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更新日:2024年1月24日

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校長だより

Vol.9【学校説明会を終えて~地域連携委員の生徒に聞く~】(令和5年12月18日)

横浜国際高校(YIS)地域連携委員会は、中学生及びその保護者対象の学校説明会で、司会、英語による学校説明、校舎案内等をしています。夏から始まった今年の学校説明会も12月9日(土曜日)で終わりました。今回は、今年度の学校説明会に携わった地域連携委員の生徒たち(国際科3人、IBコース2人)にインタビューしました。

学校説明会では、司会及び説明担当の生徒が、進行・発表だけでなく、説明会の最後に、「なぜ自分はYISを志望したのか」「YISでは英語や論文にどう取り組んでいるのか」等について、一人で聴衆にスピーチする場面があります。その場面を振り返って、どんな感想を持ちますか。

「YISの英語や論文について話したんですが、YISの魅力を伝えられたと思っています。自分がYISを志望した理由について、自分は英語が話せるからこのYISに入ったのではなくて、英語を話せるようになりたいからこの学校に入ったんですと話したら、会場にいる中学生は、不安が少し解消されたような表情をしていました。保護者の方も深くうなずいているのを見て、嬉しかったですし、良かったなと思いました。」(国際科生徒)

「私は中学生のとき、YISではみんな英語が話せるだろうなぁ、みんな海外経験がたくさんあるんだろうなぁと、不安を抱えていました。だから、今回は、中学生の不安を少しでも取り除ければいいなと思い、自分には海外経験がないことや高校に入るまでは英語がうまく話せなかったことなどについて伝えました。説明会が終わったあと、参加した中学生が私にいろいろなことを質問してくれて、中学生との距離が縮まったなと感じて嬉しかったです。(国際科生徒)

 

学校説明会で司会を担当

学校説明会で司会を担当する

 

学校説明会のプログラムの中に、地域連携委員会の生徒が、YISの学校生活について英語で説明する場面があります。その場面を振り返って感想を聞かせてください。

「私は中学まで、英語を公の場面で使ったり日常的に使ったりということがなくて、ただ授業の中だけで使うという感じでした。なので、今回、英語でプレゼンテーションすることも初めてでしたし、英語もあまり得意じゃなくて、怖気づいちゃうところもあるんですけど、今回の経験で気持ちが軽くなりましたし、緊張が解けたので、やって良かったなと思います。ただ、参加してくれた中学生のみなさんが話を聞きながらもっと楽しめるように、決まったセリフ以外にアドリブのような部分を増やせたらもっと良かったかなと思っています。」(IB生徒)

「私は学校説明会で英語のプレゼンをしたことについて2つの感想をもっています。1つは、中学生の方たちにYISの魅力を伝えられて良かったなということで、もう1つは、自分の成長を感じたことです。YISの魅力については、私のような生徒が英語でプレゼンしているということ自体がYISの魅力なので、それができて良かったなと思っています。自分に対する評価という点では、英語を公の場で話すということが今まで全然なくて、最初は、ずっと原稿が第一で、なかなか自分の感情を込めることができなかったんですけど、何回も経験していくことで、最後の方は自分の話す英語に感情を込めることができたので、そういう点で、今回の経験を通して、自分も成長できたのかなと思います。」(IB生徒)

「私が学校説明会で英語のプレゼンをすることを決めた理由は、そもそも自分はステージに立って、みんなの前で話すのがあまり得意ではなくて、また、帰国生なので、日本語は苦手だけど、英語だからやってみようと思ったんです。最初はとても緊張していたんですけど、だんだん、聞いている中学生も緊張しているのが見えて、お互い緊張しているのがわかると、なんか自分も安心する感じがして、最後の方は今までのステージフライトみたいなものがなくなりました。全体を通して思うことは、自分が帰国子女でずっと海外に住んでいたことを言ってなかったということです。私は日本語が全然できなくて、私はそのことを中学生や保護者の方にもっと知ってもらいたかったです。YISにはダイバーシティがあることを。私の周りにも海外に住んでいた経験が多い人がいるんですけど、みんな日本語の難しさに苦労していて、そういう生徒がYISには多くいて、そういう人たちも、みんな頑張っているから心配しないでいいよということを強調したら良かったなと思っています。」(国際科生徒)

「私は英語のスピーチは経験していて慣れていたので、今回もできると思って希望したんですけど、やはりスピーチとプレゼンは違っていて、違うところは、スピーチは自分のためにするけど、プレゼンは聞いてくれている人のためにするので、自分が話していることが、聞いてくれている中学生に対してすごく重い責任があるということでした。プレッシャーは大きかったんですけど、今回終えてみて良い経験になりました。」(国際科生徒)

