相模向陽館高等学校 > 学校概要 > まゆ先生のザンビアうるるんにっき > まゆ先生のザンビアうるるんにっき9
更新日:2023年12月20日
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川井真由先生は、神奈川県から推薦を受けて、令和5年4月からJICA(国際協力機構)の青年海外協力隊の一員として、ザンビア共和国に派遣されています。
”Mugone bwino.”(ムゴネブイーノおやすみなさい。)
年末年始の執筆が難しいため、前回から約1週間での投稿になりました。(次号は1月上旬を予定。)
校長のつぶやきで、校長の安否確認をしている川井です。(つぶやきを催促してすみません。)
うるるん9回目は、ザンビアで何をしているのか、について説明します。
「うるるんにっき2」で協力隊について紹介した際、私の仕事について簡単にお話しました。覚えていますか?
現在の主な仕事は2つあります。1つは「授業をすること」、そしてもう1つが「学校の経営を助けること」です。それぞれ具体的に紹介したいと思います。
今回はザンビアの授業についてです。
春は、出会いと別れの季節と言われるように、日本では、4月に新年度が始まり、3月に終わりを迎えます。
一方、ザンビアでは、新年度は1月に始まり、12月に終わります。もっと言うと、始まる日と終わる日は、国によって決められているので、公立もコミュニティ・スクールも、ザンビア中のすべての学校が一斉に始まり、一斉に終わります。2023年度は12月1日に終わりました。
向陽館は前期・後期の2学期制ですが、ザンビアの学校は3学期制です。だいたい、1~3月が1学期、5~7月が2学期、9~11月が3学期となっており、12月の現在は、3学期が終わった後の長期休みです。
年度の始まりや終わりは国によって様々で、同じアフリカでも11月と12月の2ヶ月間休みの国があったり、6~9月が休みの国があったり・・・。(興味がある人はぜひ調べてみてください!)まだ来て5ヶ月ですが、ザンビアの「1月始まり、12月終わり」「3ヶ月学校、1ヶ月休み」というサイクルは、シンプルで働きやすいなと感じています。
私は8月11日から本赴任(研修が終わって、それぞれの活動先に行くこと)となったので、3学期から加わりました。
9月は来ない先生の代わりに6・7年生の授業を担当し、新しい先生が加わってからは園児クラスの補助に回り、今度は園児クラスの先生が来なくなったので園児クラスを担当し・・・と、その都度、状況に合わせて授業をしていました。
先生はボランティアということもあり、突然来なくなることがあります。残念ですが、コミュニティ・スクールの厳しい現実です。
次に、学校の1日の流れは、右の図のようになります。(図が見えにくくて、すみません。)
「8時~10時授業」→「ブレークタイム(30分)」→「10時半~12時半授業」→「昼食(給食)(90分)」→「14時~15時半授業」→「放課」となります。ただ、これも状況によって変わります。
昼食(給食)の材料がないので、午前中で終わるという日も何度もありました。なかなか予定通りに進まないということもまた、課題の1つです。
授業の話をすると、11月からメインで担当した園児クラスでは、授業と言うより個別指導でした。
アルファベットやたし算の問題、塗り絵用の絵などをノートに書いて渡して、終わったら提出されたノートをチェックします。日本では丸付けですが、ザンビアでは正解に✓を付けます。与えられた課題に一生懸命取り組む姿、「先生、チェック付けて!」とウキウキしながら持ってくる姿、チェックを付けた時の嬉しそうな顔など、園児との触れ合いに日々胸がいっぱいになります。
ザンビアで園児の先生をするなんて思ってもみませんでしたが、何ものにも代えがたい貴重な体験をさせてもらっています。
結局、授業以外の話が長くなってしまいましたね。次回はもう1つの仕事「学校の経営を助けること」についてお話したいと思います。
少し早いですが、皆様よいお年をお迎えください。
(2023年12月15日川井真由)