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更新日:2023年9月4日
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川井真由先生は、神奈川県から推薦を受けて、令和5年4月からJICA(国際協力機構)の海外青年協力隊の一員として、ザンビア共和国に派遣されています。
ご無沙汰しています。(はじめましての人もいますね。)先日、「校長のつぶやき12」で紹介された川井です。3月まで向陽館で社会の先生をしていました。7月からは、アフリカのザンビアという国に来ています。
どうして向陽館の先生がアフリカにいるのか…というのは、いったん置いておくとして、今回は、ザンビアとあいさつについて紹介したいと思います。
まずは、ザンビアについて。「アフリカの国」と聞いて、みなさんはどの国を思い浮かべますか?正直、私も行くまでは「ザンビア?どこにあるの??」と思っていました。(恥ずかしながら、社会の先生でもそんな感じです。)
右にアフリカの地図を載せましたが、赤く塗られているところがザンビアです。アフリカの南に位置する国で、8つの国に囲まれた内陸国です。(ボツワナもちょっとだけ接していますよ。笑)
最近だと、サッカーの女子ワールドカップで、日本が最初に対戦したのがザンビアだったので、知っている人もいるかな?ザンビアの人もサッカーが大好きです。(私が道を歩いていて、日本人だとわかると「5-0(ファイブゼロ)」と笑顔で声を掛けてきます。笑)
ザンビアの文化や国民性なども、別の機会で改めて書きたいと思います。
次にあいさつの話をします。「校長のつぶやき12」にもありましたが、ザンビアの公用語は英語です。
しかし、それ以外にニャンジャ語やベンバ語、トンガ語、ロジ語といった7つの地方公用語があります。それもそのはず、ザンビアには73の民族が暮らしているんです。そのため、「公用語は英語」と言えど、地域によって話される言語が異なります。今回は、首都でよく話されているニャンジャ語のあいさつを紹介します。
「日本のあいさつを紹介してください。」と言われたら、あなたは何を紹介しますか?「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」の3つでしょうか。
冒頭にも書きましたが、ニャンジャ語の基本のあいさつは、“Muli bwanji?”(ムリブワンジ)、英語で言うと“How are you?”(「お元気ですか」)です。それに対する返事は“Nili bwino.Zikomo.”(ニリブウィーノジコモ)なので、英語で言うと、“I’m fine.Thank you.”(「元気です。ありがとう。」)となります。基本的には、どんな時間でもこのあいさつが使えます。しかし、ザンビアのあいさつのおもしろいところは、時間や場面で色々なあいさつがあるところなんです。
例えば朝なら、“Mwauka bwanji?”(ムワウカブワンジ。直訳すると「目覚めはどうでしたか?」、言い換えると「おはよう」。)と聞かれるし、ごはんを食べた後だと“Mwadya bwanji?”(ムワジャブワンジ。直訳すると「食事はどうでしたか?」)と言われ、授業が終わった後だと“Mwapunsira bwanji?”(ムワプンジーラブワンジ。直訳すると「勉強はどうでしたか?」)など、その時の状況に合わせて、あいさつが変化します。その都度、返事の仕方も変わるので、あいさつの度に「今のあいさつは何を聞かれたんだろう?」と、頭の中で「?」がたくさん浮かびます。
ニャンジャ語初心者の私には、もっとシンプルなあいさつの方が・・・と思うこともありますが、その人の状況に合わせたあいさつをする優しさや思いやりに、「あいさつ」の良さがあるのかも。
(2023年8月30日川井真由)