学校生活プレゼン

英語でYISの学校生活についてプレゼンします

今年度の学校説明会を終えて、いまの気持ちを教えてください。

「去年1年間、YISで過ごしてみて気づいたことがあって、YISってとても魅力のある学校だと思うんですけど、入試の倍率とか見るとあまり高くなくて、それは魅力が伝わっていないからだと思ったんです。だから、2年生になって学校の広報に携わりたいと思って地域連携委員会に入って委員長に立候補しました。そして学校説明会をはじめ、いろいろなことに関わらせてもらって、YISの魅力を話すことができたのは、良かったな、嬉しいなと思います。」(国際科生徒)

「最初この役割を受けたときは、2年生のIBの先輩が所用で来られなくなって、その代役というかやるしかないという状況の中でやったので、大丈夫かな?みたいな感じで、心配が勝っていました。でもやってみて、参加された方から、プレゼンすごかったね!とか、IBに行ってみたくなりました!と聞いたときは、良かったな、責任果たせたなという思いで、今は達成感というより安心感が一番あります。」(IB生徒)

「私がYISに入りたいなと思ったきっかけが中学の時に参加したこの学校説明会でした。先輩たちが英語で学校生活を紹介されているのを見て、あっすごいな!と思いました。生徒が英語で話してしているのは他の学校ではなかったですし、すごく印象的でした。YISに入ったら、私もああいうふうに流暢に英語を話せるようになれるかなと思いましたし、学校説明会に強く影響を受けた部分があって、もしYISに入れたら、来年自分もやってみたいと思っていました。実際、今回英語での発表を担当して、やっぱり私は帰国子女でもないですし、英語が得意というわけでもなかったので、本当に原稿づくりから発表のしかたまですごく大変な部分がありました。去年の先輩はあんなに上手だったのに、今年は自分がそれを上手に中学生に伝えられるか心配だったんですけど、何回も練習を重ねて、先輩や友達からアドバイスももらって、去年と比べてはわからないんですけど、十分に伝えられたかなと思っています。」(IB生徒)

「私はホントにこの学校に入れて良かったなと思っていて、周りに今までの経験を共感してくれる友達もいっぱいいるし、みんなすごく優しい。わからないことをすぐ教えてくれる友達が周りにいて、先生も優しいですし、とてもいい学校なのに、倍率が高くないので、学校説明会で中学生にプレゼンして、これが人気につながるように貢献できたらいいなと思っています。」(国際科生徒)

「先ほどと重なりますが、学校を説明することの責任の大きさを感じていたので、原稿づくりも自分たちでやったんですが、これまでより良くしたいとリニューアルして、YISの魅力をもっと知ってもらいたいと思って、何度も何度も練り直したりしました。そうして考えていく中で、自分自身がYISという学校の魅力にあらためて気づくこともあって、それで自信をもって説明できましたし、これまで以上に横浜国際に誇りを持てるようになって良かったなと思っています。」(国際科生徒)

 

説明会前の吹奏楽部の演奏

説明会前に吹奏楽部の演奏も(11月25日)

最後に、YISをめざして頑張っている中学生に、みなさんからメッセージをお願いします。

「高校は義務教育じゃないので、何が正しくて何が間違っているか、他の人から言われるのではなく、自分で判断しないといけないところだと思います。」(国際科生徒)

「こんなにいい学校なのに、倍率がそれほど高くなくて行けるのは、受検生にとっては有利だと思う(笑)ので、頑張ってほしいと思います。」(IB生徒)

「去年受検生だった頃は、受検前はホントに不安しかなくて、それはどんなに勉強しても消えないと思うんですけど、私は結構睡眠時間を削ってしまい、それが習慣づいてしまって、高校生活にも影響が出てしまっているので、受検生の人たちは早寝早起を崩さないでほしいと思います。」(IB生徒)

「中学では英語を活発に話そうとすると恥ずかしいというかちょっとおかしいみたいな目で見られた経験が私にはあります。でも、横浜国際ではまったく別の世界があって、英語を話したいという気持ちにフタをしないでいい世界があります。横浜国際で今まで経験したことのない授業を受けてもらいたいと思います。」(国際科生徒)

「中学の皆さんはみな自分の将来に夢を見ていると思います。その夢を叶える第一歩が横浜国際高校であると私は思っているので、自分の夢を叶えるために、横浜国際に来て一緒に勉強できたらいいと思います。」(国際科生徒・地域連携委員会委員長)

 

1年間、学校説明会の運営を担ってきた地域連携委員の生徒のみなさん、ありがとうございました。説明会の中にも、今回のインタビューの中にも、横浜国際(YIS)らしさがいろいろなところに感じられました。これからも進化を続けながら、YISらしい学校説明会を続けていってほしいと思います。

 

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