更新日:2023年7月5日
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こんにちは。校長の内田です。7月です。早いなぁ。あと1ヶ月もしないで、生徒のみなさんのお楽しみの夏休みです。
しか~し!その前に期末テスト!!(7月12日から)中間テストで結果が残せなかった人はがんばらないと。部活でもそうですけど、練習をしないで試合では結果は残せません。準備が大事です。がんばりましょう。
私は何だかやることが多くてお疲れ気味です。仕事が増えたのか、歳なのか…。多分その両方ですね。何とかあと1ヶ月を乗り切ります。とりあえず、今週をがんばりましょう。
6月23日(金曜)に避難訓練が行われました。分教室の生徒さんも一緒です。
想定は東海地震。東海地震は南海トラフ地震の一つです。その地震が起きた後に校舎内から火災が発生したという設定です。
訓練は東海地震で予想されている100秒間。それと同じ時間、地鳴り・物が倒れる音・ガラスが割れる音を放送で流します。訓練用の音声だとはわかっていても、怖さを感じました。生徒たちはその間、机の下にもぐり、身を低くして頭を守りながら、地震が収まるのを待ちます。
地震が終わるとともに「A棟2階の化学室より火災が発生しました。化学室の前を通らず、先生の誘導に従ってグラウンドに避難してください。」と放送が入りました。生徒の皆さんは先生の誘導でグラウンドに次々と出てきます。ほとんどの生徒が話をせずに、粛々と行っています。
生徒がグラウンドに集合し終わったのは、開始から5分。早い方だと思います。その後、ちゃんとクラスのみんながいるかの確認。「〇年〇組、全員います。」との報告が係の先生のところに届きます。しかし、1年次のあるクラスの担任の先生が来て、「うちのクラスの生徒が2名いません!」と言い残し、校舎に戻って行きました。
生徒たちをずっと待たせるわけにはいかないので、校長の講評をしました。実は、ここが避難訓練のポイントの1つだと思っています。このような状態の中で、「話をちゃんと聞くことができるかどうか」です。
私が話し始めると、日頃、元気な生徒たちも場の雰囲気を感じてか、静かに聞いてくれました。これを実際に大地震が来た時にできれば、ちゃんと指示は通ります。次の行動にスムーズに移ることができます。生徒たちのいのちを守ることができます。生徒たちのいのちを守るのは私たち教職員の仕事ですが、生徒のみなさんの協力なくしてはできないものです。
講評の中で、「自分のいのちを守ってください。大事な友だちのいのちも守ってください。東海大地震は、30年の間に起こる確率が60%~70%と言われています。それは30年後に来るということではありません。もしかしたら明日、明後日来るかもしれません。そのことを忘れないでください。お願いします。」と話しました。
2名の行方不明だった生徒は、他の年次のところにいました。まぁ、グラウンドに避難しているからよかったのですが、探しに行って、戻ってきたI先生に「余震が来て、校舎が倒壊しなくてよかったね。危なく二次災害に遭うところだったね。」と声をかけたら、「本当ですよ」と笑ってました。
訓練だから笑えるけど、実際に起こったら、笑い事じゃ済みませんよね。
今回の避難訓練はホームルームの時間に合わせてやりましたが、これが通常の授業の時間だったらどうするのだろう。生徒は選択授業とかでクラスごとにはなってないし、教室だけじゃなく、体育館や美術室や音楽室とか様々な場所にいると思うけど…。それでも同じように避難できるのかな?
次回は日時等も誰にも知らせずに行ってみようかな。その方が本当の意味での避難訓練になりそうです。名付けて「ミステリー避難訓練」。どうでしょう?
災害による被害をできるだけ少なくするための防災対策にはいくつかあります。
「自助」…一人ひとりが取り組む
「共助」…地域や身近にいる人同士が助け合って取り組む
「公助」…国や公共団体などが取り組む
この中でもっとも基本となるのは「自助」です。自分が無事であることが最も重要です。
「自助」に取り組むためにはまず、災害に備え、自分の家の安全対策をしておくとともに、地震や津波などに遭遇した時の、身の安全の守り方を知っておくことが必要です。生き延びていくためにはや食料などの備えをしておくことも必要です。
非常食は最低3日分、できれば1週間分の備蓄食料を備えておくことが必要だと言われています。学校には、全生徒・職員分の3日分の非常食(飲料を含む)は備蓄されています。安心してください。
3日間、大人一人が必要な備蓄食品です。(農林水産省HPより)
水…3L、即席麺・カップ麺…1個、肉・魚・豆などの缶詰…5缶、
食パン…1食、レトルトご飯・アルファ米…7パック、
レトルト食品…2パック、乾物等…適量、豆腐(充てん)…1食
でも、これだけあっても食べられません。お湯を沸かさなきゃカップ麺やアルファ米も食べられないからカセットコンロがなくてはダメだし(水で食べられるものもあります)、缶詰は缶切りがないと開けられないかもしれないし、お箸やスプーンも必要。食べることだけでも、考えたら必要なものがたくさんありますね。
食料だけでなく、懐中電灯や携帯ラジオ、救急医療品(薬等を含む)、着替えやティッシュ(トイレットペーパー)、ビニール袋、冬なら使い捨てカイロ…考えたら、まだまだありそうです。
自分の家はどうなのかと言うと、一応、家族の分は大丈夫です。登山をするのでガスコンロやテント、寝袋、食器類もあります。意外と登山用品(キャンプ用品)は役に立つのかもしれません。
しかし、全部が常にまとめてあるわけではないので、そこが課題です。防災訓練もあったので、自分自身の防災対策も見直したいと思います。
今日はここまでです(了)