さがそうの朝
更新日:2022年5月16日
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”さがそう”は、ちょっと他の学校とは違った朝から始まります。
登校時間は8時45分ですが、「SagasoTime」と呼ばれる5分前集合が徹底されている”さがそう生”は8時40分には1年から3年次生まで、皆、しっかり集合します。全校生徒遅刻ゼロが当たり前の朝です。
そして、登校した生徒は8時55分からの朝HRまで、2つの事に取り組みます。
それは・・・
① マネジメントノートの記入
② 朝の読書
「さがそうの朝」は、この2つから始まります!
■マネジメントノート
マネジメントノートとは
~ 生徒の自己管理能力を高めるために、独自に開発したノートです。 ~
次の①~⑧について、毎朝+放課後に記入します。
① 自分の心身の様子(自分チェック)
② 消灯・起床時刻や朝食の有無
③ ニュースや出来事
④ 委員会などHR伝達事項
⑤ 時間割
⑥ 放課後の予定
⑦ 昨日の勉強時間
⑧ 振り返り(帰りのHRで記入)
そして、週末には担任の先生に提出します。なかには「悩みや」「相談したいこと」が書かれていることもあります。多くの担任の先生はコメントを記入し月曜日の朝返却します。まるで「交換日記」のようにもなっています。
一年間継続することで、「スケジュール管理」「心身の管理」「学習の管理」などの自己管理能力を高めることがノートの目的です。
総合学科は「将来の自分の姿」を考えながら学校生活を送っていきますが、社会人が多忙な仕事を円滑にすすめるためのビジネス手帳をイメージして作成されています。
高校生になれば、親や教師から「勉強しなさい」「規則正しい生活をしなさい」・・・こんな言葉からは卒業しなければなりませんね。
最初はめんどくさがる生徒もいますが、一年間の継続によりノートの効果を自覚するようになり、「次年度もこのまま継続したい」と希望する生徒は90%を越えるようになります。
毎朝の「自己管理」が当たり前となっていきます。すなわち社会人になるための必要な習慣です。
★ 一年間記入した生徒の声 ★
・「時間の把握ができるようになった」
・「自己管理ができて、忘れ物がなくなった」
・「スケジュールをつける習慣ができた」
・「メモの重要性に気が付いた」
・「計画性を持った行動ができるようになった」
・「勉強をしていないことを自覚できた」
■朝の読書
マネジメントノートの記入が終わると10分間の「朝の読書」が始まります。
さがそうの朝読の時間は、ページをめくる音が聞こえるほど、非常に静かな時間です。
では、生徒たちはどのような本を読んでいるのでしょうか。ちょっと生徒に聞いてみました!
・『万能鑑定士Qの事件簿』松岡圭祐
・『バッテリー』あさのあつこ
・『銀行仕事人』池井戸潤
・『異文化理解』青木保
思い思いの本を読んでいることがわかります。また、教室によってはクラスで本を出していて読んでいない本をその場で手に取ることができます。
中学校でもお馴染みとなった「朝の読書」は、実は”さがそう”が県内の高校で最初に取り組んだ学校なのです。
相模原総合高校の前身である大沢高校が導入し、そのまま継続して取り組んでいます。すなわち、その歴史は十数年となります。
毎朝、クラス全員が「落ち着いた心で一日のスタート」となり、もちろん読書の習慣は「知識を広げる」「読解力を高める」など様々な効果があります。たった10分でも月に1~2冊は読んでいるようです。
スマートフォンが普及し本を読む習慣がどんどん減るなか、今の時代こそ必要な習慣と言えるのでしょうか。