相模向陽館高等学校 > 学校概要 > まゆ先生のザンビアうるるんにっき > まゆ先生のザンビアうるるんにっき26
更新日:2024年12月5日
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川井真由先生は、神奈川県から推薦を受けて、令和5年4月からJICA(国際協力機構)の青年海外協力隊の一員として、ザンビア共和国に派遣されています。
“Mwadiera?”(ムワディエラ/“ごはん食べた?”(Muli bwanji?などの後に、よく聞かれるあいさつ))
連日30度超えの中、カフェで流れてきたワムのラストクリスマスに、頭と体が追い付いていない川井です。
(ザンビアではツリーはよく見ますが、サンタクロースは全然見ません。暑いのが苦手?)
今回は、ザンビアの果物を紹介したいと思います。
ザンビアは、暑い乾季、寒い乾季など季節による差はありますが、年間通して最高気温が25~30度、最低気温が10~20度と、過ごしやすい気候となっています。そんな気候が果物にとって良いのか、年間を通して、様々な果物が食べられます。
特に、季節を問わず売られているのは、リンゴ、みかん、バナナです。
日本と比べると、ザンビアの野菜や果物は全体的に少し固めで、リンゴはいつもシャキッとしています。
みかんは酸味が少ないので、ハズレがありません。
バナナは1本2.5~3クワチャ(15円程度)で売られており、もっとも身近な果物と言えるかもしれません。東部のチパタというところでは、モンキーバナナと呼ばれる小さいバナナが有名で、一般のバナナより、もっちりしていて、とても甘いのが特徴です。
このように、日本でもよく食べられている果物もとてもおいしいのですが、今回は季節限定のワイルドフルーツ(野生の果物)を紹介します。
ワイルドフルーツ・その1、マンゴー。
この時期、露店などで一番よく見られるのがマンゴーです。乾季の終わり(10月頃)から緑の固いマンゴーが出始め、雨季の始まり(11月の終わり頃)から熟れたマンゴーが並ぶようになります。
固いマンゴーは甘味がないので、そのまま食べたり、きざんで塩をかけて漬物のような感覚で食べたりします。
一方、熟れたマンゴーは香りが良く、どれもとても甘いです。そして、何より「安い!!」1つ1クワチャ(約6円)ほどで買えます。
日本ではマンゴーはとても高級ですが、ザンビアではとても庶民的な果物です。町中にマンゴーの木があるので、木に石を投げてマンゴーを取っている人々をよく見かけます。(日本では、銀杏を拾う感覚に近いかもしれません。)
子ども達もマンゴーが大好きなので、休み時間によく食べています。ザンビアで好きな食べ物トップ3に入るオススメの食べ物です。
ワイルドフルーツ・その2、マスーク。
外見はライチのようですが、中には黄色の熟した実が入っています。ざらっとした食感は、ビワに近いかもしれません。
中に3~4つぐらい種が入っており、食べられる部分は少ないですが、甘くておいしいです。
首都でも地方でも、よく売られており、コップで量り売りされています。
10~11月頃が旬な果物です。
ワイルドフルーツ・その3、フンゴ。
プルーンのような外見をしている甘酸っぱい果物です。季節は10月頃の1ヶ月ほどなので、食べられる時期が限定されます。
中には大きな種が1つ入っており、種から身を取るのが難しいので、皮ごと口に入れて、ガムをかむように種の周りの身を食べます。
写真のように売られており、5粒2クワチャ(約12円)でした。
校長のお気に入りの果物なので、去年も今年も「真由、これ知ってるか?」と、帰りにおみやげとして買ってくれました。
(昨年食べたことを忘れて、「知らない」と答えてしまったので、校長には今年初めて食べたことになっています。)
果物の中でも、特に期間が限定される珍しいワイルド・フルーツです。
ザンビアには、この他にもパイナップルやスイカ、ブルーベリー、イチゴ、ブドウ、桃などの果物も売られています。
すべてがザンビア産かどうかはわかりませんが、値段も安いので、私にとって貴重なビタミン源です。
また、果物ではありませんが、季節限定のザンビアの食べ物として、羽アリがあります。(雨季の始まりのみ、食べられます。)
虫嫌いな人のために、写真は載せませんが、エビのような味でとてもおいしかったです。
果物もそれ以外も、自然の恵みに感謝です。
(2024年11月28日川井真由)