更新日:2022年12月22日
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こんにちは、校長の内田です。
今年も残すところあとわずかになりました。1年もあっという間ですね。年々、時のたつスピードが速くなっているような気がします。これは私だけ?きっとそうじゃないですね。他の人に聞いても、10代より20代、20代より30代、30代より40代…が早かったと言います。
それはどうしてでしょうか。考えてみました。
ジャネーの法則は、19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者ピエール・ジャネの著書において紹介された法則です。
「主観的に記憶される年月の長さは年少者により長く、年長者にはより短く感じられる。」という現象を心理学的に説明したもののようです。
例えば、50歳の人にとって1年の長さは人生の50分の1ですが、5歳の人にとっては5分の1に相当します。つまり50歳の人にとっての10年は、5歳の人にとっての1年にあたり、5歳の人にとっての一日は、50歳の人の10日にあたるということになります。
簡単にまとめるとジャネーの法則は「生涯ある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)」ということです。なんだかわかったような、わからないような…
こんな法則があるとは知りませんでしたが、私は残された時間が少なくなるのに反比例すると思っていました。例えば80年があるとして、5歳の子どもならあと75年もある。60歳の人ならあと20年。これが関係しているんだろうなって漠然と思ってました。
以前、テレビをボーッと見ていたら、それに答えていた番組がありました。某公共放送の「○○ちゃんに叱られる」です。「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」というのをやってました。
ある大物ゲストが、その問いに「もうたくさん生きているから、生きることに飽きちゃったのかな?」となかなか説得力のある答えでしたが、○○ちゃんに「ボーッと生きてるんじゃねぇよ!」って思いっきり叱られてました(笑)。
○○ちゃんの回答は、「年をとると人生のときめきがなくなるから」だそうです。へぇ~、そうだったんだ。解説していた専門家によると「時間の感じ方は心がどれくらい動いているかが重要で、ときめきを普段からどのくらい感じているか」だそうで…。どういうこと?
例えば、ご飯の時に子どもは、「今日のおかずは何かなぁ?」とか、「どんな味がするのかな?」とか、「おいしいかなぁ?」とか、「いい匂いだなぁ」とか味覚・嗅覚・視覚などをフルに働かせていろんな発見が起きて心が動くそうです。それに対して大人になると、「いつもの△△か…」で味も理解しているし、においにも慣れていて、食事はただの作業で…。そこには「ときめき」は存在しません。(私はときめきますが笑)
結局、経験が時間を短く感じさせるってことでしょうか?子どもたちはいろんな感情を生み出しながら生きているため、それだけ時間を長く感じるのかぁ~。
私もまだまだ好奇心を持って行動しているつもりだけどなぁ。ここ数年の中で今年はとってもワクワクした1年だったけど、あっという間に時間は経ったし…。来年は今年よりもっとワクワクする時間を作って、時を長く感じられるようにしようと思います。
最後に、今年1年、ありがとうございました。よい生徒たち、よい先生たちに恵まれて、充実した1年を過ごすことができました。
公私ともにいろいろあった1年でした。仕事で大きかったのは4月の転勤。相模向陽館に来られて本当に良かったです。
年末年始、大掃除をしながらゆっくりと今年の反省と来年の計画を立てていきたいと思っています。
それではみなさん、よいお年をお迎えください。
今年はここまでです。(了)