更新日:2024年3月4日
ここから本文です。
こんにちは。校長の内田です。
令和6年度の合格発表が2月28日(水曜)にありました。1月上旬の志願資格の確認から始まり、合格発表まで、約2ヶ月間の入学者選抜が終わりました。長かったです。
今年は、午前部も倍率が高く、午後部も定員近くまで応募がありました。結果、午前部から第2希望の午後部に回った受検生もいました。ここ数年、こんなことはなかったのですが…。やはり、うちのような学校の需要が増えてきたからでしょうか。
生徒たちは入学者選抜の期間のお休みを終え、登校してきています。やっぱり生徒のみなさんが学校に来るとなんとなしに活気が出ます。とてもうれしいです。
2月27日(火曜)から後期末のテストが始まりました。単位が取れるか、取れないかの大事なテストですので、頑張ってほしいと思います。
前回の続きではありません(笑)。
私は管理職になる前は保健体育の先生でした。
専門はソフトテニス。中学校から大学まで、教員になってからも、プレーヤー・顧問として長年ソフトテニスには携わってました。40代の頃の学校にいた時に、部活動の日頃の練習や生活で感じたことを「合宿の栞」に少しだけ載せてました。そのタイトルが「心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば…」というタイトルだったんです。(それを思い出しての「校長のつぶやき22」です。笑)
それをソフトテニス部の保護者のみなさんも楽しみにしてくれていたので、年々、つけ足していったら多くなってしまいました。(笑)
今日はその当時(20年近く前ですが…汗)、どんなことを書いていたのかを一部紹介したいと思います。(文は一部わかりやすい表現に変えてあります。)
【権利と義務】
最近の世の中には権利を主張するものが多くなった。自分の意見を言うことはとてもいいことだと思う。ちょっとその前に考えて欲しい。まずは自分がやらなくてはならないことをきちんとしてから言うべきではない?義務を果たしてこそ、権利を主張できるように思うのだけど…
【試行錯誤】
知らない場所に車で出かける時に人に教えてもらいながら行くのと、自分で地図を見て(カーナビではないです)間違いながら行くのでは、次に何も見ないで行く時に間違わずにどちらが正しく行けるだろうか。
ソフトテニスも同じではないか?人から言われてやっているうちは覚えないし、上達もしない。間違えながらでも自分で考えて行動すれば、やがて身につくと思う。
【世の中の不思議】
不思議な世の中になった。例えば、きちんと挨拶をすること、きちんと時間を守ること、丁寧な言葉遣いをすること、きちんとした身だしなみ…そんなことしていると人からほめられる。ごく当然なこと、ごく当たり前のことに思えるのだが…。
こんな世の中だからこそ、意識を持って、「当たり前のことを当たり前にする。」ことがとても重要なような気がする。
【奇跡と偶然】
プロ野球やサッカーなどスポーツ選手でよくケガから奇跡の復活という言葉を聞く。その奇跡の裏には必ずすさまじい努力が隠れているはず。何もしないで奇跡は起こらない。起こるのは何万回に一回の偶然のみではないのかな。
【一流選手】
本当の一流選手はケガをしません。ケガをするのは二流選手です。でも三流選手もケガをしません。なぜだかわかりますか?
三流選手はケガをするところまで頑張りません。二流選手は頑張りますが、自分の能力を知らなかったり、ケアをしなかったり、準備をしなかったりします。
一流選手はそのすべてをしているからケガをしません。ケガをしてもどうすれば復活ができるか知っています。私はメジャーリーグのイチロー選手はやはり一流だと思います。
【素晴らしいイチロー】
イチローは天才といわれている。8年連続200本安打、9年目も達成しそうな勢い。(当時)でもイチローは本当に天才か?(天才です!)
もちろん誰よりもすぐれた動体視力や運動能力を持ってはいるだろう。でもそれは生まれ持ったものだけではなく、今までで何千、何万、何十万のスイングや動体視力の練習の成果ではないのか?イチローはただの才能だけの天才ではなく、最高の努力家なのではないのかなぁ。
【どうせ同じなら1】
何か困った時に人はみな下を向く。下を向いて何か落ちているのだろうか?見つけられるのだろうか?泣いたり、悩んだりして問題が解決すればいつまでもそうしていればいい。しても変わらないのだったら顔を上げて、しっかり前を向いて、次のことを考えて欲しい。
【どうせ同じなら2】
人に頼まれたことをしなければならない時、貴方はどういう態度でそれを受けますか?嫌々やるのか、快くやるのか?どっちもやることには変わりはないんだけど。頼まれた人からかわいがられるのはどっちなのかな?
