横浜国際高等学校 > 在校生・保護者の方へ > 校長だより(Vol.13)【オーストラリア・台湾姉妹校訪問を終えて】
更新日:2024年5月21日
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横浜国際高校(YIS)の海外姉妹校交流は、この3年間、コロナ禍で中断していましたが、受入については令和6年1月に韓国姉妹校が本校を訪れて再開し、訪問については令和6年3月~4月に本校生徒がオーストラリアと台湾を訪れて再開しました。今回は、豪州アルバニーのべセル・クリスチャンスクールを訪問した15名の生徒から1人、同じく豪州パースのケアリーバプティストカレッジを訪問した15名の生徒から1人、そして台湾の葳格国際学校を訪問した20名の生徒から1人、計3人の生徒に話を聞きました。
「まずは無事に帰ってこられて安心しています。2週間のホームステイや交流はあっという間で、すごく楽しくて、最終日の朝は、別れるときに、みんな「せっかく仲良くなってきたのに」「もっと居たかったぁ」という声がすごく多くて、みんな泣きながら帰ってきたりして、すごく良い思い出になりました。」(豪州アルバニー)
オーストラリア・アルバニー
「4年ぶりの姉妹校訪問で、30人の生徒がオーストラリアに行くということで、引率してくれた先生とか、これまで準備してくれた先生に感謝したいなという気持ちです。そして、日本とオーストラリアの文化の違いとか、やはり行ってみないと分からないことが学べたので、良い経験になったと思います。」(豪州パース)
「台湾ではまずは地震というハプニングがあって、ホント無事に帰ってこられて良かったです。3年生は昨年修学旅行で台湾を訪れたんですけど、その時よりも、より現地の方々と関わる機会が多くて、台湾の方々のあたたかい人柄に触れて大好きになりました。受験が終わったら、今回姉妹校訪問に参加した3年生でまた台湾に旅行に行こうって話しているくらいです。」(台湾)
「ベセルがアルバニーという都市にあって、アルバニーは西オーストラリアの南端の海に面した都市で、すごい田舎町で、自然が豊かでビーチとか海とかすごくキレイで、のんびりとした感じの空気が好きだな感じました。現地の人とかホームステイ先の人もみんな優しくて、想像以上の歓迎ムードで、もてなしがあって、すごく嬉しくて感動しました。ベセルのクリスチャンスクールが幼稚園から高校2年生まで、結構幅広い年齢の子がいて、いろんな人たちと話すことができました。小さい子だとやはり英語がとても速かったりとか、年齢が高くなるにつれて話す内容が増えたりとか、いろいろそれぞれ違いはあったんですけど、たくさん経験できたのがすごく良かったなと思います。」(アルバニー)
「私のホームステイ先のホストシスターの子が、英語でゆっくりしゃべってくれて、それはたぶん私たちのためだと思うんですけど、それと、パースはアルバニーに比べたら都会なんですけど、本当に海もキレイで、けっこう山も多くて、野生のカンガルーなんかも家で見られたりとか(笑)、日本では体験できないことも体験できました。行った時がちょうどイースターと重なっていて、学校でイースターのイベントみたいのもやっていて楽しかったです。
あと、向こうの生徒みんなが日本大好きで、日本のことに興味を持って、日本の文化についても質問してくれて、なので日本の文化を説明するというのがちょっと難しくて、それも勉強になりましたし楽しかったです。」(パース)
オーストラリア・パース
「今回の姉妹校訪問では、台北と台中を訪れたんですけど、特に印象に残ったのが台中でのホームステイです。生徒それぞれがホストファミリーと過ごして、各々たくさんの思い出をつくっていました。私たちのためにたくさんの準備をしてあたたかく迎えてくださったことが、本当に嬉しかったです。台中から台北に戻るときは、もうみんな別れを惜しんで号泣して、ホストファミリーと過ごした4日間がいかに濃い時間だったかということをあらためて実感しました。」(台湾)
