横浜ひなたやま支援学校 > 在校生・保護者の方へ > 学校だより「よこひな通信」 > 学校だより令和3年度2月号
更新日:2022年10月11日
ここから本文です。
教頭村山知美
オフィスサービスユニット
パン袋、名刺、Tシャツなどの作成を行っています。受け取った方に喜んでもらえる様に心を込めて取り組んでいます。新たなお仕事として、ローゼンへパン袋を提供しています。すぐに無くなってしまう程、人気があります。今年度も外部から冊子作りのお仕事を請け負いました。3000部を仲間と協力して作成し、「助け合う力」「責任感」を身に着ける事ができました。
グリーンサービスユニット
4年前から、上杉農場での収穫のお手伝いに加え、150坪の畑を借りて、自分たちで栽培から収穫までができるようになりました。無農薬で栽培しているので、昆虫に食べられることもあり、昆虫の幼虫を捕まえるなど、今迄体験したことのないような作業もありました。これまでに、ジャガイモ、ダイコン等を自分たちで育てて、給食に提供することができました。
ハウスワークユニット
クリーニング作業では、作業着干しやたたみ、白衣のアイロンがけなどを行っています。またリサイクル作業では、飲み終わった牛乳パックの箱詰め、ペットボトルキャップの袋詰め、ベルマークの整理等に取り組みました。作業に取り組む中で、あいさつや報告・連絡・相談なども大切にしてきました。
ビルメンテナンスユニット
今年度も新型コロナウイルスの影響で全ての派遣作業が中止になりました。今年度は高圧洗浄機を購入して非常階段のコケや汚れを取り除きました。また、例年参加している清掃技能検定ですが、新型コロナウイルス感染症防止対策から今年度も自校開催になり、日頃の練習の成果を存分に発揮することができました。
フードサービスユニット
パンや菓子製造を行う中で、「身だしなみ」や「声をかけ合って協力すること」、「仕事をする上で必要な体力」、等、『働くために必要な力』を学びました。また、販売や接客を通して、「言葉遣い」や「気持ちの良い挨拶」、「困ったときの相談」等も学びました。昨年度は校外での販売はできませんでしたが、今年度は感染症対策を十分に行ったうえで少しずつ再開することができました。下瀬谷地域ケアプラザ、近隣の高校への販売に加え、本校ピロティでの地域販売も行いました。
NPO法人中央支援会との連携
横浜ひなたやま支援学校は、NPO法人中央支援会と連携を図り、作業学習を展開しています。中央支援会は、障害のある人の社会参加促進に関する事業を行っており、野菜やパン作りに必要な材料などを学校に提供することで、販売や流通の体験を生徒に還元しています。また作業環境や生徒への指導についてもアドバイスをいただき、生徒にとって刺激ある授業づくりの協力をしていただいています。
平成最後であり、令和の始まりに入学した皆さんとうとう卒業ですね。写真で振り返ると1年生の時は幼く感じますが、笑顔で活動する写真がたくさんありました。よこひな祭では、東京オリンピックをテーマに和太鼓の迫力ある演奏、「栄光の架け橋」をウクレレで演奏したグループ、ダンス、ダブルダッチなども練習した成果を舞台で披露していましたね。発表が終わると友だちと抱き合ったり、興奮しながら保護者に話したりしている姿が印象的でした。仲が深まった1年生の終わり頃に新型コロナウィルスにより、休校になったことは残念で仕方がありません。当時の3年生を送り出すためにたくさん練習した「春風の中で」を歌うことはできませんでした。
2年生になった時は、分散登校で週に2回の登校でなかなか新しいクラスに馴染めずにいた生徒もいたことを思い出します。新しい学校生活のルールができ、活動が制限されたり、中止になったりした行事もありました。それでも、「できることをやる」その意欲が皆さんにはありました。校内実習では、機器分解、ボールペン組み立てなど、毎日ヘトヘトになりながらも最終日には目標達成したグラフの前で達成感のある表情をしていましたね。みなさんも、先生たちも「成長した。」と思えた瞬間だと思います。
3年生になり、現場実習が本格的に始まりました。なかなかクラス全員が揃うことがなかったですが、実習前には「頑張って」と応援し、実習後には「おかえり」と生徒同士で交流していたのが嬉しく思います。修学旅行も行けましたね。遊覧船とロープウェイからの景色は感動していましたね。「楽しい。」「同じ部屋の生徒と仲が深まった。」との声を聞いたときは、修学旅行に行けて良かったと思いました。
さぁもうすぐ卒業式です。残念ながら卒業式で歌うことはできませんが、事前に歌った音声と思い出の動画を流す予定です。そのために、学年最後の集大成のために練習をしていますね。歌は「春風の中で」1年生の時に練習した歌です。そして「群青」です。毎日一緒に過ごしたクラスメイトや学校を離れます。卒業したら友だちに会う機会が減ると思います。でも「もう会えない」ではありません。群青の空を見上げれば、みなさんは繋がっています。みなさんで、思いを込めて伝えましょう。
楽しいときも、悲しいときもどんな時も一緒に過ごした7期生。3年間の中で共に悔しがり、共に励まし合い、共に喜び合ってきた仲間という絆ができました。これからも協力し合い、支え合い、未来を切り開いていってください。7期生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。