更新日:2023年3月6日
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生徒の皆さん、2月15日(水)に続き、仕事選びについての第2弾です。
自分に合った仕事を見つけるために、仕事選びの基準を考える際に大切にしたい7つの視点をご紹介します。
(1)好きといえる仕事かどうか
「好きといえる仕事かどうか」は、まず重要な視点です。
好きな仕事はモチベーション高く努力ができるため、成果も出しやすいからです。しかし、好きという視点で仕事選びができている人は、案外少ないと思います。
そんな時は「好きなことに関われる仕事」という視点に広げてみましょう。たとえば、服が好きならアパレル販売や製造など、仕事を通じてダイレクトに服に関わることもできます。また店舗をつくる仕事であったり、クリーニングや修理など、間接的に服に触れることも可能です。視点を広げていくことは、仕事を探す上でのコツです。
(2)仕事を人に誇れるか
「人に誇れる仕事かどうか」という視点も、仕事選びに大切な基準です。
明確に将来の姿がイメージできている人は、誇りを持てるかどうかを基準にするとよいでしょう。将来像が見えているため、後悔も少ないからです。
将来像が明確になくても、「人に誇れる仕事」は、自尊心を高め、モチベーション高く仕事ができます。就職活動の際にも、熱意を説明しやすく、評価されやすいです。
(3)生涯の仕事にできそうか
「生涯の仕事にできそうか」ということも、一度考えてみましょう。
どこで働いてもそうですが、ひとつの会社で定年退職まで確実に働けるとは限りません。また、キャリアアップや新たなチャレンジのために、途中で職場を変えたいと考えることがあっても自然です。
専門性の強い仕事であれば、転職や独立など働く場所を変えても長く続けていくことが可能です。
生涯の仕事だと思ってその仕事を選ぶことで、つらいことがあっても簡単には折れないでしょう。常に、仕事へのやりがいも感じられます。
(4)社会貢献できるか
「社会貢献できる仕事かどうか」という視点も必要です。
近年では、社会課題解決のための会社・団体といった「ソーシャルセクター」に就職・転職する人も珍しくなくなりました。自分の会社の取り組みに納得できなかったり「自分の仕事では社会に貢献できていない」と感じてしまうと、やりがいを失うこともあります。
人は、自分のためよりも他人や社会のためにがんばるほうが、力が出ることが多くあります。また、社会貢献をしている企業は事業継続性も高く、これからの時代にはより評価されていくといえるでしょう。
(5)向いてる仕事かどうか
「向いてる仕事」を選ぶのも、非常に大切です。
向いてる仕事は、人より仕事ができたり、成長が早くなったりすることがほとんどです。結果として人から褒めてもらえる機会が増えて自分としても手ごたえを感じられるため、仕事が楽しくなります。
仕事は成果を出すことで、モチベーションも上がっていきます。また「自分に適性のある仕事を選んでやっていたら、いつの間にかやりたい仕事になっていた」ということもあり得ます。
(6)やりたくない仕事は何か
「やりたくない仕事」を考えることも、実は大事なことです。
逆に考えれば、どうしてもやりたくない仕事以外は「やってもいい仕事」だからです。たとえば「単純作業の繰り返し」「新規開拓営業」など、自分がやりたくない仕事を書き出していきましょう。
大切なのは「なぜやりたくないのか」を掘り下げて考えることです。「単純作業をやりたくない→あまり成長できなさそうだから→多少厳しくてもいいから成長できる仕事がしたい」など、あなたの中の潜在的な考え方が見えてきます。
(7)あと1年で死ぬなら何をするか
「1年後に死ぬならば何をしたいか」という視点は極端ですが、納得いく人生にするために有効です。
人生は何が起きるかわかりません。万が一病気などで仕事ができない状況になって「やっぱりあの仕事をやってみればよかった」と思っても、叶わないこともあります。
たとえば「スポーツをやっていた経験が一切ないのに、いまからプロのスポーツ選手になってオリンピック出場を目指す」などの現実的でないものは別として、以前から憧れている仕事があり、その仕事に就ける可能性があるのであれば、思い切って挑戦するほうがよいでしょう。
