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更新日:2025年3月19日

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文庫長挨拶

神奈川県立金沢文庫は、鎌倉時代に金沢北条氏(かねさわほうじょうし)によって営まれた武家文庫である、金沢文庫(かねさわのふみくら)に起源をもつ博物館です。

昭和5(1930)年に神奈川県の施設として再興されてから、90年以上にわたって活動させていただき、令和12(2030)年には開館100周年を迎えます。

そしてこの開館100周年に向けて、神奈川県立金沢文庫は、二つの「伝える」ことを目指していきたいと考えております。

一つ目の「伝える」こととは、貴重な文化財を未来に「伝える」ことです。

県立金沢文庫は、現在2万点を超える国宝をはじめとした多数の文化財をお預かりしております。その中には世界で唯一、現存最古といった資料も存在し、国内外から注目を集めています。

こうした文化財を、環境を整えて適切に管理し、時には保存修理等も行って、より良い状態で次の世代に伝えていきたいと考えております。

次いで二つ目の「伝える」こととは、文化財から得られた情報や知見を、皆様に「伝える」ことです。

県立金沢文庫は、お預かりしている貴重な文化財から様々な情報や知見を引き出すために、多くの方々にご協力いただきながら日々努力してきております。

こうして得られた情報や知見を、展覧会や講演会等を通して、皆様に広く還元していきたいと考えております。

この二つの「伝える」ことを軸として、時に「文庫さん」と親しみを込めて呼ばれることがあるように、これからも多くの方々に親しまれる施設でありたいと考えております。

今後とも皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

神奈川県立金沢文庫

文庫長 向坂卓也