更新日:2023年3月31日

ここから本文です。

第3回学校運営協議会

令和4年度 第3回学校運営協議会 議事録

【学校評価部会・キャリア部会・地域連携部会】

1 日 時 令和5年3月11日(土曜日) 10時00分~11時30分

2 会 場 県立横浜清陵高等学校 会議室

3 出席者 学校運営協議会委員7名(1名欠席)

 県立横浜清陵高等学校教職員10名

4 協議内容

(1)学校評価部会(全体会)

 1.今年度の活動報告について(校長)

  •  授業づくりについて、校内授業研究の継続。
     他教科も含めて多くの教職員が参加し、学校全体の授業力の向上に繋げている。
    今後の課題として、成果物の作成および授業研究に係る教科会の充実が挙げられる。
  •  総合的な探究の時間(探究的な学びの充実)
    ワーキンググループの発足により、年次ごとの取組内容の擦り合わせ等を行い、より計画的な活動を推進し、学校全体の取組としての位置づけを強化した。
  •  在県外国人生徒支援
    在県外国人生徒支援チームが本格的に稼働したが、より一層の教職員の意識改革が必要である。
  •  地域との連携
    近隣の小中学校(蒔田中学校・南太田小学校)との絆を育成し、地域との協同を拡大した。
  •  教育相談体制
    盤石な体制づくりに向け、教育相談コーディネーターを中心に校内の効果的なシステムを再構築した。
  •  学校案内
    今年度より企業パンフレット等取扱業者に作成を依頼し、広報活動の向上に繋げた。

2.学校評価報告書実施結果及び学校教育計画について

  • 学習支援グループ(副校長)

 校内研究会の実施

 総合的な探究の時間
 ワーキンググループの発足により、年次ごとの活動から学校全体での取組としての体制を再
構築した。

(意見)
 3年間の見通しを持つことが必要なので、学校全体として捉えることができたのは、よい傾向。今後も継続を。(委員)

 ICT端末はご家庭に負担をかけて購入してもらったものなので、意味のある活用の仕方を考え、しっかりと活用すべき。(委員)

 公開研究授業については、若手教員だけではなくベテランの教員も行うことで活性化になる。(委員)

 探究活動を小中学校の段階で身に付けさせたい。探究活動の出口はどこなのか。(委員)

 公開研究授業を継続させていく。保育園でも高校同様に主体的で対話的な活動を始めている。(委員)

 ICTの活用について、無理に端末を使用しなくてもよい。使ったから良しということではない。適材適所が大切である。(委員)

  • 生徒指導グループ

 コロナ禍により、入学時から多くの行事が中止になるなど、人間関係構築の機会等が十分になく、支援を必要とする生徒が増え、心のケアの必要性が増加した。

 生徒情報交換会でしっかりと生徒の情報を学校全体で把握した。また、担任・副担任で夏に個人面談を実施した。

 教育相談の支援体制を整えるために、各年次より担当者を配置の上、早めに心のケアを実施することとした。

 外部講師による講演会については、3年ぶりに3月20日に防犯教室や薬物乱用防止教室を実施予定。特に携帯電話等の使用について、普段から指導はしているものの、外部講師の講演はしっかり聞かせたい。

(意見)

 スマートフォンの活用及び、情報掲載(SNS)の注意について。(委員)

 スマートフォンの利用については、生徒指導部だけでなく、全教職員で行うことを目指すべき。(委員)

 講演会でスマートフォンの使い方をインプットするだけではなく、近隣の小学校などでアウトプットする機会を設けるのも良いのではないか。(委員)

Q. マスクの着用について、学校はどのように対応していくのか。(委員)

A. 学校においては、今まで通りの着用指導を進めていく。(事務局)

 (心のケアのための)全生徒面談を継続していきたい。(委員)

 冬の服装(女子のジャージ)については世間的には印象が良くないので注意をするべきである。(委員)

 担任による生徒面談(心のケア)の実施が良かった。冬の服装については、パンツスタイルでの登校を勧めてはいかがか。SNSトラブルについては、学校と家庭の指導の連携が必要である。(委員)