「ひとつは事前の準備かなと思います。向こうの人も私たちを受け入れるためにすごくいろいろ準備して、行ってからもゆっくりしゃべってくれたり、いろんな経験をさせてくれたりして、すごく嬉しかったです。それと、文化交流だし姉妹校の交流だから、こちらからも提供できることが大事だと思います。今回はプレゼンとパフォーマンスということで、日本文化の紹介で日本の伝統的な踊りとかを紹介したんですけど、その準備はいろいろ大変だったけど、みんなで協力して、向こうでもけっこう盛り上がって、関心持って聞いてくれた子が多かったので、やはり準備をしっかりやっていくのが大事だなと思いました。もうひとつは、姉妹校交流だと他の留学などとは違って、複数人で学校の代表として行くから、アルバニーだと15人がお互いに準備で協力することが大事だなと感じました。向こうでもいろいろ困ったことがあるとお互いに相談したりとか、プレゼンとかの発表もお互い協力したりしてやったからこそ、うまく成功したかなと思ったので、YISで一緒に行く同じ立場の生徒と協力することが大事かなと思います。」(アルバニー)
「やはり事前準備がとても大事だなと思います。迎えてくださっているお礼として、私たちも何か準備をしなければいけないし、もう1つは、せっかくの姉妹校交流だから、やはり英語で話す努力、何でも自分が伝えたいことは頑張って話してみようという姿勢が大事だなと思います。私はホームステイ先で山火事とかハプニングがあったんですけど、そのとき自分は何を思っているかとか、こういうことをしてほしいとか、そういう大事なことを英語で伝えないと向こうの人もわかってくれないし、だから頑張って伝える意識が大事だと思います。」(パース)
「現地の方々があたたかく歓迎してくださることがあたりまえではないということを思いかえさなければいけないと感じました。台湾と日本は歴史上深い関わりがあると思います。その中で日本に対して良い印象を抱いている人がすべてではないというのをちゃんと理解して、受け入れてくださっていることへの感謝を忘れないようにしたいなと感じました。」(台湾)
台湾
「アルバニーのベセルとYISは姉妹校として昔から伝統的なつながりがあって、お互い親密な関係が続いているのは、今までの先輩たちが受け継いできた良い交流があったからだと思うので、もし参加するなら、そういう意志を受け継いで、準備とかもしっかりして行ってくれることが大事だなと思います。でもそれだけではなくて、全力で楽しむこととか、この経験を最大限自分で生かすというアクティブな気持ちが大事だと思うので、参加したいなと考えている人がいたら、積極的に今からどんどん準備して頑張っていってほしいと思います。」(アルバニー)
「2週間という短い期間でしたけど、いろんな人と交流できたし、やはり現地に行かないとできない貴重な経験ができたので、日本だけではなくて、オーストラリアとか台湾だとか、実際に現地に行って何かを学びたいという気持ちがある人は絶対に姉妹校交流に行ってみてほしいと思います。」(パース)
「私は姉妹校交流の一番の強みは、国を超えて同年代の友人がたくさんつくれることだと考えていて、特に台湾は、なかなか現地でホームステイをする機会がないと思うので、「中国語が伝わらないかも」とか不安に思う人もいるかもしれないんですけど、ぜひ積極的に参加してほしいなと思います。それと、もし中国語が通じなくても何とかなるなというのは感じて(笑)、言葉が通じなくても、伝えようという気持ちがあれば、けっこう伝わるものだなと思ったので、そこは恐れずにどんどんチャレンジしてほしいなと思います。」(台湾)
生徒たちは、現地の人々があたたかく迎えてくれたことの嬉しさを話してくれました。と同時に、それはあたりまえのことではなく、過去から培われてきた信頼や信用のもとに成り立っていること、そして事前の準備や協力が大切なことも話してくれました。姉妹校訪問の大切な精神が、また新たな世代に引き継がれたことを実感するインタビューでした。
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