更新日:2024年8月26日
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令和5年8月に令和6年度以降の新しいミッションが教育長から示された。
≪ミッションの3つの柱≫ 〇共生社会の実現 〇専門性の維持・継承 〇ニーズに対応した指導の充実 |
それを受け、「学校教育計画」にあわせた令和6年から9年までの平塚盲学校をどう描くか。本校に関わる様々な方からのご意見を取り入れるために「新たなグランドデザインをみんなで創ろうプロジェクト」を立ち上げ、教員、保護者、幼児児童生徒はもちろん、寄宿舎指導員、事務職員、給食調理員、バス運転手、バス介助員、学校運営協議会委員など、それぞれの立場で平盲の未来への期待を語ってもらった。そのすべての意見をデータ入力するとともに、音声で聞くこともできるようにした。
まずは、そのミッションを担うために、改めてめざすべき姿を共有した。
【めざす学校像】 【めざす幼児児童生徒像】 【めざす教職員像】 |
めざす学校像と幼児児童生徒像はこれまでのものを引き継いでいるが、めざす教職員像は、新たに示した。指導力、専門性に加え、同僚性を発揮し、よりより教職員集団を作っていきたいと考える。
本校のグランドデザインの中心には、『時代を拓いていく人を育てる学校』というキーワードを置いた。これからの予測不能な世の中を生き抜くためにも、自ら考え、自ら行動し、自分らしさを大切にしながら地域の中で生きていく人を育てる使命が学校にはある。自ら未来を切り開いていく人材を育てる学校ということで、6つのカテゴリーでどんな学校なのかを示した。
【学びたい学校】 【明日も行きたくなる学校】 【快適な学校】 【地域の中の学校】 【働いてみたい学校】 【応援したくなる学校】 |
例えば「学びたい学校」とはどんなことか。
幼児児童生徒一人ひとりの実態把握とそれに基づく「わかる授業」を展開する学校である。個々の実態に応じて柔軟に的確な教材で最適な指導を展開できる教員のいる学校ならば、学びたい学校になるに違いない。学ぶ楽しさを実感することでさらに学ぶ意欲も高まるはずである。また、保護者も楽しく学べるという意見もあった。学びは一生涯のものである。それが実現する学校は、みんなが学びたい学校だと思う。
このように、キーワードひとつひとつにみなさんからいただいたご意見の持つ意味を込めて、6つのカテゴリーに分け、整理した。
最後に、平塚盲学校の組織を図式化するとともに、専門性維持・継承、向上のための校内研修組織「プロ盲」の6つのグループも示した。プロは、「プロフェッショナル」および「プロモート」の意味をこめている。
盲学校の専門性については、幼児児童生徒数の減少、教員の異動サイクルの短さ、それによる経験する指導事例の少なさから継続性が持ちにくくなり、専門性を維持・継承することが難しい状況にある。そこで既存の視覚障害教育推進部に研究・研修チームの業務を合わせて校内研修組織「プロ盲」とし、専門性の維持・継承に力をいれたい。
このグランドデザインでは、具体的なことは示していない。ここに示したキーワードを実現するために、自分には何ができるか、何をすべきか考えてほしい。このグランドデザインをもとに5つの視点に沿った4年間の目標、それを達成するための主な方策、1年ごとの目標と具体的な取組内容を「学校教育計画(令和6年度~令和9年度)」として策定し、計画(P)に基づいて実行(D)、評価(C)、改善(A)を行い、PDCAを繰り返すことで、教育活動その他の学校運営の継続的な改善を図り質の高い教育を実現していくことになる。
4年たった令和9年度には、平塚盲学校がこのグランドデザインで示した学校になっているはずである。