更新日:2024年2月26日

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よこひな通信令和6年3月号

「あいさつ」

管理職イメージ

 

副校長鈴木

毎日、学校の廊下を歩いていると「おはようございます」「こんにちは」と、生徒の皆さんから声をかけてもらえます。もちろん、私から声をかけることもあります。あいさつをすると、声をかけることで相手の体調や、どんな気分かなということが少しわかりますし、あいさつのような短い言葉を交わすことで、そのあとの会話のきっかけにもつながると思います。

このあいさつという言葉を漢字で書くと「挨拶」と書きます。普段、あまり使わない、少し難しい漢字ですね。そして、この「挨拶」という漢字には次のような意味があります。

「挨」…「軽く前に押す」「心を開いて近づく」

「拶」…「相手に迫る」「すり寄る」

「押す」と「迫る」で押し合うということですから、要約すると自分の心を開いて、相手の心に近づいていくという意味になります。あいさつは短い言葉ですが相手との距離を縮めて、そのあとのコミュニケーションをスムーズにする効果があります。

そもそも「おはようございます」や「こんにちは」といった言葉には、相手を思いやる気持ちがもとになっているのです。

「おはようございます」の由来は歌舞伎とされていて、歌舞伎役者の準備には時間がかかるため、公演が始まるずっと前から到着して準備していたので、その役者に対して「お早いお着きでございます。朝早くから大変ですね。」という言葉が変化して今の形になりました。

「こんにちは」は「今日は、ご機嫌いかがですか」「今日は、よいお天気ですね」といった言葉が、明治時代の教科書に「今日は」以降が省略されていて、そのあと世の中に広まっていったそうです。

どちらの言葉も、今は短い言葉で表されていますが、相手を思いやって言葉をかけるというのがあいさつの始まりです。いろんな場所に行って人と会えば、まずは挨拶から一日が始まります。ただ言葉を口にするのではなく、相手を思いやる気持ちを込めて、いつも自分からあいさつをしてみてはいかがでしょうか。きっと、相手を思いやるという気持ちは通じて、学校生活や社会に出て仕事をするようになっても役に立つはずです。

気持ちよく、元気に、歩いていたら立ち止まって、はっきりと大きな声であいさつをする。きっと、あいさつした相手も、気持ちよく挨拶を返してくれますよ。

 

9期生、ご卒業おめでとうございます

令和3年4月、あどけない顔で入学してきた9期生。コロナもまだ終息が見られず、手洗い・消毒・ソーシャルディスタンスが当たり前の時代でした。『この先どうなるんだろう』という不安より『ひなたやまってどんな学校だろう?』『友達できるかな?』『部活が楽しみ!』という期待の方が大きかった1年だったと思います。

9期生_入学記念撮影19期生_入学記念撮影29期生_入学記念撮影39期生_入学記念撮影4

2年生の5月、初めての宿泊学習で足柄ふれあいの村に行きました。初日はあいにくの雨。傘をさしながらの小田原フラワーガーデン散策が、懐かしいです。夜も雨天のためキャンドルファイヤーになりましたが、ダンスなどで大盛り上がりしましたね。夜もぐっすり眠りました。

9期生_宿泊学習19期生_宿泊学習29期生_宿泊学習3

通称『よこひな祭』は、3年間とも『NewYokohinaWeek!』になり、流行りのBTSダンスや得意分野等の動画撮影をし、鑑賞会も大盛況でした。今年度の『模擬店』も最上級生らしく、後輩をリードして楽しみました。

3年間続けた9期生ならではのイベント『夏祭り』や『新年会』も、自分たちで企画・運営し、クラス・学年での団結力がつきました。

3年生の4月、静岡に修学旅行に行きました。事前学習で静岡の自然や風土を学び、初日こそ大雨でしたが、2日目以降は好天に恵まれ、静岡を満喫しました。3日間、仲間と寝泊まりすることで9期生_修学旅行写真、更に良い経験と思い出ができました。

