更新日:2022年7月8日
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校長の内田です。
少し時間が開いてしましましたが、先月の24日(金曜)に行われた防災訓練の様子を書こうと思います。
その前に、今年になって震度4以上の地震が何回くらい起こっているか知ってますか?答えは32回です。では、震度5以上は?20回です。記憶に新しいところでは、地震では6月26日に熊本県で震度5弱、6月20日に石川県能登地方で震度5強、その前日に震度6、5月22日に茨城県沖で震度5弱…日本は地震大国・災害大国と言われています。他にも自然災害が毎年のように起こっています。噴火、台風、季節風による大雨…。平成26年の長野県と岐阜県の県堺に位置する「御嶽山」の噴火。58名死亡、5名の行方不明者が出ています。(私は、その日、長野の八ヶ岳に登っていて、遠くから噴煙が見えました)台風では令和元年の19号、神奈川県をはじめとする1都12県に特別警報が出され、電気、水道等のライフライン、道路や電車のインフラ、農林漁業等の経済活動にも大きな被害が生じました。台風だけでなく大雨でも災害は起きています。令和3年の熱海市での土石流、令和2年の球磨川の氾濫。あげたらきりがないくらい日本のどこかで災害は起こっています。
防災訓練に話を戻します。うちの学校は午前部・午後部と生徒が代わるため2回実施します。
まずはプリントを使って、避難経路の確認と防災についての学習を行います。終わったころに、「ただいまから東海地震に備えた避難訓練を行います。東海地震で予想されている揺れの時間である100秒を体験してもらいます。放送で音を流しますので、その間、先生からの指示に従って、行動をしてください。訓練ですが、真剣に取り組みましょう」と放送が入ります。しゃべり終えたと同時に揺れる音、家具が倒れる音、ガラスが割れる音など結構リアルです。怖くなります。それが100秒。とても長く感じます。実際に起こったらパニックになりそうです。
その間、生徒たちは先生からの指示で、「DROP(身を低く)」、「COVER(頭を守る)」、「HOLDON(じっとする)」の指示に従って行動をします。
続いて、火災報知機が30秒間なり続き、火災発生の知らせが放送でなされます。「訓練火災、訓練火災、ただいまA棟2階の化学室より火災が発生をしました。化学室の前を通らず、先生の誘導に従ってグラウンドへ避難してください。職員は任務についてください」このメッセージがもう一度繰り返されます。
私もヘルメットを着用し、校長室からグラウンドへ急行。生徒の避難の様子を確認します。生徒たちは次々と校舎から出てきます。思った以上に粛々とやってくれています。5~10分で全校生徒の確認ができました。早かったです。
担当の先生からの話が終わって、校長からの講評です。この日はとても暑かったので短めにしました。話の内容は2つです。
1点目は「緊急の時に指示が伝わらないと混乱を招く、指示をきちんと聞けるようにしてほしい。(概要)」という話です。すぐに静かに聞いてくれました。
2点目は「始業式でも話しましたが、いのちを大切にしてください。自分のいのちを守る行動をしてください。同時に他の人のいのちも大切にしてください。どうすれば自分のいのち、他人のいのちを守れるか、一人ひとりがよく考えてみてください。(概要)」きっと考えてくれていると信じています。
分教室の生徒たちも一緒に行いました。生徒・職員全員がヘルメットを着用しての参加です(特別支援学校には生徒・職員の全員分ヘルメットが準備されています)。暑い中、しっかり話を聞いてくれてました。ありがとうございました。
生徒のみなさんが、熱中症で倒れたりしなくてよかったです。
いつくるかわからない災害。来た時に慌てても遅いです。備えあれば憂いなし。来た時に慌てないように、いのちを守れるようにしておきたいと思っています。
でも、なんで高校には生徒全員分のヘルメットがないんだろう…
今日はここまでです(了)