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更新日:2022年9月30日

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「『祈り』よ届け!」常陸の空へ 040912

~東関東吹奏楽コンクール~

今回は、9月10日(土曜日)に茨城県水戸市で行われた「第28回東関東吹奏楽コンクール」に出場した吹奏楽部の様子をお伝えいたします。

本校吹奏楽部は、昨年に引き続き2年連続東関東進出。県での高評価を引っ提げて、前回を上回る3位以内(※東日本学校吹奏楽大会出場権)を目指しての出場です。

  • 吹奏楽コンクールは編成人数によって部門が分かれており、本校吹奏楽部は「高等学校の部B部門」に出場しています。「B」部門の最上位大会は「東日本学校吹奏楽大会」です。

吹奏楽部は前日午後、貸切バスにて学校を出発。途中ひたちなか市のホールを借りて最終調整を行った後、現地入りして当日に備えました。

当日は前半・後半の2部構成となっており、その間に「客席入れ替え」があることから、私は本校の演奏順に合わせて後半の部を観覧いたしました。終始、場内アナウンスで「厳正なコンクールの場」であることを強調し、携帯電話もマナーモードではなく「電源オフ」の徹底。併せて感染防止対策も踏まえ、飲食は水分補給や飴ガムを含めて厳禁とするなど、とても尊い舞台であることを感じるに十分な空気が、会場を包んでいます。

それでも、一昨年は中止、昨年は無観客であったことを考えると、観客を入れての開催ができたことは、出場する生徒たちにとって、とても良い経験ができているわけで、そのための関係者の方々の事前準備や運営の苦労を察するに余りあるところ。心より感謝申し上げます。

事前準備といえば、出場する各学校も同様。本校も、生徒たち本人はもちろん、それを支える保護者のご家庭での取り組みを含め、細心の注意を払っての1か月間。また、特に前週が手児奈祭(文化祭)であったこともあり、指導されている平山貴史先生や顧問教諭陣も、調整に体調管理、コロナ対策も気遣いながらの、緊張の日々でした。

部員たちはそれぞれの工夫と声かけのもと、東高吹奏楽部らしい行動力で、当日に向かうことができました。

演奏は14時42分定刻に開始。

楽曲は『無辜(むこ)の祈り 奇跡の一本松~再び海へ~ほんとうの幸福』

この場で何回か触れさせていただいたように、波の音から始まるこの楽曲は、東日本大震災とその復興が題材となっているもの。舞台に上る30人と、それを支えた他の部員たち…東高吹奏楽部全員の想いを一つにした渾身の演奏によって、当時、沿岸部を中心に被災地となった茨城の地に、『祈り』を届けることができました。

 

演奏を終えて審査を待つホール

 

17時45分、出場校全ての演奏が終了。私も本校を含めたレベル高い東関東本選の演奏を堪能し、高校生のパワーを感じつつ、結果連絡を待ちました。結果は望んでいたものには届きませんでしたが、3年生は一人一人が「最後の瞬間まで全力を尽くす」ことを、その姿で実践してくれました。下級生たちは、今年3年ぶりに「出場校の互いの演奏を聴きあう」ことができるなど、「この景色を見ることができた」ことが、何事にも代えがたい「伝統の力」の素材を得た、とても価値ある「挑戦」であったと思います。

私も着任半年で、吹奏楽部をはじめ多くの「本校生徒の真剣勝負の場」に立ち会うことができて、とても幸せでした。みんな、本当にありがとう。

これで、本校75期生3年生各部の公式大会はすべて終了。それぞれの経験を糧に、進路等の「次の挑戦の場」へ進んでいきます。そして76期生を中心とした新しい代も、すでにスタートしております。

本校吹奏楽部の、すべての部活動の、そして本校生徒の今後に、ご期待ください。

 

東関東コンクールを終えて