9期生は一歩ずつ一歩ずつ進む学年でした。これからも自信をもって、自分のペースで進んでください。ご卒業、おめでとうございます。みなさん、一人ひとりがスターです。

株式会社ニコンつばさ工房の見学に行ってきました

1月23日(火曜日)に第3回保護者対象進路見学会を実施しました。今回の見学先は「株式会社ニコンつばさ工房(特例子会社)です。

株式会社ニコンつばさ工房は株式会社ニコンの特例子会社として、「ものづくりは人づくり」をモットーに、保護シールカットや名刺印刷、データ入力やPDF化などの作業を行っています。基本的に一日を通して座って行う作業で、始業時刻は8時30分、終業時刻は17時5分と、いかに集中して持続的に働くことができるかということが求められる職場です。

20年以上継続して勤めている社員さんもおり、より長くより安定した働きをしている会社だと実感できました。社内で工夫しているのは、手順書を構造化したり、個々の能力レベルを可視化するために技能マップを用いたりすることです。また一人ひとりの業務日誌で一日の出来事の振り返りや個人の目標を設定して、仕事と向き合うことを行っていました。

参加した保護者の方からは「(社員の方が)集中し、落ち着いて仕事に取組まれている姿が印象的」「家庭でも役割を持たせることで、将来の自立につながると感じた」といった感想をいただきました

令和5年度作業学習報告

本校の5つある作業学習の今年度の様子を報告します。

オフィスサービスニット

パン袋、名刺、クッキー箱作りなどの作成を行っています。受け取った方に喜んでもらえるように心を込めて取り組んでいます。今年度から『株式会社カラー瀬谷事業所(B型)』へ派遣作業を実施しました。アニメキャラクターなどのアクリル板の保護紙をはがす作業やキーホルダーチェーンをつける作業があり、毎回生徒たちは意欲的に取り組むことができました。

 

オフィスサービスユニット作業風景1オフィスサービスユニット作業風景2オフィスサービスユニット作業風景3

グリーンサービスニット

今年度から、校内の畑や花壇で、野菜を栽培しています。まずは土作りです。ふるいを使って土をふるい、石を取り除く作業から始めました。落ち葉や雑草で作った腐葉土と混ぜて土を作っています。

2学期には、畝を作って、ダイコンの種を蒔いて、大切に育てました。3学期に収穫をして、給食に提供することができました。とても美味しかったです。

グリーンサービスユニット作業風景1グリーンサービスユニット作業風景2グリーンサービスユニット作業風景3

ハウスワークニット

作業着干しやたたみ、白衣のアイロンがけなどを行っています。また、飲み終わった牛乳パックの箱詰め、ペットボトルキャップの袋詰め、ベルマークの整理等に取り組みました。今年度は10周年記念品として今まで積み立てていたベルマークの点数で、ストップウォッチやジャベボール、ミニコンプレッサーを購入することができました。

ハウスワークユニット作業風景1ハウスワークユニット作業風景2ハウスワークユニット作業風景3

ビルメンテナンスニット

今年度は、近くの老人ホームの窓清掃を受注し、派遣作業に行きました。緊張した面持ちでしたが、自分の仕事に責任を持ってキビキビと作業を行いました。また、例年参加している清掃技能検定は、県内20校が集まり、体育センターで開催されました。日頃の練習の成果を存分に発揮することができました。

ビルメンテナンス作業風景1ビルメンテナンス作業風景2ビルメンテナンス作業風景3

フードサービスニット

製パンや製菓の作業を通して、「身だしなみ」や「声をかけ合って協力すること」、「仕事をする上で必要な体力」等、『働くために必要な力』を学びました。また、販売や接客を通して、「言葉遣い」や「気持ち良い挨拶」、「困ったときの相談」等の大切さを実感できました。

下瀬谷地域ケアプラザ、近隣の高校、本校ピロティでの地域販売、本校生徒販売に加え、全校分の給食用のナンを2回作る等、様々な活動に取り組みました。

フードサービスユニット作業風景1フードサービスユニット作業風景2フードサービスユニット作業風景3

NPO法人中央支援会との連携

横浜ひなたやま支援学校は、NPO法人中央支援会と連携を図り、作業学習を展開しています。

中央支援会は、障害のある方の社会参加促進に関する事業を行っており、野菜やパン作りに必要な食材などを学校に提供することで、販売や流通の体験を生徒に還元しています。

また、作業環境や生徒への指導についてもアドバイスをいただき、生徒にとって刺激ある授業づくりの協力をしていただいています。

ひなたくん  ひなともくん  ひなむし

ダイジェスト版(PDF:491KB)

 

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