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更新日:2024年12月24日

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まゆ先生のザンビアうるるんにっき27ザンビアにっき

川井真由先生は、神奈川県から推薦を受けて、令和5年4月からJICA(国際協力機構)の青年海外協力隊の一員として、ザンビア共和国に派遣されています。

Tayamikira!”(タヤミキーラ/“ありがとうございます”)先生
例年よりはやく雨季が始まった!…と喜んだのも束の間、連日の快晴と暑さに、クリスマスプレゼントは「雨と涼しさ」をお願いしたい川井です。(サンタさんって何歳まで来てくれるんだろう?)

今回は、先日、子ども達と行ったイベントについてお話します。

クリスマスのイベント

日本では、文化祭や体育祭、遠足などたくさんの学校行事があります。では、ザンビアでは…どれもありません。クリスマス
そもそも、体育や音楽、図工などの実技科目は「CTS(Creative Technology and Science)」という1つの科目にまとめられており、日本のように活発に行われている訳ではないのです。

では、子ども達は実技が嫌いかというと、そうではありません。
好きなスポーツを聞くと、男女問わず大半の子どもが「サッカー」を挙げ、コンパウント内の至る所で、大人も子どももサッカーをしている姿が見られます。
音楽は教会で賛美歌を歌う習慣があり、皆歌手レベルで歌が上手です。ノートの端に落書きがあるのは日本と同じで、お絵描きが好きな子もたくさんいます。

 

そこで、今回は「クリスマス会」と題した発表会をすることにしました。サンタさんとトナカイ

発表内容は、ザンビアの歌とダンス、聖書の一説を読む、日本の歌と寸劇です。

11月の頭から練習を始め、約1ヶ月毎日練習しました。日本の歌は「あわてんぼうのサンタクロース」と「赤鼻のトナカイ」です。(のちに、赤鼻のトナカイは日本の歌ではないことを知りました。)
日本では定番の歌ですが、子ども達はサンタクロースもトナカイも知らないので、折り紙でサンタクロースとトナカイを作り、歌詞を英語で説明して、なんとか歌の意味を理解してくれました。

寸劇は、日本の昔ばなしから、助け合うことや人を思いやることを学んでほしいと思い、「わらしべ長者」を英語で行いました。最初は慣れない日本語の歌詞と英語のセリフに四苦八苦していた子ども達も、練習を重ねる中で自信を持って、発表できるようになっていきました。

た、劇の小道具は下絵を描いて渡し、子ども達に色を塗ってもらい、作成していきました。

 

12月7日(土曜)本番当日、晴れ舞台に向けて、それぞれおしゃれをしてきた子ども達は、準備万端です。
発表場所が学校から離れていたのでバスをお願いしていたのですが、朝現れず。慌てて代わりのバスをお願いしたものの、発表会場へ行く途中でパンク…とアフリカならではの洗礼を浴びましたが、大人も子どもも動じることはなく、1時間遅れて、ぶっつけ本番のプログラムが始まりました。

多くのお客さんに見守られる中、園児~6年生までの子ども達は堂々とパフォーマンスを行いました。

寸劇「わらしべ長者*注)」は、欠席者により毎日配役が変わる中での練習でしたが、皆きちんとセリフを覚え、それぞれの役に徹していました。
あわてんぼうのサンタクロース」は、日本の子ども達が歌っているのではないかと錯覚するほど、きれいな発音で音程もばっちり。
時間の都合で「赤鼻のトナカイ」はカットしましたが、行きのバスの中みんなで元気に歌っていました。

 

無事、すべてのプログラムを終え、学校に帰るバスの中、子ども達はとても満足そうに、「楽しかった!」「またやりたい!」と、それぞれ感想を述べていました。バス
翌日からは、1ヶ月のターム休み(冬休み)です。

任期が3月下旬までなので、子も達と過ごすのも、あと約2ヶ月半となってしまいました。
私は子ども達にプレゼントを配るサンタクロースにはなれないので、子ども達の成長につながる活動を、あともう少し頑張っていこうと思います。

 

(2024年12月12日由)

わらしべ長者とは…(あらすじ)

何をやっても上手くいかない貧しい男が、運を授けて欲しいと観音さまにお願いをする。
すると観音さまが現れ、お堂を出た時に初めて手にした物を大切にして西へ行くようにと言われる。わらしべ長者

男はお堂を出たとたん転んで、一本の藁を手にする。それを持って西へ歩いていくとアブが飛んできたので、藁でしばって歩き続けた。
泣きじゃくる赤ん坊がいたので、藁につけたアブをあげた。すると母親がお礼にとみかんをくれた。

木の下で休んでみかんを食べようとすると、お金持ちのお嬢様が水を欲しがって苦しんでいた。そこでみかんを渡すと、代わりに上等な絹の反物をくれた。
男は上機嫌に歩いていると倒れた馬と荷物を取り替えようと言われ、死にかけの馬を強引に引き取らされてしまった。

やさしい男は懸命に馬を介抱し、その甲斐あって馬は元気になった。

馬を連れて城下町まで行くと、馬を気に入ったお金持ちが千両で買うと言う。
余りの金額に驚いて失神した男を、お金持ちの娘が介抱するが、それは以前みかんをあげた娘だった。

そのお金持ちは男に娘を嫁に貰ってくれと言い、男は藁一本から周囲に知らぬ者のない大金持ちになった。

 

ルビ付きのPDF版はこちら

まゆ先生のうるるんにっき27(PDF:302KB)

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