年間熟成させ天地返しやパック詰の実習を経て、風味豊かな麦みそ、「相陵みそ」の完成となります。秋の相陵祭(文化祭)で販売を予定しておりますので楽しみにしていてください!

 

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製麹宿泊実習
毎年行っている「製麹実習」が今年も始まりました。食品科学科の2年生が4〜7名ずつ学校に宿泊し、2週間の間に280kgの麦を使用し麦麹を作ります。
作業工程としては、蒸した麦に種麹菌を混ぜ込み、麹蓋と呼ばれる木製の箱に分け温度と湿度を管理できる麹室の中に運びます。その後は1時間ごとの検温や手入れなどを行います。26時間後、塩と混ぜ麹菌の働きを止める作業である塩切りを行い麦麹の完成です。出来上がった麦麹は、相原高校の人気商品である「相陵みそ」の仕込み実習で使用します。
新校舎に移転して初めての製麹実習なので、新しい施設・設備に不慣れな中ではありますが、生徒も教員も一生懸命作業に取り組んでいます。秋には美味しい「相陵みそ」をたくさんの方々に販売できるよう頑張っています!

 

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