二俣川看護福祉高等学校 > 学校生活について > 看護科 > 2年選択授業
更新日:2021年2月1日
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*週に2時間、看護科、福祉科合同で、学べる選択授業です。
*一部抜粋をしています。詳細は、お問い合わせください。
*下記をクリックして下さい。記載部分へ移動します。
看護総合/医療と職業/くらしと住環境/こども支援/くらしと看護(夏季集中講座)
グループに分かれて、地図上で学校周辺の危険箇所や災害時に有用な施設を探し、学校の周辺の特徴を知ることを目的としています。災害をイメージして対応を考え、防災意識を高めるとともに、災害時に役立つ看護の知識も身につけます。
鉄道や道路を塗りながら確認 | 災害に役立つ施設や危険箇所にマーク |
できあがり | 発表 |
*医療の場で西洋医学以外の補完代替療法として行われている「アロマセラピー」と「音楽療法」を学びます。「音楽療法」では、音楽の先生とのコラボです。
※[参考]補完代替療法とは・・・・ 西洋医学(薬物療法・手術療法・放射線療法・リハビリ療法)以外の療法で、中国医学(漢方薬、鍼灸、気功)、アロマセラピー、音楽療法、笑い療法、 |
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○・・アロマセラピー・・○
アロマセラピーの基本知識を学び、アロマセラピーに使用する精油を用いて、ハンドマッサージを実習します。
ラベンダーと |
ハンドマッサージ中 |
○・・音楽療法・・○
こども・高齢者・終末期患者などに行われる音楽療法の基本知識を学び、対象者や施設等の場面に合わせた音楽療法をDVDや実技(懐メロクイズ、リズム遊び)で学びます。また、音楽の先生の協力で集団の中で楽器を使用して一緒に音楽を演奏し学びます。
① 高齢者の思い出の流行歌による音楽療法
<懐メロクイズ>
懐メロクイズでは、クイズ形式で高齢者の思い出の流行歌をDVDで聞き、その時代背景等について学びます。また、施設や病院で高齢者へのコミュニケーションのきっかけにもなることも学びます。
DVDで懐メロをかけます |
講義中 |
<リズム遊び>
リズム遊びでは、音楽療法の効果である音楽に集中することの楽しさやグループメンバーと一緒に行ってうまく合った時の達成感などを体験します。リズム遊びの言葉は、看護や福祉を学ぶ中で出てくる言葉を使って「f高バージョン」として看護科の先生と音楽の先生が一緒に考案したものです。
講義中 | ♪リズムに乗って手拍子♪ | リズム遊びの言葉 |
<楽器で一緒に音楽を演奏する音楽療法>
音楽の先生による講義中 | 使用する楽器です |
グループで楽器を奏でます | 歌いながらたいこをたたきます |
「もし大地震が起こり、二俣川看護福祉高等学校が避難所として近隣の人を受け入れることになったら…」という設定で、避難所の運営についてグループワークを行います。
看護や福祉の視点を取り入れ、役割分担や部屋の配置などを考えます。
話し合いから始めます | 年齢・性別・家族状況など把握 | けがや持病の具合も考慮して |
【医療と職業】の授業では、医療に関わる職業・福祉の関わる職業について学びます。
看護師や作業療法士・理学療法士や保育士、ケアマネージャーなど働いている方々の話も聞きます。
また、実際に施設や病院へ行き、見学しながら従事している方々から話を聞きます。
福祉科の卒業生で介護支援専門員(ケアマネジャー)として働いている方を講師としてお招きし、介護支援専門員(ケアマネジャー)の仕事内容や福祉で働く専門職などをプレゼン形式で教えていただきます。また、授業の合間に、介護予防体操「ちがさき体操」も行います。
講義中 |
みんなで「ちがさき体操」 をしました |
福祉科の卒業生で保育士として働いている方を講師としてお招きし、保育園の役割や幼稚園との違いのほか、園児に配慮していることなど教えていただきます。また、保育園にある絵本の紹介や読み聞かせ方・知育おもちゃの紹介、自身で手作りしたエプロンシアターや指人形等も紹介しただきます。最後にいくつかの折り紙を教えていただきます。
絵本の読み聞かせ | 手作りの エプロンシアター |
手作りの知育おもちゃ | 絵本の紹介 |
折り紙制作講義中 | 折り紙制作中 | 折り紙制作中 | 折り紙完成! |
スライドで病院の概要の説明や手術室等の処置室を見学しながら医療従事者の活動内容について学びます。
病院概要の説明 | 医療従事者より仕事内容の説明 | 手術室等を見学 |
