更新日:2024年2月20日

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学校だより 2月号

安心安全な学校づくりのために

 今年度、学校だよりにこの欄を設け、校内で行ってきた不祥事防止への取組みについてお知らせしてきました。この1年間、不祥事防止会議や研修を継続して行ってきたことで、指導上気になる言葉かけや支援方法について、教職員の「気づき」のアンテナが高まり、指導改善に向けた積極的な発言につながっていくようになりました。今後も一人ひとりの教職員が自分ごととして不祥事防止の意識を高め、日頃の指導や支援に生かしていくことを確認しました。

『情報のバリアフリー』に、御協力を!!

 「聞こえない、聞こえにくいってどういう障害?」聴覚障害は、「見えない障害」と言われています。「見えない」というのは、「見た目からは、聴覚障害があるかどうかがわからない」ということです。私自身も聴覚障害の当事者です。また、周りから見えないというのは、どんな困り感や不便があるのか容易には分からないということです。聴覚障害者は行動に制限はありません。だから、自分の足でいろいろな場所に移動できます。しかし、当事者の方々のコミュニケーション手段は様々で、手話が分からない人は、参加したイベントに字幕などの文字情報が必要になります。また、手話が必要な人は手話通訳が必須になります。つまり、「聴覚障害は、行動に制限はないが、行動の動機となる様々な情報にアクセスできない障害」とまとめることができると思います。聴覚部門に在籍しているお子さんたちは、校内外の色々な活動やイベントを十分に楽しんだり、満喫したりするために手話、音声、口形の提示、字幕、写真など様々な情報保障や視覚支援があらゆる場面で必要になります。今後とも、こうした『情報のバリアフリー』に、御協力をどうぞよろしくお願い致します。

聴覚部門長 浅井 与志野(あさい よしの)

視覚部門研修紹介

 視覚部門の教員が実施した『歩行』に関する研修をお伝えします。3学期は歩行訓練士の資格がある教員の指導のもと、次の二つの体験をしながら手引き歩行の研修をしています。
①校内の階段の昇り降り ②駅のエスカレーターの昇り降り
 エスカレーターは手すりの動きをしっかり把握することができれば、昇降時に足を踏み出すタイミングがわかることに気がつきました。階段は目を閉じると手引きをしてもらっていても、自分の歩幅と階段の幅が合っているのか不安になり、テンポよく進んでいても途中で足の動きを止めたくなってしまいました。階段の終わりは声で教えてもらえることがわかっていても、その前に不安になり、やはり、足を止めてしまいます。降りる際は、階段を踏み外すのではないか。という恐怖心が出てきます。
 体験を通して、児童生徒を安全に手引きする際に意識しなければいけないこと、手引きの際の教員の位置などを再確認することができました。今後も手引きする側、手引きされる側、両方の経験を積んでいき、手引き歩行研修を継続していきたいと思います。

視覚部門長 保村 聡美(やすむら さとみ)

 

学校だより2月号(PDF:280KB)

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