 全生徒対象の面談の継続は必要。スマートフォンの使用自体を止めることはできないので、正しい使用方法を指導する必要がある。(委員)

 制服のスカート丈が短いこともあるが、冬場はエアコンの効きが悪く、コロナ禍で窓を開ける必要があるため、ジャージの着用を許容せざるを得ない。エアコンの改修により改善されると良い。女子のスカート等についての指導は男性教員からは言いにくい側面もあるので、教職員全体で指導していく。(事務局)

  • 生徒支援グループ

 来年度の行事計画作成

 春季球技大会については、生徒に競技を決めさせ運営についても話合いをさせている。体育祭についても、1・2年次生を中心に年明けから話合いをさせている。

 入学前に部活動を考えさせる活動検討 部活動加入率を上げるために、3月13日入学予定者説明会の後に、新たな試みとして有志による部活動説明会を実施予定。

(意見)
 働き方改革による部活動の時間超過については、再考が必要。(委員)

 行事の運営を生徒主体に進めているのは良い。必ずしもコロナ禍前に戻すのではなく、新しい活動に向けた改革として考える必要がある。(委員)

 部活動をどのように運営していくのかを考える上で、必ずしも加入率を上げることだけが重要ではないと思う。(委員)

 行事等の活動を今後も企画・継続していく。(委員)

 部活動の加入については、希望する生徒がしっかりと活動できることが大切。(委員)

 部活動において教職員の負担がなくなることはない。現時点では教職員に頼る他ない。外部指導者を取り入れることができれば、負担軽減ができ、現状とは異なる方針についても考えることができるのではないか。(委員)

 コロナ禍での部活動加入率の減少は、アルバイト等の雇用も減少している状況から、今後元に戻ることが期待できる。(委員)

  • キャリアグループ

 生徒はレベルの高い大学を目指す一方で、進学後の目標が決まってない生徒が多い。

 3年間の学校生活でやりたいことを探し見つけることのサポートが大切。

 英語力の向上を目指して再来年度より1・2年次全体で受検実施予定。

 国立大学進学3名、一般受験は理系が多い。4年制大学進学者が増え、進学準備の生徒が減った。年度内にデータが出されるようになった。

(意見)
Q.一般受験はあまりせず、安全志向に推薦で行く生徒が多いのではないか。(委員)

A.4割が一般受験、模擬試験の結果が自分の進路に結びついていない現状がある。
過去の結果から生徒が進路について考えられるようなシステムづくりが求められる。
(事務局)

 推薦で入学する生徒が多いため、偏差値の設定が難しくなると思う。(委員)

  • 企画広報グループ

 学校説明会を通して学校の理解を深めてもらう。

 インターネットを利用して、告知やアンケートを行い、より多くの人に本校に興味を持ってほしい。

 学校の活動が見えるように映像や画像をインターネットで公表していく。

 部活動だけの緩い学校というイメージを払拭したい。新しい学校案内も落ち着いたものに一新し、説明会でも生徒の活動を全面に出してきた。今後も学校の魅力を伝える方法を模索していく必要がある。

(意見)

Q.広報活動について、対面型とインターネット利用との効果についての比較はどうか。(委員)

 対面のほうが良い。生徒による活動(実物)を見たほうが中学生への印象が良い。ただし今後もインターネットの活用は継続していく。また、広報委員生徒の活躍が目立つ。生徒が学校説明会での司会をしたり、部活動の演技を披露したりすることで、そこに魅力を感じてくださる方々が多い。(事務局)

 ホームページ掲載の校長による活動記録の内容が良い。(委員)

  • 管理運営グループ

 卒業式について。校歌については「歌ってもよい」と県から通知が来たが、授業等でも一度も歌っていないのでテープで対応した。これから戻していけることもあるが、完全に元に戻すことは難しいのではないか。