*人が高齢になっても安全で快適にくらしやすい環境―住宅内部や自助具、それを取り巻く周辺の環境―まちづくりを学びます。
① ~住居の環境デザインを考える~
☆磯野家の20年先を考えてみよう☆
・サザエさん一家「磯野家」の20年後に顕在化してくる潜むバリアをグループで話し合い、20年後の磯野家の家族のみんなが暮らしやすい住宅リフォームを提案し、模型を作成します。後日、各グループで発表します。
発表の時、他の生徒は、プレゼン評価シートで評価します。発表を聴くことで、さまざまな気づきやアイデアに触れることができます。
<グループワーク> | <発表> | ||
☆住宅展示場「ハウスクエア横浜」の見学☆
・「住まいの情報館」の体験広場では、装具を身に着けてシニアや妊婦の身体状態になり、浴室、階段、トイレ、ドアなど住まいの様々なシーンを体験します。
・様々な家族の状況に応じた設計や構造―思いやりにあふれた優しい「住まい」を見学します。
*「ハウスクエア横浜」見学での生徒の感想(一部抜粋)は、こちら(PDF:1,327KB)からPDFでご覧ください。
住宅展示場前で |
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説明を受けています |
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妊婦用装具で入浴体験 |
階段で体験中 |
② 自助具とは
☆自助具の制作☆
・自助具とは何か?自助具と福祉用具の違いなど基本的内容を学習後、グループで、自助具を制作し、工夫した点や使い方等を発表します。他のグループの発表を聴くことで、様々な気づきやアイデアに触れることができます。
※[参考]自助具とは・・ 身体の不自由な人が日常生活の様々な動作がより容易にできるように工夫された道具。自立を助け、社会参加への促進の一助となります。より個人に合った道具が必要で、市販品を改良したり、制作したりすることが求められます。 |
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☆「国際福祉機器展」の見学☆
・授業で自助具を制作後は、さらに、「国際福祉機器展」を見学し、日本や海外の企業が制作した自助具や介護ロボットなどの説明を聞いたり、体験する校外学習を行います。
※[参考]国際福祉機器展とは・・ 食品、衣類やハンドメイドの自助具から最先端技術を活用した介護ロボット・福祉車両まで世界の福祉機器を一同にアツメタアジア最大規模の国際展示会です。また、多彩なセミナー、イベントなどで常に最新の関連情報を発信しています。詳細は、検索してください。 |
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*「国際福祉機器展」の見学での生徒のレポート(一部抜粋)は、こちら(PDF:1,360KB)からPDFでご覧ください。
*「国際福祉機器展」の見学での生徒の感想(一部抜粋)は、こちら(PDF:293KB)からPDFでご覧ください。
① バリアフリーとユニバーサルデザイン
☆学校の福祉住環境デザイン☆
本校の生徒Aさんが交通事故で障がい者になり、車椅子での生活になったという設定で、車椅子でもより安心して快適に学校生活を送るために、学校自体の物理的バリアをどのように改善していったら良いか、「ユニバーサルデザイン」の視点で考案し、発表します。
まず、Aさんの学校の1日の動きを、時間割から想定される車椅子での行動範囲を考え、実際に校内を車椅子で移動し、危険な場所等を確認します。
<トイレで確認>
トイレ入り口の幅の確認 | トイレ内の移動の確認 | トイレの洗面台の確認 |
<教室で確認>
教室内で出入り口や机と机の間やカバン等の荷物もあり不便です。
教室の入り口の段差 | 机の間の幅の確認 | ロッカーの高さの確認 |
<グループ発表>
グループ発表 | グループ発表 |
☆まちのバリアフリーとユニバーサルデザイン☆
車椅子で学校を出て、まちのバリアフリーとユニバーサルデザインを探しに行きます。
普段は気づかず、車椅子での移動で初めてバリアに気づいたり、駅やショッピングセンター内には、案内表示や配慮ですべての人が使いやすいデザインがありました。
まちのバリアフリー | まちのバリアフリー |
② まちづくり
☆横浜市民防災センターの体験学習
・防災・減災の理解を深め、安心・安全で災害に強いまちづくり、コミュニティづくりを考えます。
