更新日:2023年6月27日
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こんにちは。校長の内田です。
関東地方も6月8日に梅雨入りしました。雨が多いのは嫌だなぁ…。と思っていたら今週は晴れた日も何日か続いたりして。梅雨の中休みですかね。このまま梅雨が終わってしまえばいいのにと思ったりして。でも雨が降らなきゃ降らないで、夏の水不足も心配だし…。
今週は三者面談でした。多くの保護者の方に来校していただきました。ありがとうございました。出席のことや成績のこと、学校生活のこと、卒業年次においては、進路のことが話されたと思います。ご家庭でも話題にしていただけるとありがたいです。
話は変わりますが、ある日曜日の午後、疲れてて何もする気が起きず、自宅のソファーに寝ころび、何か面白い番組でもないかなぁとテレビをつけ、チャンネルを回していたところ…BSNHKで目に留まった番組がありました。
日本海側の富山湾から日本アルプスの北アルプス・中央アルプス・南アルプスの3,000mの山々を縦断して太平洋側の駿河湾までの約415kmを8日間以内に、交通機関を一切使わずに自分の足で走るか歩いて走破する競技「TJAR(トランスジャパンアルプスレース)」です。思わず、見入ってしまいました。
「415kmをアルプスを越えて太平洋側まで?!」普通の道400kmを8日間で歩くだけでも大変なのに3,000m級の山を6座(山を数えるときは「座(ざ)」という単位を使います。日本には山岳信仰があり、山頂は神様が座る場所と考えられていたからのようです)も越えるなんて…。
私も北アルプスの3,000m級の山を何座か登っていますが、一つの山を登るのにも8時間近くかかって登り、6時間くらいで降りてくることもよくあります。1座登るだけでヘロヘロになるんだけど、続けて何座も登るなんて…。
この大会の昨年の1位は4日間17時間33分(大会新記録)でゴールするんだから、恐ろしい話。単純に5日間としても毎日80km以上。平地では1km15分くらいで歩けるけど、山(標高3,000m・20度の勾配で)では1km1時間。最初の山(剣岳:2,997m)だけでも、普通に歩いたら、登山口から頂上まで約8時間くらいかかります。特に剣岳は、道が整備された今でも難所として有名で、十分な登山の経験、知識、体力がないと無理な山です。滑落事故が時々起こっています。すげぇ~~!
ルールはとても厳しいです。
自己完結を重視する観点から、
選手と他者への安全性の観点からは、
と、言うことは、山岳地帯はテントや食料・水を背負っていかなくちゃダメなんだ。テーピングなんかを含めた救急用品も持っていかなくてはならないし、3,000m級の山は真夏でも夜は0℃近くになることもあるから防寒も必要だし、雨の時のレインウエアも必要だし。本当に過酷だぁ~。
私が参加できる可能性があるかをちょっと検討(笑)。
参加要件
ち~ん!!私は全然無理、無理。参加できる可能性の欠片もない。あ~、残念~(笑)。
例え、全部の参加要件を満たしても、必ずしも出られるわけではないみたいです。定員は30名。それ以上の希望があった時には抽選みたいです。
このレース、様々な戦いがあります。自然との戦い。暑さ、寒さの気温、急登だったり、崖だったり、雨・風だったり。大会のルールとの戦い。チェックポイントがあって時間までに通過しないと失格、他人からのサポートを受けることができないなど。
そして、最大の戦いは、自分との戦い。ケガや病気はもちろんのこと、体力だったり、技術だったり…。何よりも精神力なのかな。苦しいとやめたくなる。でも頑張りたい。この先に進むか、進まないかを葛藤することは間違いない。家族をはじめ、応援してくれる人がいる。自分で決断をしなくてはならないし…。
すべてを乗り越えてゴールした時に、ゴールした人たちはどう思うのだろう?そして、何か見えるものがあるのだろうか…
今の自分にはこのレースは出られないけど、今の仕事が終わって、時間ができたら、タイムとか関係なしにこのコースを歩いてみようかなぁ。普通のペースで歩いたら約1ヶ月くらいでできるらしい。新しい自分を見つけられるかな。
ちなみにTJARのコースです。
早月川河口(スタート)―馬場島―剱岳(2,999m)―立山(大汝山)(3,015m)―五色ヶ原―薬師岳(2,926m)―太郎平小屋―黒部五郎小舎―双六小屋―槍ヶ岳山荘―【上高地】―奈川渡ダム―境峠―薮原駅―旧木曽駒高原スキー場―木曽駒ケ岳(2,956m)―空木岳(2,864m)―駒ケ根高原―【市野瀬】―仙丈ヶ岳(3,032m)―塩見岳(3,047m)―【三伏峠】―荒川岳(前岳)(3,068m)―赤石岳(3,121m)―聖岳(3,013m)―茶臼小屋―【井川オートキャンプ場】―井川ダム―富士見峠―静岡駅―【大浜海岸】(ゴール)
今日はここまでです(了)