 今後もコロナ禍で変わってきたものを生かした形を作り上げなければならない。

 ICTについてはポストコロナに戻れないものの一つであるが、端末の充電を学校で対応できない状況は厳しい。膨大な電気代もかかることで、教職員だけでの意見では変えられない。本日のこのような機会で、委員の皆さんからの意見も踏まえて、県教委に現状を伝えていければよいと考える。

(意見)

 コロナ禍で新しく取り組んだことに対するデメリットは時間をかけて解決しなければならない。(委員)

 電気代についても今後対策等を考えていかなければならない。(委員)

 保護者や生徒は「学校で充電を行うもの」という認識があるため、高校側とはズレが生じる傾向がある。(委員)

 電気代がかかる一方で紙代が減ってくる利点もある。アナログがいいのかICTを使う方が良いのか適宜判断していく必要がある。(委員)

 

(2)キャリア部会

 ◎校内授業研究や授業改善の取組についての協議

  • 3年間の取組を目に見える形で示し、目標を明確にしながら進めてきた。(事務局)

 今までやってきたことの意味づけを行った。例えば「この時期の面談は何のためなのか」「この模試は何のためなのか」など。模擬試験に関しては、事後指導が十分とはいえず年次で対応しているところがあった。その点をグループの中で意識改善し、教職員全体に認知していきたい。(事務局)

 「この学校に行きたいならこの授業ではだめだよね。」というところから研究授業や授業改善にも更に力を入れ始めた。指導者側の進行ペースだけでなく、「目標」実現のための授業であるべき。(事務局)

 3年間のスケジュールを教員だけでなく生徒にも強く意識させるべきである。学校の指導と模擬試験とがしっかりとリンクしていない面もあり、これでは生徒も意欲を落としてしまう。生徒たちにとっては、そういった資料を活用できると、自分に足りていないものがわかって意欲が出るはずである。数理分野ではやりやすい所があり、数学だったら、ある解答を見せ「これは誤答である。なぜか。」という聞き方で思考力を育める。文系科目でも、例えば歴史では教科書や有名な歴史学者の論文を読むだけではなく、小説などを読みながらでも学んでいけるはずである。(事務局)

 小中高の縦の連携が十分ではない。高校からすると、地元の中学だけでいいのかという問題もあり、行政のネックの一つでもある。中学校の取組の延長線に立てるかどうかが大切。
(事務局)

  •  英検実施ついては、率先してやるべきである。自分の学力がどれくらいかも分かるので実施する価値がある。ただ、実施上、生徒が窮屈な思いをしないような配慮は必要。例えば他の模擬試験との期間を空けたりする必要はある。また、他の数学検定など、得意不得意に応じて推奨してあげるのも良い(委員)

 英語ができるのが当たり前の時代になっている。無理強いはできないが、必要性は語っていくべき。(事務局)

 女子の割合が例年多いので、文系希望の割合が多くなる傾向がある。バランスの良い指導を行うための具体策も検討するべきである。入試の割合(比率)など他校の研究も含めて考察を続けていきたい。(事務局)

 大学の現場では男女比はあまり問題にはしていない。数字にとらわれすぎても良くないのではないか(委員)

 理系に女子が少ないというのは、社会の中の一つの傾向ではあるが、男子が増えたからといって必ずしも理系が増えるとは限らない。それより、女子が理系の道に進むための道筋を構築することも必要。(事務局)

 なにか目標があって理系に進む生徒に対して、「とりあえず大学に行きたい」という生徒は、入学後にやることを決めたいからと文系に行く割合が大きい。そこに問題がある。(事務局)

  • 今後の校内の工事予定等について

3月27日トイレ改修完了予定、75台のエアコン新調、アクセスポイント増量

昨年度から比較し電気代が大きく上昇している。(事務局)

 