生徒の皆さん、仕事を選ぶ時には、必ず、自分は何が得意で不得意、自分の長所と短所を知っておくと良いと思います。
得意なこと、長所をたくさん言えるといいですね。
生徒の皆さんは、令和5年度の入学者選抜のため、13日(月)の午後から自宅学習ですね。たくさんの課題が出ていると思います。わからないところは、友達に聞いたり、インターネット等で検索したりして課題に取り組んでください。
さて、マチコミでもお知らせしたように、この期間に、大学や専門学校での体験学習に参加した生徒もいるかもしれません。高校生になった今、将来の仕事選び、そして高校卒業後の進路先を検討している生徒のみなさんも少なくないと思います。
仕事選びの基本は、仕事内容の理解だと思います。
(1)仕事内容
「何の仕事をするのか」は、多くの人が意識する部分であると思います。自分に適性がある業務内容なのか、興味を持って取り組める仕事であるかどうかによって、仕事における成果や働く姿勢も大きく変わってきます。仕事内容に関心が持てないと、働いている時間が苦痛だったり、「こんなことをして何の意味があるんだろう」と虚しく感じたり、ネガティブ・不機嫌な雰囲気を醸し出して周囲に迷惑をかけてしまったりすることにもなり得ます。
(2)どこで働くのか
「どこで働くか」ということも、意識する人は比較的多いと思います。現在はリモートワークを導入している会社も増えていますが、なかにはリモートができない職種や、出社とリモートを組み合わせている会社もあります。一方、完全リモートの仕事であれば、地方などに住むことも可能になります。自分の希望する勤務地にある会社を選べば、引っ越しの必要性がなくなります。また、自宅から近い会社を選んだり、自分が住みたい場所に住んだりすることができます。
(3)「給料はどれくらいもらえるのか」
「給料はどれくらいもらえるのか」も、働くにあたって大事な要素のひとつですよね。
多少忙しかったりアクシデントに見舞われたとしても、ある程度納得できる額給料を受け取れることで「これからも仕事をがんばろう」という気持ちになれると思います。
人によって、必要なお金や稼ぎたい金額は違います。自分が生活に困ることなく、仕事とプライベートを上手に両立しながらやっていける金額の給料をもらえる会社が、望ましいといえると思います。お金だけで仕事を選ぶと後悔することが少なくないです。
生徒の皆さん、これは、仕事選びの最低限の知識です。
音楽の岡村先生の紹介で、奈良中学校の生徒が踊るダンスを綾瀬高校のダンス部の生徒の皆さんが創作しました。
奈良中学校の生徒の皆さんが、創作してくれた綾瀬高校のダンス部の皆さんにお礼を言いたいと訪問してくれました。
奈良中学校の生徒の皆さん、遠いところお出でいただきありがとうございます。
綾瀬高校の昇降口にはコカ・コーラの自動販売機があるのですよ。また、昼休みには、近くのパン屋さんが来てくれてパンを販売してくれるのですよ。
中学校と高校は、校舎の大きさも生徒数も異なり、高校の大きさに驚かれたと思います。綾瀬高校は、1学年9クラス、全部で27クラスあります。
今度は、ぜひ、授業も見学してくださいね。
生徒の皆さん、文章を読んで問いを理解して答える数学の文章題を苦手と感じていませんか?
慶応大学の今井むつみ教授(認知科学)の「算数文章題が解けない子どもたち」を呼んでみました。
文章題とは、「250グラム入りのお菓子が30%増量して売られていました。お菓子は何グラムですか」といった形の問題である。単純な計算とは違い「%」「増量」の意味や文脈を読み解き、たし算やかけ算をどう使うか自ら判断しなければなりませんよね。今井教授は、「子どもの知識が、問題解決のためにすぐ使える『生きた知識』になっているかが問われる」と言っています。
学びには「枠組みとなる知識」が重要で、認知心理学では「スキーマ」と呼んでいます。スキーマは、生活や学習の中で培われ、人は自らのスキーマに沿って物事を理解し知識を広げます。文章題をうまく解けない子どもの多くが数に関するスキーマが少なくか、そもそも誤っている可能性があります。
数のスキーマは、日常生活で生まれます。例えば、閉店間際の価格の割引、30%引きだといくら?スーパーで増量のお菓子を買ってみて、グラム数を確認するなど、生徒の皆さん、いろいろなチャンスで確認してみてください。
きっと、文章題がとけるようになりますよ。
生徒の皆さん、金融リテラシーを知っていますか?