【過去と未来】
過去ばかりにこだわる人がいる。その人には未来はない。しかし、過去を振り返る事をしない者にも未来はない!じゃぁ、どうしたらいい?
【本気…】
世の中に勝ちたい、頂点に立ちたいと思っている人間はたくさんいる。しかし、そのために努力をしている人間が何人いるだろうか?ほんの一部である。また、その中で実際に頂点につける人間はさらに少ない。「念ずれば花開く…」ただ念じただけでは花は開かない。
(注)「念ずれば花開く」の本来の意味は、ただお願いをしていれば夢がかなうということではありません。一心不乱に頑張れば(努力をすれば)道が開けるという意味です。
【本当の優しさって?】
本当の優しさって何?間違ったこと、悪いことをしてもそれを「いいよ、いいよ」と許すこと?許されれば、同じ事を繰り返しはしないの?本当に優しさは同じ過ちを繰り返させないことではないのかな?
【素質より努力】
ある部室の扉に「素質は有限、努力は無限」と一枚の紙がはってあった。まさにその通り!最後に勝利を手にするのは素質のある人間ではなく、努力をした人間であって欲しい。
【純粋に…】
娘が保育園の頃、同じクラスの子みんなが逆上がりにチャレンジしていた。
すぐにできる子、できない子。最後の一人ができるようになるまで教え合い「頑張れ、頑張れ」の大合唱。その応援に必死に応えようとする子。できなかった子が、できた時にはみんなで「よく頑張ったね」と言われ、できたほうも、応援していたほうも大泣きしていたことがあった。
貴方はこんな気持ちを今も持っていますか?
【いいわけ】
昔、勤めていた学校で「俺は○○高校なんだからできない」と、言っていた生徒がいた。本当にそうなの?それを理由にしているだけじゃないの?できないのは高校のせい?自分のせいじゃないの?そう言っているうちは絶対にできるようにならないな。それはできないんじゃない、やらないんだ…。
【今を】
自分のことではあるが、今日できることをついつい明日にしようと思ってしまう。そうすると少しずつやることが溜まって…。
今日できることは今日やる。今日なしえることに全力を尽すこと。そうすれば明日は新たなことができるし、一段の進歩もある。自分の反省を含めて。
【少しの差が…】
ソフトテニス部のトレーニングを見ていて感じたこと。ダッシュの最後の2mを手を抜く人間。一回ではたった2mだけど、100回走れば200mの差が出ていることに気づいてない。500回走れば1キロも違う。気がついた時にはそれくらい差がついているということなんだなぁ。
【意地】
先生から言われたくない生徒がいる。親から言われることを嫌う生徒がいる。言われたくないんだったらやれよ。やらないから言われるということをわかってないんじゃないか?できるやつには言わないよ。親も先生も…
言われたくないんだったら意地を出して言わせないようにしてみろ!
【苦しい時…】
人間、楽しい時や楽な時は元気も出るし、声も出る。でも苦しくなるととたんに元気もなくなり、声も出なくなる。
本当の力は苦しい時に頑張れるかどうかなんだと思う。君は本当の力を持っているの?
【人に生かされる】
つい自分でなんでもできると勘違いしがち…。
世の中一人でできることなんて一つもない。家族がいて、友達がいて、先輩がいて、後輩がいて、先生がいて…。
自分は生きているのではなくて、生かされてるのです。生かされていることに感謝!
こんなことを綴っていました。当時のソフトテニス部員にあてたものなので、わかりにくいところもあったと思いますが、お許しを。
しかし、今も基本的に言っていることは変わらないなぁ…。読み返すと今の自分はどうなんだって思います。
この先、入学予定者説明会や学校運営協議会、卒業式に、来年の準備等とめちゃめちゃ忙しくなります。気合を入れて頑張ります!!
今日はここまでです。(了)