体験ツアーでは、シアターやシュミレーターによる火災や地震などの災害体験をして、その時々の怖かったことやどんな行動をとるべきかを考えます。また、センターの職員の指導で、ハザードマップの作成や段ボールベッドの体験もします。
**体験ツアー**
地震シュミレーターでの体験 | 火災シュミレーターでの体験 |
**横浜駅周辺のハザードマップの作成**
職員による指導 | ハザードマップ作成中 | ハザードマップ完成! |
**段ボールベッドの体験**
職員による指導 | 段ボールベッドを体験中! |
☆相鉄線いずみ野線沿線のまちづくり☆
横浜市建築局住宅再生課より外部講師としてお招きし、「持続可能な住宅地推進プロジェクト」の一地区に指定された相鉄線いずみ野線沿線のまちづくりについて、お話を聞きました。
相鉄線いずみ野線沿線のまちづくりでは、相鉄ホールディングと連携して市民参加のイベント等も企画・推進していくそうです。
※[参考] 「持続可能な住宅地推進プロジェクト」とは・・ 校外住宅地の再生や活性化を目指し、横浜市建築局が立ち上げたプロジェクト。4地区を指定し、その地区の地域課題の解決に取り組むために、市民、行政、大学、民間企業と連携し、住民にとって住みやすく安心して暮らし続ける魅力あるまちづくりを推進している。詳細は、検索してください。 |
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☆「南万騎が原」街づくりプロジェクトの見学
2年選択「くらしと住環境」+「こども支援」の合体した特別授業で、「持続可能な住宅地推進プロジェクト」の一地区に指定された相鉄線いずみ野線沿線のまちづくりの1つのエリアで取り組んでいる「南万騎が原駅周辺のリノベーションプロジェクト」見学です。
※[参考] 「南万騎が原駅周辺のリノベーションプロジェクト」とは・・ プロジェクトの取り組みは、街を活性化し若年層からシニア層まであらゆる世代をライフサポートして安心して長く住むことができるまちづくりで、駅前にある「みなまきラボ」を拠点として相鉄グループと住民が一緒に考え活動しています。駅前広場整備に合わせて「みなまきみんなのひろば」の考案や多世代との交流イベントの企画、子育て・高齢者支援として駅前に施設を導入しています。 |
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まちづくりの拠点の「みなまきラボ」や駅前広場、子育て・高齢者支援としての施設などの説明を聞いたり、見学をします。
**「みなまきみんなのひろば」の見学**
駅周辺エリアを探検できたり、サインプレート設置など、地域の魅力の発信の取り組みを学習します。
みなまきみんなのひろば | サインプレート | 駅周辺エリアの探検地図 |
**「みなまきラボ」の見学**
地域住民と相鉄グループとのまちづくりの拠点を見学し、ここでの取り組みを学習します。
「みなまきラボ」の見学 | 「みなまきラボ」での取り組みの説明を聞きます |
**子育て・高齢者支援の施設見学**
若年層からシニア層まであらゆる世代をライフサポートし、安心して長く住むことができるように建設した施設を見学し、施設内の工夫等を学習します。
「グローバルキッズ南万騎が原園」の見学 | 「グランドマストみなまきみらい」の見学 |
**校外実習**
児童養護施設、知的障がい児入所施設、障がい児放課後デーサービス、保育園等の施設を見学したり、体験をします。
その中から、保育園での体験の様子を紹介します。園児と遊んだり読み聞かせをしたり、先生のお手伝いをします。
☆保育園実習☆
実習先の1つの保育園です | 保育士の先生に 仕事内容を教わります |
読み聞かせをしています。 |
☆保育園との交流☆
「こども支援」や1年福祉科「社会福祉基礎」の授業で、保育園へ実習へ行くことにより、毎年、本校の文化祭には、園児が訪れ、楽しんでいきます。
2018年度のf高祭(文化祭)に実習先の1つだった「旭はるかぜ保育園」の園児が来て、楽しんでいた様子です。
このように、いろいろ実習の縁で、本校と地域との交流が育まれていきます。
2年生の看護科・福祉科の希望者が、夏季休業中の4日間、日本赤十字社の講師による学科と実技指導を受けます。最終日には、学科検定と実技検定があり、検定合格者には、救急員認定証と全課程修了として修了証が授与され、1単位の単位認定が修得されます。
*1日目 観察・体位・保温
*2日目 心肺蘇生法・止血・包帯
*3日目 ①骨折等の手当て・包帯法、心肺蘇生法
②搬送・救護、実技復習(搬送・救護、包帯・止血・心肺蘇生法)