「リテラシー」とは知恵や能力のことです。
昨日は、2年生の「総合的な探究の時間」に、財務省の財務事務次官の方が3名来校し、生徒の皆さんに、「金融リテラシー」についての講義をしてくれました。
「金融リテラシー」とは、お金についての知識や判断力を意味していて、金融リテラシーを身につけることは生きていくうえでとても大切であるとのことでした。
生徒の皆さんの中には、金融リテラシーは縁のないものと思う人もいるかもしれません。しかし、金融リテラシーはどんな人にも必要な能力だそうです。
「投資で資産を増やす」というと、資産の多いお金持ちの人だけに関係するものと考える人もいるかもしれません。また、「金融トラブルを避ける」「高金利の借入をしない」などは、どのような人にも当てはまる生活に必要な判断力です。
金融リテラシーを高めると、投資詐欺などの金融トラブルの被害にあいにくくなり、「短期間で資金が数倍になる」「限られた人だけが参入できる」などは、投資詐欺でよくある勧誘のトークにひっかからないとのことです。
金融リテラシーのある人なら「おかしい」と感じ、だまされることはないでしょう。投資詐欺の手口に気づかず、だまされてお金が戻らなくなるような被害を避けるためにも、最低限の金融リテラシーを持つことは重要です。
人生にはさまざまなライフイベント、結婚式等があり、それぞれに多くの資金が必要です。必要な資金を効率的に準備するには貯蓄だけでなく、節約や収入を増やすなどの行動を継続しなければなりません。金融リテラシーに基づく合理的な判断ができれば、お金のストレスの少ない生活を送れるでしょう。
綾瀬市にチームの拠点を構えるB-Max Racing Team。昨年7月に特別講演にお越しいただきました。レーシングドライバー松下選手、総代表の組田様ともに、「夢をもつ」ことが大切であると力説されていましたね。
本校での特別講演後、綾瀬市と「綾瀬市の活性化に向けた連携協力に関する覚書」を締結して、両者が密接に連携してモータースポーツを軸とした地域の活性化に取り組んでいくことになりました。
3月中旬まで市役所庁舎にてレーシングカーの車両展示が行われることになり、その初日となる2月4日(土)のオープニングセレモニーには、200名を超えるファンが綾瀬市役所に駆け付けました。松下選手のサインをもらうために、早い人は3時間以上前から並んでいたそうです。ぜひ皆さんも機会があれば車両の実物を見て、その技術の高さを感じてほしいと思います。
さて先日、1年生の総合的な探究の時間「綾瀬市をプロデュース」の発表がありました。子育て、魅力発信、商業施設、公園整備など、いろいろな切り口による提案がありましたが、綾瀬市が誇る工業についての発表がちょっと少なかった感じがします。
市内にはB-Maxさんをはじめ、世界に誇る技術を持った工場がたくさんあります。また皆さんの身近にあるものに、きっと綾瀬市内の工場が作った部品類が入っているでしょう。生徒の皆さんにはそのような視点を持って、もう一度綾瀬市を考えてもらえるといいなと思っています。
生徒の皆さん、「ぶっちゃけ」「なにげに」「ちがくて」「半端ない」、こういう言葉つかっていますよね。
ふだん話す言葉が、実は社会で十分に定着していない「新しい表現」の場合もあります。
文化庁が毎年行う国語世論調査で、「あたらしい表現」が明らかになるのです。
「半端ない」を使う人は46.4%、10年前の倍以上に増えました。もともとは「中途半端でない」や短くした「半端じゃない」といった言い方がつかわれてきました。
でも、2018年サッカーのワールドカップで活躍した大迫勇也選手をたたえる言葉として「半端ない」が使われ広まったそうです。
「なにげなくそうした」を「なにげにそうした」と言う人は47.1%、「正直なところ」を「ぶっちゃけ」と言う人は41.4%、50代以下では半数以上の人が使っているそうです。
「そうではなくて」を「ちがくて」と言う人は20.2%でしたが、30代以下では40%を超えているそうです。
多くの新しい表現が、先に若い世代から広まっていることがわかりますね。
言葉は時代とともに新しい表現が生まれたり、意味が変化したりします。
そうした移り変わりにも、生徒の皆さんに関心をもって欲しいと感じています。