更新日:2023年2月28日

ここから本文です。

よこひな通信令和5年2月号

地域の方々の支え

教頭ゆき

先日は、とてもとても嬉しいことがありました。学校のポストに一通のメッセージカードが入っていました。宛名には、『地域の者より』とあり、ご指摘かもしれないと思いながら、封を開けてみました。中からは、以下のようなメッセージカードが入っていました。心がほっこり温まりました。

ご紹介します。

私たちの活動を陰で支えていてくださり、励ましてくださる地域の皆様には感謝しかありません。

お名前がなかったので、この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。

また、2月4日土曜日には、阿久和地区センター祭で『よこひなベーカリー』を販売させていただきました。「イチゴクリームパンは入ったかしら?」「クッキーを買って食べたら美味しかったから、また買いに来たの。」「安いから、たくさん買っちゃった。」「あなた(生徒)の販売の声かけがとっても上手だから、また買いに来たよ。」「おすすめはどれかしら?」などなど温かい言葉をたくさんかけていただきました。

600個のパンが完売しました。完売するととても嬉しくて、生徒たちは大喜び。疲れたけどやり切った、とてもいい顔をしていました。

地域の方々との繋がりが深いことが、横浜ひなたやま支援学校の強みです。今後とも地域の皆様、保護者の皆様に支えていただきながら、『自己実現』できる人を目指していきたいと思います。

8期生ご卒業おめでとうございますはばたけ未来へ~

横浜ひなたやま支援学校の3年間の思い出は、一人ひとりの心の中に色鮮やかに残されていると思います。コロナ対策というかつて経験したことのない状況になってしまい、驚きととまどいの出発でした。そんな中でもここで出会った友人、先生と共に確実に歩みを進めてきました。

入学式(桜の木の下で)

入学式の日、桜の木の下でそれぞれクラスの記念撮影をしたことがつい昨日のことのように感じます。写真の中のみんなはこれからはじまる高校生活に胸をときめかせていたことでしょう。クラスメイトと少しずつ知り合っていくうちに笑い合う場面が増えていったことが懐かしいですね。

 


1年生の校内実習では、所属した作業ユニットにて働くための力をつける練習をしました。「報告、連絡、相談(ほうれんそう)」の学習をし、日常生活でも実践していく大切さを知りました。

フードサービス グリーンサービス オフィスサービス ハウスワーク ビルメンテナンス

 

2年生の「よこひなweek」では、『なないろ』の曲に合わせてオリジナルダンスを考案し、思い思いの衣装を身につけて踊りました。「青春デイズ~そんなライフこんなライフ~」はまさに二度とない学生生活の青春の瞬間を切り取った映像が完成しました。
3年生となり、いよいよ現場実習が本格的にはじまりました。通勤、実習先の仕事、はじめて知り合う人たち…。緊張の連続に違いなかったと思いますが、それでも皆、自分の将来を思い描いてチャレンジしました。その姿は本当に頼もしかったです。卒業後、それぞれ進む道をしっかりと考えることができました。お互いに「実習がんばろう!」「おつかれさま」のエールを送り合ったことでしょう。

修学旅行(芦ノ湖にて)

12月には修学旅行で箱根に行ってきました。絶景を前に感嘆の声があふれました。なによりクラス、学年の友人と過ごすことができた1泊2日の旅は一生のかけがえのない思い出になったことと思います。今、卒業式に向けて『正解』の歌を練習しています。歌詞の中に「答えのある問いを教わってきた。だけど明日からは僕だけの正解をさがしに行くんだ。解答用紙はこれからの人生。よーい、はじめ」とあります。どうか自分の未来を一歩ずつ歩んでいってください。自分のペースで…。ご卒業おめでとうございます。

令和4年度作業学習

オフィスサービスユニット

パン袋、名刺、Tシャツなどの作成を行っています。受け取った方に喜んでもらえる様に心を込めて取り組んでいます。

コピー包装用紙を再利用し、ローゼンへパン袋を提供しています。すぐに無くなってしまう程、人気があります。

仲間と協力して作成し、「助け合う力」「責任感」を身に着ける事ができました。

グリーンサービスユニット

5年前から、上杉農場での収穫のお手伝いに加え、150坪の畑を借りて、自分たちで栽培から収穫までができるようになりました。

無農薬で栽培しているので、昆虫に食べられることもあり、昆虫の幼虫を捕まえるなど、今迄体験したことのないような作業もありました。

これまでに、サトイモ、ダイコン等を自分たちで育てて、給食に提供することができました。

ハウスワークユニット

クリーニング作業では、作業着干しやたたみ、白衣のアイロンがけなどを行っています。またリサイクル作業では、飲み終わった牛乳パックの箱詰め、ペットボトルキャップの袋詰め、ベルマークの整理等に取り組みました。作業に取り組む中で、あいさつや報告・連絡・相談なども大切にしてきました。

ビルメンテナンスユニット

今年度も新型コロナウイルスの影響で全ての派遣作業が中止になりました。今年度は高圧洗浄機を購入して非常階段のコケや汚れを取り除きました。また、例年参加している清掃技能検定ですが、新型コロナウイルス感染症防止対策から今年度も自校開催になり、日頃の練習の成果を存分に発揮することができました。

フードサービスユニット

パンや菓子製造を行う中で、「身だしなみ」や「声をかけ合って協力すること」、「仕事をする上で必要な体力」、等、『働くために必要な力』を学びました。また、販売や接客を通して、「言葉遣い」や「気持ちの良い挨拶」、「困ったときの相談」等も学びました。

パン販売を1年間継続して行うことができ、下瀬谷地域ケアプラザ、近隣の高校、本校ピロティでの地域販売に加え、地域事業所とコラボ販売、阿久和地区センター祭りでの出店、本校生徒販売と新たな販売もたくさん行うことができました。

sagyo-5-2.jpg

NPO法人中央支援会との連携

横浜ひなたやま支援学校は、NPO法人中央支援会と連携を図り、作業学習を展開しています。

中央支援会は、障害のある人の社会参加促進に関する事業を行っており、野菜やパン作りに必要な材料などを学校に提供することで、販売や流通の体験を生徒に還元しています。

また作業環境や生徒への指導についてもアドバイスをいただき、生徒にとって刺激ある授業づくりの協力をしていただいています。

4回目の保護者対象進路見学会

1月24日(火曜日)に今年度4回目の保護者対象進路見学会を行いました。
今回は見学したのは、鶴見区にある「株式会社JERAミライフル(特例子会社)」です。横浜ストロベリーパークで苺栽培や清掃などを行っています(来年度以降、制服管理や事務業務など、事業の拡大を予定しています)。ご参加いただいた保護者の方の感想を、一部ですがご紹介いたします。

説明や見学の対応がとても分かりやすく丁寧で良かったです。ひなたやま卒業生の話も聞くことができて大変ありがたかったです。

 

苺栽培を通して達成感を得て、仕事のモチベーションに繋がっている点が良いと思いました。園芸の仕事を主とする特例子会社と言う点も他と差別化されていると感じました。