(3)地域連携部会

 ◎「地域連携」の視点から各グループでの取組について協議

 〇企画広報グループより

  •  地域清掃ボランティアについて

 大勢いるとボランティアではなく、ただ掃除しているという印象が強くなる。

  •  保育園ボランティアについて

 進路に関わることもあり、生徒の意識が高いので来年度は参加人数を増やしたい。

  •  地域祭りへの参加について

 生徒にとって地域交流へのモチベーションとなるように、活動の幅を広げていきたい。

〇管理運営グループより

 総合学科時代では防災訓練などは地域を巻き込んで開催していたが、普通科になってから活動ができていない。地域の人との会話など小さなことからやっていきたい。

〇生徒支援グループより

 今年度まではコロナ禍のため、行事等においても地域の人を呼ぶことができなかったが来年度は規制がなくなると考えている。

 文化祭において、地域の店舗から仕入れたり、機材を借りたりするなどして関わっていきたい。

 ボランティアの参加を増やしていきたい。在県外国人生徒などの一部は積極的に参加している。

 部活動でも地域の人に参加していただけるような体制を作る。

〇生徒指導グループより

 登下校時の生徒の行動、指導の徹底。

 不審者への対応を周知。

 商店街を巻き込んだ活動を期待している。(委員)

 サッカー部、バレーボール部、茶道部の中学校との合同練習を実施。今後も協働する部活動が増えるとよいと考えている。(委員)

 夜間学校での活動・能力を生かせる場(進学・就職)を作っていく。(委員)

 防災関係の知識が足りない。いざというときに運営ができない。(委員)

夜間中学校・中学校との連携

Q. 高校生が中学校へ出向く活動についてはいかがか。

 高校生が地域(学校外)へ出ていく活動を増やしてほしい。(委員)

A. 社会福祉協議会から声をかけてもらうことが増えた。(事務局)

Q. 体験学習としてボランティアなど、また再開することができた。今後もそのような活動を活発化していきたい。開かれた学校づくりを目指してほしいがいかがか。(委員)

A. コロナ禍以前の防災活動について、避難場所として本校をより有効に活用できないかを今後も検討していく。(事務局)

Q. 外国につながりのある生徒との中学校での活動はできないのか。(事務局)

A. 中学生との接触が解禁されているのであれば行いたい。(事務局)

  現在は積極的に行う方向で考えている。来年度から活動できれば良いと考えている。(委員)
 生徒は積極的に行いたいと考えている。教員同士での情報交換ができればよい。(事務局)
 多様な言語に対応するためICTを使って何とか出来ているが、学習にまで至っていないケースが多い。来年度は積極的に活動していきたい。桜祭りなどで中学生と高校生の交流の場があると良い。(事務局)

 

(4)学校評価部会(全体会)

 キャリア部会および地域連携部会からそれぞれ部会の内容報告。

 報告については(2)(3)を参照。

 閉会の時間が迫っていたため報告後終了。

 

 

令和4年度 第3回学校運営協議会・評価部会 名簿(敬称略)

【学校運営協議会】

 

氏名

所属

キャリア部会

地域連携部会

出欠

会長

岡明 秀忠

明治学院大学 文学部 教授

 

副会長

田邊 克彦

元 神奈川県総合教育センター 所長

 

1


美枝

清水ヶ丘保育園 園長

 

2

平戸 明彦

神奈川県立横浜清陵高等学校 キャリアアドバイザー(元河合塾校舎長)

 

3

熊切 隆

横浜市立蒔田中学校 校長

 

4

岩田 力

太田地区町内連合会 会長

 

5

三好 かすみ

神奈川県立横浜清陵高等学校PTA会長

 

6

蘇武 和成

神奈川県立横浜清陵高等学校 校長

 

【事務局】

 

職名

氏名

所属グループ

1

副校長

山口 修司

 

2

教頭

笠原 英知

 

3

事務長

村田 房江

 

4

総括教諭

髙村 正満

企画広報グループGL

5

小林 秀幸

学習支援グループGL

6

高橋 伸行

キャリアガイダンスグループGL

7

林 玲子

生徒支援グループGL

8

市口 勇志

生徒指導グループGL

9

中西 宏光

管理運営グループGL

10

教諭

親松 昂祐

企画広報グループ

11

横田 遥